ドキドキ 秀美、ペコリと。

匡子と葉子、
「へぇ〜〜。」

匡子、
「…で、通ちゃんのトコ、行ったと。…確かに。夜遅く、店に来てって言ってたから。テキトー親父。」

葉子、
「あっ。そっか。匡子さんも通ちゃん、電話したんだ。」

「あん。当然。気になるでしょ、何か、変な事言うんじゃないかって…。」

瞬間、獏、
「かかか。信用されてねぇ〜〜〜。」

秀美、
「通さんもビックリしてた。いきなり夜遅くに私が行ったから。どうしたの〜〜さって。」

輪湖も虎一郎も、
「かかかか。そりゃそうだ。」

「…で、匡子さんのとこの佐武郎さん、前に働いていたお店、教えて頂けませんかって聞いて。」

いきなり輪湖も虎一郎も葉子も、
「前、働いていたお店。」

虎一郎、
「いやいやいや。俺、知らない。何処…???」

輪湖も葉子も、顔を左右に振り、
「私たちも知らな〜〜い。」

葉子、いきなり獏を見て、
「獏…???」

瞬間、獏、左手を振り、
「いやいやいや。…確かに。店の名前は昼に秀美ちゃんから聞いたけど…。全然、全く…。知らないおみ・せ。行った事もない。」

匡子、
「レストラン伊伽瑠美。」

虎一郎、輪湖、葉子、
「レストラン…いかるみ。」
3人、共に、スマホで…。

葉子、
「あった。」

輪湖、
「へぇ〜〜〜。」

虎一郎、
「ふんふんふん。」

秀美、
「そのお店に行って、オーナーシェフの伊伽瑠美さんに。…そしたら、高村家から聞いてる。って、メモ渡されて…。」

虎一郎、
「へぇ〜〜。それでか〜〜。」
腕組みして…。そして虎一郎、佐武郎に、また、
「サブちゃん、イェ〜〜イ。かかかか。彼女、出来た〜〜。」

そんな虎一郎に佐武郎、ニッコリと。そして頭をペコリ。

瞬間、秀美。
「えっ…???…いいんですか、佐武郎さんっ!!!…私…。」

瞬間、輪湖も葉子も、秀美を見て、
「えっ…???」

匡子、ニッコリと、
「うんうんうん。…確かに。お昼は時間なくなって。秀美ちゃん、サブちゃんに付き合ってくださいって言ったは良いけど…。サブちゃんもいきなりの事で、何をどうしたらいいのか…分かんなくなっちゃって…。…で、それからは私が、レクチャーしたと…。秀美ちゃんなら、間違いないよ。あんただって分かってるでしょ。前々から秀美ちゃんの事、見てたし。」

輪湖も葉子も、
「確かに。」

秀美、佐武郎に、頭を下げて、
「佐武郎さん。ありがとうございます。」

瞬間、佐武郎、顔も両手も左右に振りながら…。

虎一郎、
「かかかかか。サブちゃん、寡黙だから〜〜。…でも…。そう見えて、なんか、こぅ〜〜。言うべきことは、バシッと、言う感じで…。」

「…って言うか、サブちゃんって、部屋、どんな感じなの…???」
匡子。

その声にいきなり佐武郎、目を真ん丸に。鶏がビックリしたような顔で…。

虎一郎も輪湖も、
「かかかかか。匡子さん、今、それ…言う〜〜???」
同時に。

葉子、
「わお。ワコイチ。同時だ。」

匡子、腕組して、
「まっ。私は、サブちゃんの部屋、見た事もない…けど〜〜。私の家はね〜〜。サブちゃん、殆ど毎日。…なんだかんだで、男手、必要だし。」

また輪湖と葉子、
「確かに。」

葉子、
「さすが、その辺は匡子さん、ちゃっかりしてる。」

「わざわざ、テキトー男呼ぶよりはね〜〜。絶対に、またかよ〜〜。言われるから。…その辺は…。」

輪湖も葉子も、
「サブちゃん、優しいから〜〜。」
また同時に。

いきなり首を引っ込めるように佐武郎。

虎一郎、
「かかかか。照れてるよ。」

輪湖、いきなり、
「わわわわわわ。葉子。」

葉子、そんな輪湖の声に、
「うん…???」

「サブちゃんの誕生日プレゼント〜〜。私たちも、買わなきゃ。」

瞬間、葉子も、
「あっ。」

匡子も、目を見開いて、
「あは。」
両手をパン。
「そうだね〜〜〜。あはははは。」

「是非、扶桑にて、お買い上げの程〜〜。」
海江田。

瞬間、輪湖、
「かかかか。課長〜〜。」
海江田に、左手親指で、
「ナイス。確かに。」

獏も輪湖に、ニッコリと、
「でしょう〜〜〜。」

「と。…そうとなれば。」
葉子。
「匡子さん。」

匡子、葉子を見て、
「はいはいはい。なんでございましょう。」

「サブちゃんに生。」

瞬間、匡子、手を叩いて、
「あは。そうだ。うんうんうん。」

佐武郎、顔を凹ませて…。

虎一郎、
「おぅおぅおぅ。そうだ、そうだ。乾杯しなきゃ。」

匡子、
「じゃあぁあ〜〜。ちょっと待ってね〜〜。」

ビアグラスに。そして佐武郎に渡して、
「はい。どうぞ〜〜。そして…。」
今度は自分にも、ビアグラスに。

輪湖、葉子、
「うんうんうん。」

そして…。

匡子、
「うん。みんな、揃ったね。」

すると…、テーブル席の方からも数名の客が…。
「私も〜〜。」
「僕も。」
「俺も〜〜。」
「私たちも、サブちゃんの誕生日〜〜。」

獏、
「おやおやおや。」

葉子も輪湖も、顔を見合わせて、
「うんうんうん。」

匡子、他の客に、
「ありがとうございます。…では。」

全員で、
「か〜〜んぱ〜〜〜〜い。サブちゃん、誕生日、おめでとう〜〜。」

そして、また全員で佐武郎に、
「イェ〜〜〜イ。」
そして、拍手。

こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜   vol,247.   「サブちゃんの誕生日プレゼント〜〜。」

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庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋