ドキドキ そんな葉子の声に輪湖、
「へっ…???…私…、気付かなかったけど…。」

葉子、
「な~~んか、いつもとは違うな…、って思ったけど…。サブちゃん…???」

虎一郎も、
「おぃおぃ。何かあった~~???…困りごとなら、訊いちゃうぜ。」
右手、親指を立てて。

瞬間、輪湖、
「バカ。あんたがそれ言ったら、面倒な事になるの決まってんでしょうが~~。」
虎一郎の頭の後ろを左手でペン。

虎一郎、輪湖に、
「痛ぇだろうが~~。」

「はいはい。」

佐武郎、何かしら、困ったような表情で…。

けれども匡子が思わず、
「くく。」

葉子、すかさず、
「えっ…???…匡子さん、何、その笑~~い。」

瞬間、匡子、
「あ。…うん。はい。ごめん。」

瞬間、今度は輪湖、
「えっ…???何…???…今の匡子さんのリアクション。えぇ…???」

けれども秀美は、料理の前で両手を合わせて、
「いただきます。」

そんな秀美を見て匡子、ニッコリと、
「うん。どうぞ~~。」

「…って…。…えっ…???…秀美ちゃん…???」

いつもなら、自分と輪湖のそんな反応にすぐに着いてくるはずの秀美が…。

葉子、思わず顔を傾げて…。頭の中で、
「…まっ。いっか…。」

けれども、今度は輪湖が、
「ん~~…???」
そして秀美の左二の腕を右肘で、
「秀~~美ちゃん…???」

瞬間、秀美、目をパチクリと、
「あ。はい。」
いきなり輪湖に顔を…。

すぐに匡子、
「はは。輪湖~~。苛めな~~い。」

瞬間、葉子も輪湖も…。そして、虎一郎も、
「えっ…???」

佐武郎、ひたすら顔を赤く。

そんな佐武郎を見て虎一郎、
「いやいやいや。なんでサブちゃん、顔、赤いぜ~~。」

輪湖、そんな佐武郎を見て、
「えっ…???」

思わず葉子、目をパチクリとさせて…。
「えっ…???…もしかして…。」
そして葉子、匡子を見て…。

匡子、そんな葉子に目を閉じてコクリと頷く。

輪湖、瞬間、目を真ん丸に、
「うっそ~~~。」

葉子も、食べながら口を左手で塞いで、目を丸く…。

虎一郎だけが、ビールを飲んで、
「えっ…???えぇぇぇ…???…何々…???」

「実はね~~。」
匡子、
「何と、今日~~。サブちゃんの誕生日~~。」

その声に虎一郎も輪湖も葉子も、
「わお。」

「そんなサブちゃんの誕生日に~~。」
匡子、秀美を見てニッコリと、
「秀美ちゃん、サブちゃんに、誕生日プレゼント~~。」

いきなり虎一郎、ビックリ仰天で、
「うっそだろっ!!!」

輪湖と葉子も、すぐさま秀美を見て、
「うそ。」

匡子、秀美を見ながらニッコリと、
「ねぇ~~~。」

秀美、途端に照れ臭くなった感じで、
「えっ…???…えぇ…。あは。」
いきなり顔を左に、そして、右に…。

輪湖、
「いやいやいや。…秀美ちゃんが…、サブちゃんに誕生日の…、プレゼントって…???…はっ…???」

「…って言うか…。秀美ちゃん、サブちゃんの誕生日っ…。」
虎一郎、顔を歪ませて…、
「もしかして…、知ってた…???…あっ、いやいやいや。知ってる訳ないでしょ。俺たちだって、知らないのに…。」

その声に輪湖も、懸命に顔を頷かせて、
「そぅそぅそぅ。」

匡子、そんな虎一郎と輪湖に、
「だから~~。苛めないって~~。」

「…と、言う事は~~。匡子さん以外の人から…。」
葉子。

その声に輪湖、
「へっ…???…匡子さん以外の人って…???…葉子…。」

「だって…。じゃないと…、辻褄が合わない。まさか、匡子さんだったら…。私が教えたげたのっていうんじゃ…。…でも…。…それ以前に。…もしそうだったら…、と~~っくに、私たちにも…教えてるはず~~。だ~~って、私たち…、サブちゃんの料理食べて、何年…???」

輪湖、キョトンと。
「そぅ~~いえば~。」

虎一郎も、
「…確かに…。」

葉子、
「もし、匡子さん、サブちゃんの誕生日、知ってたら、毎年、私たちだって何かしらのプレゼント、あげてるはず~~。…それが…、ないって事は…。」

匡子、葉子の話を聞きながらも…、首を窄めて…3人の顔を見て…。

輪湖、
「匡子さん…???」

匡子、窄めた顔で、なんとも困ったような顔で…。そして、いきなり3人に頭を下げて、
「ごめんなさい。ヨウちゃん、それ、ズバリ、正解。私も…サブちゃんの誕生日、知らなかった~~。」

その声に輪湖も虎一郎も、
「え―――――――っ!!!」

葉子はキョトンとして、
「…と、言う事は~~。」
顔を傾げて、
「一体…、誰…???」
目をパチクリと…。

輪湖も虎一郎も、
「ふん。」

葉子、
「匡子…さん…???」

秀美、食べる手を止めて…。こちらも口を窄ませて…。

匡子、そんな秀美を見て、
「仕っ方ないよね~~。秀美ちゃん。」

その声に秀美、
「あっ、はい。」
そして、
「実は~~~。」

匡子、
「私から…、言おうか…???」

鼓動が高鳴るままに秀美、
「あ、あぁ…。あ~~。」
けれども、
「あっ。でも…。…やっぱり…、私が…。」

葉子も、輪湖も、虎一郎も、
「ん~~~???」

秀美、
「実は…。輪湖先輩が…。」

輪湖、
「あ、うん。」

こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜   vol,245.   「いつもとは違うな…、って思ったけど…。サブちゃん…???」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

《PR》

庄司紗千ハッピーストライド
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

アメーバ

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋