日曜日、村の公民館にてチャールズ国王誕生を祝うイベントが開催される。
学校主宰となるため、ケーキ等の寄付、インスタントコーヒーや紅茶の寄付を募り、村人に£1で買って貰うなどしたり、マジシャンや色々な人にきて貰う為の支払いに使うなどする。
また、公民館前の芝生にて持ちよりピクニックなどもするらしい。

私はカップケーキを寄付しようかと思うが、いつもこういうイベントの際、イギリス伝統菓子を作るのがめちゃめちゃ上手なおばあちゃんは何を出すのかと息子の送り迎えの際に聞いてみた。
おばあちゃんは「一番安つくビクトリアスポンジだけ出す」と言った。
ビクトリアスポンジとは、バターと砂糖、粉が同量に入った甘くてどっしりした口当たりの滑らかさがまるで無いスポンジケーキの間にイチゴジャムとホイップクリーム(人によってはバタークリーム)を挟んだだけの、これぞ口の水分取られますぞ、お気をつけあそばせ💋ケーキはないケーキである。

おばあちゃんは、いつも鮮やかなまでのケーキを作ってくる人なのに…
私が「え?ビクトリアスポンジ?」と意外な顔をしたせいか、おばちゃんは「まあ、チャールズやし…」と笑った。
やはり、この年代の人は亡き女王が絶対的存在だったのだろうかと思うが、おばあちゃんは「まあ、カミラの顔そっくりケーキを作ってナイフをこめかみから入刀さしてもエエんやけど」と爆笑して別れた。
なかなかの冴えたばあちゃんである。
人気ブログランキングへ
Source: イギリス毒舌日記