ドキドキ それから…。2日目の朝、財務企画部。
出社した葉子、そのまま部長室に向かう。

そんな葉子を紫と励子、
「おはよ、葉子~~。」

葉子、紫と励子に、
「おはようございます。」
そして部長室に…。

そして…。数分後…。

陣屋、葉子から話を聞いて、思わず目に浮かぶ涙。
そして、葉子の手を取って、
「うんうんうん。うんうんうん。」
涙が頬を伝う。
「うん。ヨウちゃん。おめでと。」

葉子、
「ありがとうございます。」

「うん。とにかく…、頑張った。うん。偉い。はは。」
陣屋、そして葉子を抱き締める。
「絶対に、しあわせになってよね。」

葉子、そんな陣屋の声に、
「はい。ありがとうございます。」

部長室から出て来た葉子に、紫と励子、
「よ…、葉子…。」

その声に葉子、口を真一文字に、頭をコクリと、
「はい。主任、励子さん、部長に、報告しました。私、海江田課長と…。結婚を前提に…、お付き合いします。」

その声に紫も励子も、両手でガッツポーズ、
「…やった~~~~っ!!!ひゅ~~~。」
そしていきなりふたり、葉子に抱き付く。

まだ他の社員は出社していてない。

それから数分後、次から次へと社員たちが…。
「おはよう。」
「おはよ。」
「おはようございます。」

輪湖、秀美、
「おはよ、葉子。」
「おはようございます。葉子先輩。」

葉子、
「おはよ。」

葉子の顔を見て輪湖、
「あ~~。さては葉子~~。もしかして~~。」

葉子、輪湖に、
「うん。部長には報告した。」

ニッコリと輪湖、そして秀美も、
「うん。」

前の晩…。

リビングに葉子、
「おかあさん…。」

バンダナを巻いて頭の上でリボン結びの由佳理、葉子に振り向いて、
「うん…???…何…???…どうかした…???」

葉子、椅子に座って、
「私さ。」

「うん。」
「海江田課長と…、付き合う。…結婚を前提に。」

瞬間、由佳理、目をパチクリ。
「…えっ…???」
目の前のパソコンの画面と耳に入ってきた言葉がシンクロして…、
「えっ…???…何…???…今、何て言った…???」

葉子、また、
「うん。海江田課長と…、付き合う。…結婚を前提に。」

瞬間、いきなり由佳理、両手を上げて、
「キャ―――――――ッ、やった、やった、やった――――――っ!!!」
飛び跳ねて、そして後ろに振り向いて、葉子に、
「葉子、葉子、葉子、葉子、葉子~~。やった、やった、やった――――――っ!!!」

いきなり近くからドアがバタン。
そして2階からもドタドタと。

「どうしたの~~。」
稜平。

「何々…???…なんかあった…???」
爽太。

「あ~~はははは、稜平~~。おとうさ~~ん。」
いきなり稜平に抱き付く由佳理。

稜平、いきなり、
「えっ…???えぇぇぇ。何…???」

爽太、
「何々何々…???」

由佳理、爽太に向かって、
「爽太も~~。」

爽太、右目を歪ませて、
「はぁあ~~???」
顔を傾げる。

稜平、
「だから…。何…???…どうした…。」
そこまで言って稜平…、目をキョロキョロと動かして、
「…と、言う~~。事は…。…もしかして…。葉子…???」
稜平、葉子を見て…。

爽太だけが、
「いやいやいや。だから…、何…???」

葉子、父を見て、顔をコクリと。
「うん。」

稜平、すぐさま、肩を落として、
「そっか~~~。はは。うん。」

由佳理、
「さっすが~~。ベストセラー作家~~。」
稜平に上目遣いで…。
「葉子が、結婚前提でお付き合い~~~。わっほ~~。」
そして由佳理、次は爽太を抱き締める。
「イェ~~イ。」

爽太、母に抱き付かれながら、
「はははは。姉ちゃん。…って、マジで…???…決めた…???」

その声に葉子、口を尖らせて、
「うん。昨日、言われた。匡子さんの店で。」

稜平、
「へぇ~~~。ははは。うん。そっか。うん。うんうんうん。」

そして今度は由佳理、葉子に抱き付く。
「やったよ、やったよ、葉子~~。ははははは。」

爽太、
「はは、姉ちゃん。」

そんな葉子の報告があった選家。

そして…。財務企画部、朝のミーティング。

蔵井氏、全員に、
「おはようございます。」

全員が、
「おはようございます。」

そして蔵井氏、
「えぇ~~。冬に向けての…。」

「その前に…。」
陣屋。

蔵井氏、
「えっ…???」

陣屋、
「みなさんに、嬉しい報告が…。」

蔵井氏、その声に、
「おっと~~~。」

それぞれが陣屋を…。
そして葉子を…。
そして、
「部長…。葉子…。」

陣屋、ニッコリと、
「えぇ。ヨウちゃん、海江田課長と正式に、結婚を前提にお付き合い。決まりました。」

瞬間、財務企画部、歓喜。

そんな歓喜の中、陣屋、それぞれに、
「まま、まだ…。結婚はしてないんだから…。…けど…。私も、あの時、あんな事、言っちゃったから…。」

社員それぞれが…、クスクスと笑いながら、
「責任、取りなさいって…。」

「だから…、かな~~り、気になってはいたの~~。」

蔵井氏、ニッコリと、
「うんうんうん。」

「だから~~。まずは。…とにかくは。ふたりを…、応援しよ。」

全員、
「はいっ!!!」

こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜   vol,235.   陣屋、葉子から話を聞いて、思わず目に浮かぶ涙。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋