週末、夫の一番上の兄が婚約者を連れてやってきた。
先週、付き合って一年、同棲して半年になる恋人と婚約をしたばかりである。
「僕らの幸せを皆で祝おうじゃないか!祝ってくれよ僕達を!」とやってきた。
先月離婚が成立し、もう再婚かい!と思うが、イギリスでは珍しくはない。
夫の真ん中の兄など、相手の女の離婚が成立したのは結婚式の1週間前だった。
再婚、離婚、再婚、離婚…時に欧米人にとっては付き合って別れる程度の催し物なんじゃないかと思う時がある。
義兄55歳、婚約者は更けて見えるが年齢は知らん。
うちの息子と同じ歳の孫がいるのは知っている。
おばあちゃん感があるので、前の嫁と違い安心感があり、色んな国に行った経験から話しも興味深い。また数学の先生だったから頭もスマートで、チェスの世界大会に出たこともあるし、今も審査員をしているため、うちの息子が大好きなチェスの相手になってくれたり、なんというか…若いおばあちゃんのような安らぎ感がある人である。
近くのパブレストランに行き、ウカレポンチの義兄がご馳走してくれた(とは言え、いつもうちがご馳走を作ってもてなしているから、プラスマイナスで言えば、うちはマイナスばかりであるが…)。
私は一応ワインを買い、祝いに渡しておいた。
何故こんなに早く婚約をする必要があったのか…義兄は言わない。
が、私は思う。
婚約者の女性の父親が去年亡くなり、一人娘のこの人が遺産と家など全て受け取った。
義兄は前の嫁と別居し賃貸で暮らしていたが、亡き義母の遺産が入り次第、家を買うつもりでいた。
が元来、金を一切使いたくない男である。
そこにたまたま付き合った女性の父親が住んでいた家が空き家があることを知る。
女性はまだ前の夫と結婚して別の家に暮らしていたが、燃え上がった2人はすぐに引っ越し、同棲開始。
「これで家賃を払わなくて済む」と喜んだ義兄はウカレていたのは去年のこと。
かねてから行きたかったニュージーランドも、女性のお金で行ってきたばかりである。
彼氏の立場より、夫の立場の方を選んだ理由がここにある気がするのは私だけか…
遺産が入ったタイミングの婚約…
ちょっと意味あるんちゃう?と黒い心の私は思う。
が、まあ二人は幸せそうであるし、私らは婚約者に会ったのは3、4回であるも印象は良い人そうであるし、義母がいない今はこれで良いのかも知れない。
レストランから出た際、義兄から「これから彼女と君は姉妹だね。何でも相談すると良いよ」と言われた。
姉妹て…
2年前まで、あのサイコパスな前の嫁と姉妹関係だった私には、義兄の選ぶ女性が正直分からん。
義母さん!助けてー‼️
Source: イギリス毒舌日記