ドキドキ 「えっ!!!…って、何…???」
そこで輪湖、目をクルリと、
「…と、言うか~~。まっ。そう…なるか~~。」
そして顔をクシャリとさせて、
「ふん。自分の気持ち、ハッキリさせないと…、誰かに話すのって言うのは…、まだまだ…。」
そして輪湖、
「…って言うか、私たちにも葉子、課長の事~~。お昼にも、午後コーヒーブレイクでも~~。」

匡子、
「まっ。確かにね~~。本人の気持ちが固まっていないのに周りから…って、言っても…。」
そして、
「まっ。慌てないで、今まで通りに…。」

「…って言うか~~。…もし…、今後…、何もなかったら…、葉子先輩…、課長とは、ここ…だけで…???」
秀美。

その声に匡子も輪湖も、秀美を見て、葉子を見て、
「あ、あ~~~。」

輪湖、ポツリと…、
「なんか…、寂しい…っちゃあ~~。寂しい…かなぁ~~。」
葉子の顔に顔を傾けて、
「葉子…。」

そんな輪湖に顔を向ける事もなく葉子、口を尖らせてサワーを一口。
「な、何よ。…別に…。…仕方ないよ。何もなかったら…。」

瞬間、輪湖、
「…って…。」
輪湖、匡子を見て…。

匡子も思わずクスクスと…。

輪湖、
「…仕方ないよ。って言うのは…。葉子…、それ…、ある意味…、気になっているって証拠だし…。」

すかさず葉子、
「うるさいよ。」

「そんな葉子様に、はい~~。」
匡子。

佐武郎が葉子の前に。

葉子、皿の料理を見て、口を真一文字に、
「美味しそうだ~~。」

そして次のお皿を秀美の前に佐武郎、葉子に笑顔で頭をコクリ。

秀美、
「ありがとう~~。」

佐武郎、輪湖にも。

輪湖、
「セ~~ンキュ~~。あっ。でさ、匡子さん。」

匡子、
「うん…???」

「秀美ちゃん、今週中には私のアパート引っ越すぅ~~。」

匡子、秀美を見て、
「おっと~~。…でも、おかあさん…。あ、ほら、例の…。」
腰を低くして小さな声で、
「逮捕の話…。」

秀美も小さな声で、
「うん。それがあるから時期を…。…でも、おとうさんが…。おかあさんの事なら、おとうさんに任せろって…。今まで、おまえを自分の籠の鳥みたいに…。そんなおかあさんを今度は、おとうさんが解放してあげる番だって。だから、時期的には今が一番のタイミングかも知れないからって…。」

輪湖と匡子、秀美から話しを聞いて、
「へぇ~~~。凄い話の分かるおとうさん~~。」

秀美もニッコリと、
「うん。嬉しかった。今までおかあさんの事ばかりで、おとうさんとはあんまり…、話す事なかったから。」

匡子、
「うんうんうん。」

「人って言うのは、中々いいタイミングに見合えない場合もある。感じた時に行動を起こさないと、見失っちゃう場合もあるからね~~。今、その時が来たのだったら…。まっ。ある意味、飛び込んでみても…、悪くないかも…って…。」

またまた輪湖と匡子、顔を見合わせながら、
「凄いね~~、おとうさ~~ん。」

秀美、ニコニコと、
「もしかしたら、周りの人も、応援、手伝ってくれるかも…、知れないって…。はは、これは、輪湖先輩や葉子先輩。そして、海江田課長に私、感謝しているんですけど…。」
葉子を見て秀美、ニッコリと、
「ありがとうございます。」
そして秀美、輪湖も見て、ニコリと…。

そんな秀美を輪湖は抱き締める。
「あ~~ん、いい子だね~~。」

ドアが開いて、
「腹減った~~。」
「はは。何でも美味しい物を…。」

またまた海江田と美知佳。

匡子、
「おかえり~~。かかかか。またまた一緒になった~~???」

「今度は私が課長見つけて、追い駆けてきたと。」
美知佳。

「前回は僕だったけどね~~。」
海江田、3人に、
「お疲れ。ヒュ~~。いい匂い、しちゃってるね~~。」

その声に葉子、
「お疲れ様です。はい。美味しいです。」

輪湖も秀美も、
「お疲れ様で~~す。」

「いやいやいや。何やら、反響が凄い。」
海江田。美知佳を見て…。

美知佳も、
「うんうんうん。」
そして美知佳、葉子を見て、
「ねぇ~~。選りさ~~ん。」

葉子、美知佳にキョトンとして、
「あ、はい。」

「今度、社長から呼ばれるかも…。」

その声に、
「はい…???」

「百貨店の昨日と一昨日の来店客と売り上げ…。この2か月で、ダントツ。」

匡子、輪湖、そして秀美に葉子も、
「うそ。」

海江田、
「これは…、ある意味…、変な言い方にもなるけど…。…小田島効果…???…まっ。テレビではホンのちょっとだけど…。雑誌や新聞、ネットじゃ、凄い評判。警察関与なしでの横領発覚。されど容疑者確定の事実。大手百貨店扶桑の確実なる軌跡。」

美知佳、
「お客さん、どんな百貨店なのかって、お客様が凄いんですって。」

匡子、また、
「へぇ~~ぇえ。」

「てぇ~~事で…。」
海江田、バッグから一冊の雑誌を…。葉子の目の前に、
「ほぃ。これ。」

「週刊…アガス。」
葉子。

こんな私です。〜選葉子(すぐりようこ)〜   vol,216.   匡子、「まっ。確かにね~~。本人の気持ちが…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋