ドキドキ そして、こちらでも…。

陣屋と蔵井氏、そして紫、
「じゃね~~。」
「ご馳走様でした~~。」
「ご馳走様~~。」
高村家を出る3人。

紫、陣屋に、
「じゃあ、部長~~。その…、松樹さん…て言う方が、システム向企画の…???」

陣屋、紫に、腕組みしながら、
「うん。…もしかしたら…、多分。」

蔵井氏も、
「松樹さんですか~~。確かに。彼女なら…。かかかか。とにかく、何でも屋ですから。やれない部署なんて、彼女にはないかも…。しかも、金融系は彼女の特許。もともと銀行員ですから。それに、何とも、気持ちいいほどに、ズバズバ物は言うし。そして、それが理に適ってると言う。スパ~~ンとね~~。あぁいうひと。私も人生この方、一度も見た事ありませんからね~~。」

陣屋、
「うんうんうん。それに、何とも。憎めない顔、してんだぁ~~。これが…。」
そこまで話して陣屋、
「あっ。そうそう。それで…???」
紫に。

紫、そんな陣屋に、
「ふん…???」

陣屋、
「ほらほら~~。肝心な~~。ヨウちゃ~~ん。海江田君と~~。」

そんな声に蔵井氏、
「おや…。」

いきなりの話に紫、少し困った顔をして、
「ん~~~。それが…、中々ね~~。ほら。対策室、終わっちゃったでしょう~~。だから、いきなり会うって機会。」

その声にいきなり顔をグシャリとさせて陣屋。
「あ~~。そっか~~~。」

けれども紫、何やら思い出したように、
「あっ。そぅ…言えば~~。」

「ん~~~???」

蔵井氏、
「おやおや。」

紫、
「うんうんうん。そうだ、そうだ。」
スマホをバッグが出して、サササと。そして画像を出して陣屋に。
「ここ。ここにいます。」

陣屋、画像を見て、
「ふん…???…カフェ匡子。」

「カフェ匡子…???」
蔵井氏もポケットからスマホを…。

陣屋、画像を見て、
「へぇ~~。」

陣屋、自分のスマホでも…。そして、
「ここに、海江田君が~~???」

「そこの店、海江田課長のおばさんのお店なんですって。しかも~~。葉子も輪湖もそこ、常連客。」

いきなり陣屋、
「わ~~お。…って事は~~。もしかして…、鮎川さんも~~???」

蔵井氏、
「おやおや。」

紫、顔を傾げて、
「ん~~~???…かも~~~???」

エレベーターを降りて通路を…。あちらこちら見ながら美知佳、
「しっかし…。ははは。何とも…。アパートにしては、まるでマンションだね~~。」
スマホに着電。
「…ん…???おやおや。」
そして、
「お疲れ様です~~。美知佳です~~。」

スマホからの声、
「あっ。美知佳~~。今…???」
電話の相手は廿楽である。

「あっ。はい。紹介されたアパートの、部屋の前です。」
「あっ。うん。そっ。OK。多分、こっちきて、すぐに食事して、今時間になるだろうかと思って、電話してみた。」

「ありがとうございます。」
「一応、部屋の中、全部、揃えてあるから。」

「は~~い。」
「じゃ、来週からお願い。はは、日比谷もあんたに会いたがってるみたいよ。」

その声に美知佳、
「かぁ~~~。ははは。嬉しいですね~~。」

「じゃ。期待してる。」
「分かりました~~。じゃ、おやすみなさ~~い。」

「うん。おやすみ。」

そして通話は切れる。美知佳、指で番号を…。そしてドアを開けて、
「失礼~~しま~~す。」
電気を点けて、中に踏み…。
「うっそ~~~。広~~~っ。何と、何と。」

選家では…。

リビングで仕事をしている由佳理に稜平、
「ふ~~ん。葉子、まだ帰ってないか~~。」

「ふん。多分、匡子さん…???」
「だろうね…。」

「…で…、爽太は~~???」
思わず天井を見て…。
「当然…。」

由佳理、
「自分の部屋~~。」

「…だ、ろうね~~。…で…、あいつ…、最近、どうなの…???」
右手小指を立てて。

そんな夫に由佳理、
「うん。まま、上手く行ってるんじゃ、ないのかな~~。いつもと、変わんないし。」

その声に稜平、
「ふ~~ん。」

いきなり由佳理、
「あっ。ちょっと~~。変に探りを入れるの、止めてよね~~。…これも、仕事のひとつ。な~~んて。何でも小説に結び付けない~~~。」

稜平、そんな妻に、
「まっ。ごもっとも~~。まっ。何とか、ならぁな。あいつの事だ。」
冷蔵庫から缶ビールを。
「…って言うか~~。やっぱな~~。」

由佳理、パソコンの画面を見ながら、
「何~~~???…やっぱな~~って、葉子の事~~。」

僅かに沈黙。

そして稜平、
「あっ。でもさ…。」

由佳理、
「ふん。」

「つまりは。…変わらず、匡子さんのお店。行ってるって事は…。…もしかして…。その…、海江田って人も…???」

その声に由佳理、僅かに頭を傾げて、
「…ん…。ん~~。…なんだろうね~~。」

妻のバンダナ姿に、
「それでも…。変わり…なし…か…。」

由佳理、
「うん。うん~~。」
頭を傾げて、
「ん~~~。どうだろ…???」

稜平、
「ふん~~。さ~~てね~~。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,181.   蔵井氏も、「松樹さんですか~~。確かに。彼女なら…。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋