ドキドキ 虎一郎、海江田の隣の松樹を見て、
「へぇ~~。銀行が最初なんだ~~。」

「今でこそ、コンプライアンスって当たり前なんだけど…。あの頃、まだそういう制度って確率してなかったから、本社で最初に立ち上げて…。そして関西支社。本社には、既にその人材がいたけど、関西はまだ…。…と、言う事で…。」
そこで美知佳、思わず笑って、
「…で、何故かは分からないけど、社長から関西支社に行ってくれって言われて…。」

海江田、
「へぇ~~。そんな経緯…あったんだ~~。」

葉子、真っすぐに前を向いて、
「関西支社のコンプライアンス…かぁ…。」
そこまで言って、
「さて。じゃあ~、私たちは…。輪湖~~。」

輪湖、
「あっ。うん。そうだね。課長、私たち、お先です。」

海江田に僅かに顔を傾げて。

輪湖と秀美も椅子から立ち上がり、
「お疲れ様です。おやすみなさい。」
海江田と松樹に。

海江田、
「おぅ。」

葉子、海江田と松樹にチョコンとお辞儀をして、
「では、失礼します。」

虎一郎も、
「んじゃ、俺も、寂しい我が家に、帰ろうとするか。」
虎一郎も海江田に、敬礼するように、
「課長~。じゃ、お先です。」
そして隣の松樹に、
「お疲れ様で~~す。」

「おぅ。」

匡子、
「うん。おやすみ~~。」

それぞれが後ろに顔だけ。そして手を掲げて。
4人が外に出て、虎一郎がドアを閉める。

美知佳、料理を食べながら、
「これ、美味しい~~。ははは。なんだか、疲れが吹っ飛ぶわぁ~~。」

匡子、
「ありがとうございます。ふふ。サブちゃんOK~~。」

海江田も、
「サブちゃん。ナイス。」

佐武郎、ペコリとお辞儀をして。

美知佳、納得するように、
「へぇ~~~。」
そして海江田に、
「へっ…???じゃあ~~。もしかして…、海江田さんの、あの、お隣の方…。彼女さんなんですか…???」

いきなりのその声に海江田、ビールを飲みながら、
「ぶっ!!!」

匡子、顔を傾げて、
「えっ…???」

海江田、思わず咽たように、
「な…、何、言い出すんですか~~。いきなり~~。」

その驚きの顔に美知佳、
「あっ。ごめんなさ~~い。私…、てっきり彼女さんかと思って…。…って言うか…。今の時代、同じ職場での恋愛…。当たり前だと思ってるから~~。」

匡子、思わず目をパチクリ。そして、
「わお。」

美知佳、
「何かしら、海江田さんの隣で、如何にも彼女って雰囲気、伝わって来てたけど。」

そんな声に匡子、途端に、
「くくくくく。」

目をパチクリと美知佳、
「えっ…???違うんですか…???…あっ。それだったら、私…、つい、余計な事を…。」

その時、匡子、
「へぇ~~。違う人から見ると、そんな風に見えるんだ~~。ふんふんふん。」

美知佳、海江田に謝るように、
「ごめんなさいね~~。初めての人に…。…でも…。つい。」

海江田、思わず困ったようでもある笑顔で…。
「あ、いや…。…って言うか…、別に、謝られても…。」
顔を傾げて。

いきなり匡子、
「おや。その顔じゃあ~。満更でもないような~~。」
語尾を強めて…。

獏、匡子を見て、
「あのね~~。」

「…でも、彼女、何かしら…、凄い、貫禄ある感じに…、見えましたけど。何物にも動じないって感じで…。何だか…、海江田さんの隣で、凄いオーラ、感じましたけど…。」

匡子笑顔になりながら、
「おやおやおや。嬉しい事、言ってくれます~~。」

その声に美知佳、
「えっ…???」

「実は彼女。」
「うんうんうん。」

「頭脳明晰。今や扶桑の財務企画部にはなくては困る存在。大学は聖帝大学。しかも、首席で卒業~。」

その声に美知佳、
「う~~わっ。それ、本当~~。凄っごぉ~~。名門の名門~~。いやいやいや~~。」
けれども、そこまで言って美知佳、
「へっ…???あ。…でも、そんな名門大学。しかも、首席で卒業…。なんで、扶桑…???…百貨店…???」

そこまで聞いて、また海江田、
「ぶっ!!!」

匡子、
「そこなんですよね~~。」

海江田も顔を2度程頷いて、
「うんうんうん。」
口に左手を…。
「まっ。それを説明してたら、かなり…時間…、掛かっちゃうね。はは。」

美知佳、
「へぇ~~~。なんだか…、面白そう~~。それに…。…彼女、見る限り、しっかりとハーフよね。…って言うか…、出身って…海外…???」

「列記とした、日本人です。」
匡子。
「日本人の両親から生まれた列記とした日本人。まっ、確かに、知らない人から見れば、正に、外国人ですけど。」

美知佳、またまた仰天的な顔をして、
「へぇ~~。凄~~。そんな人…、いるんですね~~。初めて見た~~。それにしても、奇麗だわ~~。…で、頭脳明晰。容姿端麗…かぁ~~。」
そして料理を食べながら、
「これまた、美味しい~~。はは。ここ、通っちゃうね~~私。ふふ。扶桑に近いもんね~~。」

匡子、ニッコリと、
「ありがとうございます~~。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,179.   「あの、お隣の方…。彼女さんなんですか…???」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋