海江田、
「そんな訳で…。たまたま、自分の叔母貴の店に11年振りに行ったら、そこの常連客に選さんたちがいた。まっ。元々、僕が扶桑に入ってからは、通っていた、店でもあるけどね~~。」
「な~~るほどね~~。」
そして紫、
「何か、私たちの良く店って、物凄い素敵な店なんだ~~。」
その話に海江田、
「おやおや、鈴村さん。」
紫、一度頷いて、
「うん。私も、陣屋部長や蔵井氏課長と通ってるお店、あるんだけど、高村家の食卓ってお店。」
海江田と都沢、共に、
「高村家の食卓。」
都沢、
「何か、ユニークなネーミングっすね。」
海江田、そんな声に、都沢をチラリと見て、
「あぁ~~。」
「そこのシェフが元々、ミシュランの2つ星のシェフなの。」
瞬間、都沢、
「凄ぇ―――――――っ!!!」
海江田も、
「わお。」
「まっ。部長たちから連れてってもらって、それからず~~~っと、なんだけど~~。とにかく、そこのシェフが物凄い。」
また海江田と都沢、共に、
「物凄い…???」
紫、変顔をして、
「テキトー人間。」
海江田、
「ぷっ。」
都沢、
「テキトお…???…何それ…???」
紫、腕組みして、
「ん~~~~。口で言っても…、あんまり…上手く、伝わんないかも…。とにかくテキトー。」
都沢、笑いながら、
「なんか…、課長~~。行ってみたいっすね。」
その声に海江田も、都沢を見て、2、3度頷きながら、
「あぁ。うんうんうん。」
「…で~~。」
紫。
「当然ながら、味も保証付き~~。」
都沢、
「そりゃそうでしょ、ミシュラン2つ星でしょう~~~。」
そして、
「あっ。課長、そこの、課長の叔母さんのお店の名前って…???」
紫、
「あ~~。うんうんうん。」
海江田、
「ふん。カフェ匡子。」
紫、
「カフェ匡子…。」
すぐさまスマホで、
「あ~~。あった、あった。へぇ~~。うんうんうん。素敵なお店~~。」
海江田、
「かかかか。ご贔屓のほどを。」
都沢、
「まっ。ウチはね~~。中々どうして…、子供がいるから…。はは。」
海江田、そんな都沢に、
「確かに。」
「それにしても、日比谷課長~~。凄いっすよね~~。」
都沢。
海江田、
「ん~~~???はは。あぁ~。」
「短期間であれだけの情報。しかも…、何…???ホテルに友達作ったって…。」
両眉を歪ませて、
「あれって…どういう事…???」
「多分…、添川晶営業部長と、思う。」
いきなり葉子。
瞬間、紫も都沢も、
「わっ。」
「お。」
そして海江田、
「おっと。」
紫、
「葉子、起きたんだ~~。」
葉子、少し体を起こして座り直すように、
「私…、寝てたんだ~~。」
紫、
「あ~~うん。ぐっすりと。…てか、起こしちゃった…???」
そんな紫に葉子、首を振って、
「ううん…???…都沢さんの、ウチは中々どうして、子供がいるから~~の声がして…。何の話って…???…目が覚めた。」
「あぁ~~~。」
紫。
海江田、
「カフェ匡子の話…、してたんだ。」
葉子、その声に、
「あっ。そっか~~。」
都沢、
「あら。選さん、意外とタンパク。」
葉子、その、タンパクと言う言葉に、
「タンパク…???」
顔を傾げて、
「…どうして…???」
都沢、
「あっ。いや…。課長の叔母さんがカフェ匡子のオーナーで…、そこに課長、そして選さんたちも一緒に通ってるって、鈴村さん、知らなかったから。…だから、何か、こぅ~~。その…。」
葉子、その話に、
「あっ。そっか。うん。匡子さんの店に通ってる~~。…でも、別に…、それって…変…???…うん。課長も通ってるし…。しかも、課長と匡子さん、おばさんと甥の間柄…。単に、話に出なかっただけの事で。」
その話に紫、ニッコリと、
「うんうんうん。葉子。ごもっとも。」
海江田、
「正にその通り。」
都沢、
「さっすが、選さん。…で…???…選さん、なんで添川…部長…???…営業の…、でしょ。」
その声に葉子、
「あ~~。えぇ~~。それは~~。コミュニティの問題。」
瞬間、紫も海江田も葉子を見て、
「コミュニティ。」
都沢、バッグミラーを見て、
「果て…???」
紫、葉子に、
「えっ…???…って、葉子、それって…、どういう…???」
葉子、紫に、
「えぇ。…実は、あの時、日比谷部長が、いきなり友達って言った時、私、この人凄いって思ったんです。さすがは元刑事って…思って…。」
紫、
「ふんふんふん。」
「…って言うのも…。情報源って、何処にあるのか…、今って凄い。ツィッターやフェースブック。しかも、インスタグラムまで。」
紫、葉子を見て、
「うんうんうん。」
「試しに私も…。もしかして…、の感覚で、横浜トランキルマンヘブンズホテルの社員の名前でいろいろと…。そしたら、久留巳専務と添川営業部長のインスタが滅茶苦茶凄いの。」
海江田、
「な~~るほど~~。インスタ。」
紫、
「えぇ…???待って、ちょっと待って。」
こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~ vol,152. 「そこに、常連客に選さんたちがいた。」
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