ドキドキ そして都沢、
「うんうんうん。確かに、彼女たちもいた~~。」
そこまで言って、
「あれ…???…そういえば、佐賀美君。虎一郎君も、あの店…。」

海江田、頷いて、
「あ~~。うんうんうん。彼、虎一郎君、彼女たちと同期なんだ。」
と、海江田、
「あれ…???…でも、それって…、あんとき、都沢君に、話さなかったっけ…???」

瞬間、都沢、
「うん…???」
難しい顏をして…。そして顔を傾げて、
「ん…???ん~~~。」
そして、
「かかかかか。完璧に、忘れちゃってますね~~。」
運転しながら都沢、
「…でも、素敵なお店でしたよね~~。奇麗なママさん。…雰囲気も良かったですもんね~~。」

そんな声に海江田、ニッコリと、
「そぅ…???…また、いつでもおいでよ。歓迎するからさ。はは。」

「あの~~~。何、ふたりだけで盛り上がってるかな~~。」
思わず、蚊帳の外にされていた紫。

その声に都沢、
「えっ…???」
パックミラーを見て、
「あっ。ははははは。」
そしてまた前を見て、
「確かに。」
そして都沢、
「僕もね。実は、課長から初めて連れて行ってもらった店、ありましてね。…そしたら、偶然にもそこに、選さんたちがいらっしゃったと。」

紫、都沢の話に、
「へっ…???そうなんですか、課長~~???」

海江田、その声に前を見ながら、
「あ~~。うん。その通り。…実は、その店、僕の叔母の店なんだ。」

いきなり紫と都沢、
「えっ!!!」

そんな都沢に海江田、
「おぃおぃ。それは君に言っただろうが~~。…まっ。部長には、知り合いのお店って事になってるけど…。」

そんな海江田の声に都沢、左手で頭を撫でて、
「あは。そうでしたっけ…。」
笑いながら、
「完璧に、記憶…、飛んでっちゃってますよね。かか。とにかく、奇麗なオーナーさんだったんで。はは。」

紫、瞬間、
「都沢~~~。」

「…でね。」
都沢、バックミラーを見ながら、
「とにかく、そこのコック…???…シェフ…???」
海江田をチラリと見て。

海江田、
「ん~~。あそこの場合…、サブちゃんは~~。料理人だから…、コックかな…???…シェフって言うのは、ある意味、厨房の責任者って事になるから…。逆に、コックって言うのは、料理を…、作る人。…でしょ。」

その話に都沢、
「へぇ~~。そうなんですね~~。」

紫、
「あは。凄い、課長~~。」

「でね、鈴村さん。そこのその、料理人がまた凄い。とにかく、客が来たら、その人が今、どんな料理が食べたいのかすぐに分かって作ってくれる。」

瞬間、紫、
「はっ…???…うそ。凄っ。」

「まぁ~~。叔母貴がレストランから引き抜いたって言ってるからね~~。佐武郎君って言うんだけど…。」

紫、
「へぇ~~。そうなんだ~~。」

「まっ。でも、僕だって超~驚き。何々…。11年振りに店に行ったら、選さん。館城さん。佐賀美君がいるから。」

その話に紫、
「へぇ~~~。あの3人が~~。」

都沢、
「かかかか、でしたね~~。」

「まっ。何かしら、選さんの方が…。おかあさんが元々は常連客だったらしい。今は、仕事が在宅だから、そんなに外には。」

そんな海江田に紫、
「へぇ~~。詳しい~~課長~~。」

その声に海江田、
「いやいや。詳しいって、そりゃ、実の叔母がやっている店だったら、通うでしょ。現に、朝以外はしっかりとそこで飯食ってるし。」

都沢、
「えっ!!!そうなんすか…???」

そんな都沢に海江田、
「あのね。俺の家ってマンション。…とは言っても、親父もお袋も、仕事、仕事で以外と家には寄り付かない。」

紫、思わず、
「へぇ~~。そうなんだ~~。」

「そんなマンションで、ひとりで飯食ってもつまんないでしょ。しかも、結構…、広い訳よ。まっ、寝るには…、快適…では…、あるけど。」
そして一拍置いて海江田、
「まぁ…。そんなこんなで、日々、叔母貴の店に今は通っている訳。…で、当然ながら、前々からの常連の選さんたちとも、いつも一緒になっちゃうと…。…って言うか、どっちかが、同じ勤務先の人でって事で、気難しくなって店に来なくなった…なんて事になったら、変でしょ。…結構~~、気分悪いよ。そういうのって…。」

そんな話に紫、2度3度頷いて、
「うんうんうん。確かに、それは言える。やな感じ。」

「でしょう~~。…でも、選さんたちはそんな感じ、全くないから。逆に今じゃ、結構気軽に話てるし。」
「へぇ~~~。」

「それに、財務企画に新しく入って来た。」
「あ~~。うんうんうん。鮎川秀美~~。」

「彼女だって、いつも選さんたちと一緒。」

その話に紫、目を真ん丸に、
「わお。そうなんだ~~。」

「まぁ…。…だから、今回のM&Aだって、そんなこんなで情報共有…。選さん、凄いよ。ポンポンポンポン、何かしら、思いつくからね~~。まっ。だから、僕だって、部長に報告する訳だけど。…いずれにしても、情報共有。」

紫、腕組みして、
「なるほど。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,151.   「何、ふたりだけで盛り上がってるかな~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋