ドキドキ そんな獏に匡子、
「あら。」

いきなり葉子、獏を見て、目をパチクリと。

そんな葉子の顔は見ずに獏、
「そりゃそうでしょう〜〜。そんな、普通の人だったら、淡々と話して終わり。けど、それに非ず。しかも、ベストセラー作家が30分も話す身の上話だよ〜〜。」
チラリと4人を見て獏。そしてまた、
「普通だったら…、変な表現になるかも知れないけど、ギャラだって発生するんじゃない〜〜。」

匡子、いきなり、
「おっと〜〜〜。ギャラ…???」
目を真ん丸く、顔を獏に向けて。

虎一郎もいきなり、ビールを飲み込んで、
「ぶっ。」

輪湖は、右手をひらひらとさせながら、
「いやいやいやいや。幾ら何でも…課長〜〜。」

葉子は真っすぐ前を見て、目をパチクリ。そして口を尖らせて…。

…けれども秀美が、
「ううん。」
顔を左右に揺らして、
「海江田課長、言えてる〜〜。」

その声に獏、
「でっしょう〜〜。」

「私も聞きた〜〜い。」

虎一郎は、
「おぃおぃ。」

輪湖、
「あ〜〜ん。」
一旦、食べるのをやめて…。けれども僅かに2秒ほど置いて、
「あっ、まぁ〜〜。私やコイチは…、同期だから、勤務始まった時からなんだかんだで葉子から聞いてるから…。それに…、入社式から周りのテンションもあったから…。…でも、全然知らない人からすれば…。」

「ヨシ分かった。」
いきなり両手をパンと叩いて匡子。

その音にいきなり上体を後ろに引く4人。

匡子、
「私が話して進ぜよう。」
そして、
「まっ。輪湖やコイっちゃんは、ヨウちゃんに直接話を聞いていて…、8年だもん。かかか、これだけ息ピッタリなトリオだからさ。」

その声に虎一郎、匡子に向かってグラスを、
「あざっす。」

輪湖は輪湖で、右手で髪を触り、
「ふふん。」

そして匡子、秀美の顔に顔を近づけて、
「ねぇ〜〜。秀美ちゃん、ヨウちゃんの事、訊きたくなっちゃうよね〜〜。入社早々、仕事の事もそうだけど、今、あれこれなんだかんだで…。」

その声に秀美、顔をグシャリとさせて、匡子に、両手を合わせて、
「そぅなんですよ〜〜。」

佐武郎は最後の料理を作りながら微笑んで…。

匡子、そして今度は葉子を見て、
「んふ。ヨウちゃ〜〜ん。」

葉子、たちまち、
「いやいやいや。私には何も言えないよぉ〜〜。私の事は匡子さん、おかあさんからしっかりと聞いているはずだから〜〜。」

そこで獏もパンと両手を叩いて、
「あっ。そっか。元常連の、グラフィックデザイナー。」
そして獏、右中指をお凸に。
「確か、名前は…、選由佳理。」

輪湖、
「わっ。葉子のおかあさんの名前、課長、知ってるんだ〜〜。」

葉子、輪湖に、
「その辺は毎日ここに来てるんだもん。匡子さんから。」
そして匡子を見て、
「ねぇ〜〜。」

匡子、ニッコリと、
「ふふん。でも、まっ、今回は秀美ちゃんもって事で。いいわね、ヨウちゃん。」

葉子、口を開けて、
「は〜〜い。」

匡子、
「そもそも、ヨウちゃんが生まれてくる前に〜〜。こういう事が…、あったらしい。」

輪湖、
「はいはい。チョウチョねぇ〜〜。」

虎一郎、
「うんうん。」

獏、匡子を見て葉子を見て、
「チョウチョ。」

匡子、葉子を見て、
「不思議な事も、あるもんだよね〜〜。」

その声に葉子、少し照れるように、
「…って、匡子さん、それ、私に言われても…。」

「まま、それはそうなんだけど〜〜〜。」
そして匡子の葉子の生い立ちを話始める。

そんな…、匡子の話の中で、その都度秀美、
「へぇ~~。凄~~い~~。」

そして獏も、
「ほぅほぅ。な~~るほどね~~。」

輪湖は匡子の話を聞きながら、ニッコリと、
「ふふん。」

虎一郎も、
「はいはい。その通りで…。」

そして…、かれこれ40分。

秀美、
「さすがは、葉子先輩、凄いや。」

獏は、
「いやいやいや。御見逸れしました。」
両手をカウンターに、そして頭を下げて…。そして獏。
「…けど…。選さん…。感情が表には出ない…とは言え、僕なんかに言わせると、別に…。」
顔を傾げて、
「違和感…、ないんだけどな~~。」

匡子、いきなり、
「そりゃ、いつも見ていれば…。ねぇ~~。ヨウちゃ~~ん。」
そう言って匡子、いきなり口を右手で押さえて、
「わっ!!!ごめん、ごめん。私、変な事言っちゃった。」
葉子に謝るように。

そこに輪湖、匡子に右手を振り、
「あっ、匡子さん、ううん。」
首を振って、
「それ、私ら、コイチもそうだけど~~。そういうの、葉子には最初っから、言ってたから…。…でも、それって言うのは、全くの自然。それ以上に葉子を知っていくと、人となりが凄い事に気付くから。」

葉子は口を尖らせて目を丸くしているだけ。

匡子、輪湖に、
「良くぞ申した。はは。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,134.   匡子、「私が話して進ぜよう。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋