ドキドキ そんな葉子に宮越も、
「えぇ。多分、そうでしょう。私には、彼女。上沼美和子さんですか。この顔を見ても、実際に、上沼さんだとしか…。…けれども、葉子さんの仰る、その…、光浦さん…ですか。多分、その方も、光浦さんかと…。」

葉子、
「確かに。…そうとしか…。双子ではない…けど…。実際に、瓜二つ…。」

宮越も口を絞らせながら、
「実際に、そういう人も、世の中には、いらっしゃるんでしょうね~~。」

稜平も葉子も、
「双子ではないけど…、瓜二つ…。」

そして葉子、
「あっ。先生。」

宮越、
「はい。」

「先生は、横浜トランキルマンヘブンズホテルに、絵画を…、贈られた…そうですけど…。」

その声に宮越、
「えぇ。…確か、あれは~~。」

「ホテルの一周記念にと…。」
「はいはい。そぅそぅ。一周年記念に。更なる繁栄を祝して、ちょいと、デカいのを、デ~~ンと。」

葉子、両腕を広げて語る宮越に、
「えぇ。かなりの大きさで…。…で…。あの絵に…、丁寧なお辞儀をしてる方がおりまして。」

その声に宮越、
「ほぅ~~。あの絵に…。また、律儀な…。」

「その…、絵に、お辞儀をしていた方が…、光浦総務部長…。」
「ほぅ~~~お…。また、どうして…、その、光浦総務部長が、その絵に、お辞儀を…???」

「それが…、私にも分からなくて、久留巳専務に、調べて頂こうかと…。」
「ふん。なるほど…。…けれども、どうして…???」

「私にも、分かりません。」
葉子、顔を左右に…。そして葉子、
「先生。ありがとうございました。」
それから葉子、何かを感じて宮越に、
「あ、あの…、先生…。」

宮越、
「ん~~~???」

葉子、けれどもすぐに、
「あっ、いえ…。なんでも…。」
自身に、「…でしゃばり過ぎてる。」と、感じたのだった。
「すみません。」

宮越、そんな葉子を見て、顔を左右に振る。
「いいえ…。ただ…。その…、上沼さんの連絡先をお教えしたいのですが…。残念ながら、他人のプライベートな事を…。」

すぐさま葉子、宮越に対して頭を下げて、
「承知しております。今日は、ありがとうございました。」

そんな葉子に宮越、笑顔で、
「いえいえいえ。こちらこそ、ありがとうございます。かかかか。素敵な方と巡り合えた。」
そして稜平を見て、
「感謝、致します。」

稜平、そんな宮越に右手を振り、
「いえいえ。こちらこそ。今後共、末永く。」

「ですね。」

そして稜平、葉子に、
「じゃ、我々はこれで…。」

宮越、
「わざわざ、御足労頂き、ありがとうございます。」

宮越、ふたりをドアまで。

部屋から出て来たふたりに千鶴。
椅子から立ち上がり、一礼をして。
「ありがとうございます。」
稜平と葉子、ふたりにお辞儀をして。

そして稜平と葉子、廊下を行く。

宮越、ふたりの背中に丁寧にお辞儀をして。
そして千鶴に振り返り、お茶ら気に、
「いやいやいや。緊張した~~。ベストセラー作家~~。」

その声に千鶴、
「へっ…???…先生…、選先生と、以前もお会いした事…。」

宮越、そんな千鶴に、
「何々何、最初なんて、私の知り合いの出版社と一緒にだったから…。それに…、僅かに数分だけ…。もぅ~~。心臓バックバクで…。何話したかなんてのも、覚えてなかったしね~~。…で、今回で、2度目。先生、俺の事、知っててくれた~~。ニッシッシッシ。ナ~~イス~~。」
そしてドアを開けて。
「…でさ。ワインなんて、頂いちゃったりして~~。」
お茶ら気に千鶴に、Vサイン。

そんな宮越の千鶴も笑顔で、
「あははははは。うん。えぇ。はい。良かったですね~~。」

法律事務所を出て稜平と葉子。

稜平、
「たまには…、娘と一緒の夕方。でも、いいもんだ。」

葉子、そんな父に、顔を傾げて、
「ふん。そうかも…。…でも、びっくり。双子ではないけど…、瓜二つなんて…。」

その声に稜平、
「あぁ~~。ほんとにな~~。」
そして稜平、
「少しは、前に進めたかな…???」

「うん~~。そぅ…思いたいけど…。」
「まっ。とうさんの方もな…。おまえに、ホテルキャッスルチャイナの事、調べてみるって言ったはいいけど…。中々~~。そんなに簡単には…。」

「へぇ~~。そうなんだ~~。」
「さてと。娘と水入らずで、飯でも食ぅか。」

葉子、すぐさま、
「やった。とうさんの奢り。」
「…って言うか、娘と一緒で、割り勘もないだろ。それに、娘から奢られるなんて…。怒られるだろ。」

「ベストセラー作家だもんね~~。」
そして葉子、
「あ。でもさ。お店に女性と一緒に入って、大丈夫…???」

「は、あ~~???何それ…???…とうさんの編集者、女性なんですけど…。しかも、葉子とはそれほど年齢…。」

葉子も、
「はいはい。分かりました~~。央子(ひろこ)さんね~~。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,128.   「双子ではない…けど…。実際に、瓜二つ…。」

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庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋