ドキドキ 何度も何度も大きく頷き、時には真剣な顔で、そして時にはにこやかさと笑顔で、
そして笑いながらの宮越耀司。

そして驚きながら…。
「いや~~。なんとも…。」
そして宮越、
「選さん。葉子さん。」

葉子も、宮越を見つめて、
「はい。」

「そして…。」
今度は稜平を見て、
「奥様が、由佳理さん。そして、息子さんが爽太君。はは、良い名前だ。」

稜平、笑顔で、
「ありがとうございます。」

そして宮越、稜平に右手を差し出して、
「今後ともよろしく。お願いしたい。」

稜平、目を真ん丸にして、
「いえいえ、こちらこそ~~。」

ふたり共にがっしりと握手。
そして宮越は葉子にも手を。

葉子、僅かに口を尖らせながらも右手を差し出し、
「お願い…します。」

そして宮越、深くソファに落ち着いて、
「いや~~。何だか、凄い話を聞いたみたいで…。」
そして両膝に両手を、体を前のめりに頭を下げて、
「ありがとうございました~~。」
そして顔を上げて、ニッコリと。
「さて。葉子さん。あなたからのお話、聞かせてください。」
真剣な顔をして。けれどもすぐに表情を変えてニッコリと。
そして今度は口をガッシリと締めて、
「何でも、お応え致します。」

葉子、宮越の顔を見ながら、頭の中で、
「…なんとも、表情の忙しい人だ。…と、言うか、こういう場合は、表情が豊かと…、言うべき…なんだよね~~。」
そして、
「…それにしても、一見、M&Aに…なんて、全く想像できないし…。有り得ないって印象。まっ、ただ、私の憶測…だけだけど…。」

宮越、そんな葉子を見て、目をパチクリと。そして口を閉めながら…。

稜平も葉子を見て、
「これ、葉子。」

瞬間、葉子、目をパチクリと、
「あ。すみません。」
そして、目の前のコーヒーを一口。

稜平、
「もしか…して…。おま…、緊張してる…???」

葉子、瞬間、父に、
「へっ…???」
父の顔を見て、
「あ、いや…。…って…。…んな訳…。」

そんな葉子に宮越、思わず、
「ぷぷぷぷぷ。」

葉子、そんな表情の宮越を見て、
「あっ。やだ、先生~~。」

宮越、大きく口を開けて、
「あ~~~い。」

葉子、何とも拍子の狂ったような感じで、
「あ、あの…。」
右手を耳に、そして髪を耳の後ろに、
「先生は、横浜トランキルマンヘブンズホテルの顧問弁護士でもあり、弊社、百貨店扶桑の顧問弁護士でもあると…。」

宮越、その声に、
「来ましたか~~。葉子さんの勤務先が扶桑だと聞いて、凡そ見当は付きましたが…。」
宮越、
「ただ…。…でも、その事を知る人は…、横浜トランキルマンヘブンズホテルでも、扶桑でも、僅かに…数名。」

葉子も宮越の声に頷き、
「はい。実は、私もそれを最近耳にしました。」

「そうでしょ、そうでしょ。うんうん。今度、天春社長とも、会う約束を…。」

葉子、目を丸く、
「へっ…???…社長とも…。」

ニッコリと宮越、
「えぇ。何ともご無沙汰しておりまして…。」

葉子、宮越を見て、
「あのぉ~~。つかぬ事をお聞きしますけど…。横浜トランキルマンヘブンズホテルの土地と建物は、社長の鶴来美琴さんの名義ではない。」

間髪入れずに宮越、
「えぇ。その通りです。元々は天春宗謙所有の土地、建物。けれども、天春宗謙が体調を崩してからすぐに娘である天春廿楽に、相続した。まっ、実際は、妻の天春鳩羽に、のはずなんですけど…。残念ながら、鳩羽に経営能力はない。…と言う事で、大学時代も経営学を学び、留学先でデパートにまでバイトをしながらの経営哲学を学んだ娘の廿楽に…。」

葉子聞きながら頷く。

宮越、
「まっ。でも、実際、世間様では、横浜トランキルマンヘブンズホテルのオーナーが天春廿楽だと言う事は、知らんでしょうが。」

いきなり葉子、
「えっ…???」

「…と言うより、そういう事を…世間様が、知る必要もない。ある意味、企業側の防衛策でありますが…。」
宮越、両手を合わせて握りしめながらも…、
「横浜トランキルマンヘブンズホテル、どの資料を見ても、横浜トランキルマンヘブンズホテルの代表取締役社長、鶴来美琴以外の表記はない。当然ではありますが、仮に。もし、横浜トランキルマンヘブンズホテルの土地や建物の所有者を知りたい人物が現れたら、その時は、つまりは、要注意人物だと言う事。…企業秘密の中に入ってくる内部の裏切り者か、若しくは、犯罪絡みに近い人物。」
惚けたようでもあり、トツトツと真面目に話す宮越。

葉子、
「先生…。」

葉子の表情を見て、宮越、
「ん~~~???」
そして宮越、
「かかかかか。つまりは、今回の横浜トランキルマンヘブンズホテルのM&A。」

その声に葉子、
「はい。」

稜平も、
「ん~~~。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,125.   何度も何度も大きく頷き、時には真剣な顔で…。

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庄司紗千「おふろ月夜」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋