ドキドキ 何度も電話している紫。

そして陣屋。
「だめだ、全然、繋がんない。」

そんなふたりを見て通、
「おんや~~。誰かさんから、先、越されたか~~。」

紫と陣屋、通に、
「誰かさんって、一体…、誰…???」
そしてふたり、蔵井氏を見て。

いきなりふたりから凝視されての蔵井氏、
「いやいやいやいやいや。私が…、なんで…???」

間髪入れずに、紫と陣屋、元に戻って、
「だよね~~。」

思わず蔵井氏、ガックリと、
「なんなの…???」

通、
「あっ、今のとこ、カメラ、回ってる???」
玄関の方に顔を向けて指差して。
「すんませ~~ん、テイク2行きま~~す。監督、いいよね。」
愛生に。

いきなり愛生、顔だけ前のめり。

陣屋、そんな通を見て、顔をグンニャリと、
「何言ってんだか。」

紫は、笑いを堪えるように、
「くくくくくく。」

蔵井氏は、思いっきりとため息を突きながらも、ビールを一口、
「あ~~。…たく~~。」

久留巳は海江田の話を聞きながらも、
「総務部長が、あの絵に…一礼を…。」

獏、
「えぇ…。ただ、これは、僕たちの憶測…なんですけど…。その絵が何気に、宮越弁護士からの贈り物と言う点で…、何かしら引っ掛かる事が…。」

久留巳、頷きながら、
「はい。分かりました。こちらの方でも、詳しく。まぁ…、今回の件では…、取締役とは事情が異なりますから…。」

美海は日比谷からの話を聞きながら、
「う~~っそ。そういうことが…。」

日比谷、
「えぇ。…でも、これは、日本の警察が調べたんだから、事実よ。間違いはない。…それと…、これは、とにかく水面下で…。当然の事ながら、マスコミにリークされる事はない。」

その声に美海、
「ありがとうございます。明日、出社後にでも、各部署に召集を…。」

「分かりました。ありがとう。じゃ、おやすみなさい。」

「おやすみなさい。」
そして通話は切れる。美海、スマホの画面を見つめながら、
「まさか…。」
数秒、呆然としながらも…。

10秒後、
「いえ。まさか…では、あろうとなかろうと…。」
その時、またスマホに着電。美海、ビクンとして、
「わっ!!!と~~。びっくりした~~。」
画面を見ると陣屋から。
「はい。東風です。お疲れ様です陣屋部長。」

スマホの向こう、陣屋の声、
「や~~っと繋がった~~。全然繋がんなくって~~。」

その声に美海、
「ごめんなさ~~い。今までず~~っと、日比谷部長と~~。」

いきなり陣屋、
「はい…???日比谷部長…。…って事は…???…もしかして…、光浦総務部長の事~~???」

美海、いきなり、
「へっ…???…どうしてそれを…???」

陣屋、瞬間、
「おっと~~~。」

その時、紫もスマホを耳に…。

2回のコールで相手が出る。
「もしもし。久留巳です。鈴村さん…???」

紫、
「はい。扶桑の鈴村です。夜遅くに…。」

「いいえ…。」
「実は…なんですけど~~。……。」

話を聞きながら久留巳、
「えっ…???鈴村さんも…、光浦…総務部長…。」

その声に紫、思わず目をパチクリさせながら…、
「えっ…???…もって…、誰か…???」

蔵井氏は紫の隣で口を尖らすように。そして紫を真ん丸の目で…。

通、
「あんれ~~~。」

紫、両眉の端を吊り上げて、
「海江田課長が~~???」

久留巳、紫の声に、
「えっ…???…あの…。海江田課長と…、ご一緒では…、ないんですか…???…そうだとばかり…。」

「いえいえ。私は今、ウチの蔵井氏と陣屋と一緒に…。」

久留巳、顔を傾げながらも、
「あっ。でも…、はい。分かりました。わざわざありがとうございます。海江田課長にも、早速始めますと言ってありますから…。…はい。御免下さいませ。」

通話を切った紫に陣屋、
「何…、そっちは…、海江田課長~~???」

紫、陣屋に、コクリと、
「えぇ。」

蔵井氏、
「おやおやおや。海江田課長が~~。」

陣屋、
「ふ~~ん。」
僅かに背中を後ろに、腕組みしながら、
「どこから…、彼は…、こういうの…???」

「さぁ…???」
そして紫、
「あっ。部長。何…???…東風さんに電話。…で、日比谷部長…???」

陣屋、
「あ~~。うんうんうん。しかも…、日比谷も…光浦だって~~。」

紫、
「わお。」

蔵井氏、
「おやおやおや。何と…。」

陣屋、通に、
「通ちゃん、ナイス。しっかりと、ヒットよ~~。」

通、にんまりとして、鼻を右手親指でクィッと。
「…ってもんよ。」

そして…、その夜の内に、久留巳から鶴来美琴のスマホに。そして尚登に、川峯と北にも…。

それぞれが驚きを隠せない顔で…。
「まさか…。」

けれども、翌日の朝、横浜トランキルマンヘブンズホテルの社長室で、
それぞれが、確信的であろう表情が…。

東風からも久留巳は、光浦の事実が知らされていた。

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,122.   何度も電話している紫、そして陣屋。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋