ドキドキ 「宮越弁護士からあなたの事を紹介された天春宗謙は、あなたと会ったその場で、これから始まるであろう、ホテル業界進出のひとりとして見込んだ。」
日比谷。
「それだけ、あなたは一瞬で誰かを魅了するほどの人物として成長していた…のね~~。」
そこまで言って日比谷、
「とんでもない。あなたの過去からは、ホテルキャッスルチャイナのキャッスルと言う文字すら、全く出て来なかった。」

その声に北、
「当たり前…、ですけど…。」

杏樹、日比谷を見ながら、そして北を見て…。

尚登は、美琴を見て、
「社長…。」

美琴、
「えぇ…。確かに、北さんは、天春宗謙から紹介された。…とは言え、それ以前に、あなたや杏樹、そして伊織の名前は上がっていたんだけど…。」

そしてまた日比谷、椅子から立ち上がり、
「あなたの過去を…。人には知られたくない過去がある事は承知しております。その意味で、今回は、北さん個人に取りましては、人権侵害に当たる部分が相当。私は、警察関係者ではありません。」

杏樹、北に、
「日比谷さん。元警視庁の第二課刑事だったお人です。」

その声に両眉の先端を吊り上げての北、
「警視庁の元、刑事。何と。…それでかぁ~~。あまりに詳し過ぎて…。」
そこで一拍置いての北、
「あ、いや…。」
思い出したくない過去ではあったが、それでも、
「とにかく…、私が、これで、ホテルキャッスルチャイナとは全く、何か関係がない。…と、言う事が、証明された訳で…。」

日比谷、北に丁寧に頭を下げて、
「今回の件、謝罪、致します。」

「いえいえ。とんでもない。今のホテルの状況を鑑みれば、当然の事かと…。まぁ…、自分の事を棚に上げる訳ではないんですけど…。仮に、僕がそちらの立場でも…。同じ事、するでしょうから…。あまり、気にせず…。まっ、確かに、痛い腹を探られたと言う、思いは、ありますが…。」

日比谷、
「申し訳、ありません。」

北、今度は胸を張り、
「…と、言う事は…。ホテルキャッスルチャイナ…。M&A…。一体…、誰…???」

日比谷、
「そればっかりは…、このまま、調べていかないことには…。」

「確かに。」

北に向かって、日比谷と杏樹、同時に、
「ご協力、感謝致します。」

そして北は部屋を出る。

パソコン画面の都沢と紫、いきなりソファに背中を、
「わぁ~~。また振り出し。」
「一体…、誰…???」

葉子のスマホにラインの受信音。それを見て葉子、2度程頷いて…。

紫、
「何…???…どした…???…」

葉子、紫に、
「あ、うん。おとうさんからライン入ってたの…。」

紫、
「おとうさん…???…葉子の…???」

海江田、
「おっと~~。選稜平。」

紫も、
「うんうんうん、ベストセラー作家。」

その声に都沢、
「へぇ~~。選さんのおとうさんって、ベストセラー作家。」

尚登も、
「凄いんすね~~。」

紫、
「都沢さんや阿刀田常務は、選稜平って…???」

その声に都沢、呑気な顔で、
「いえ。全然。」

尚登、頭を掻きながら、
「いや…。僕も…、正直…、小説って、全然読まなくって…。」

紫、変顔で、
「あはははははは。」
そして都沢の顔に、ムカッとした顔をして、
「また、聞く人間違えた。」

尚登、美琴に、
「社長は…、選稜平…???」

美琴、
「えぇ~~。知ってる~。もちろん。小説デビューした当初、…確か…、3作目が大ヒットして、映画化にもなりましたから。」

紫、
「へぇ~~。さすが、そこまでは私も知らないわ。凄~~い。」
そして紫、葉子に、
「葉子…、知ってるの…???」

その声に葉子、首を振り、
「全然…。」

「わお。」
海江田、葉子に、
「…で、おとうさん…、何て…???」

葉子、海江田に、
「あ、はい。宮越弁護士にアポ取れたって。」

いきなり紫と都沢、
「え――――――っ!!!」

その驚きの顔がパソコンの画面から日比谷と杏樹、
「どうしたの…???」

杏樹、
「そっちに戻ります。」

海江田、
「アポが取れたって、それ…、どういう事…???」

葉子、
「えぇ。父にも横浜トランキルマンヘブンズホテルの件は話してるんですけど…。」

「うん。それは知ってる。」

瞬間、紫、頭の中で、
「…えっ…???…なんで…、課長が知ってる…???」

葉子、スマホ画面を見ながら、
「…で、話の流れで宮越弁護士の名前が挙がってるって話したら、父も知り合いなんだそうで…。今度合わせてあげるって…。…で、今、アポ取ったってラインで…。」

都沢、
「凄ぇ~~~。」

紫も、
「わ~~お。」

海江田、
「恐れ入りました~~。」

美琴、
「それにしても…。」

尚登、腕組みをして、
「迷走…ですね~~。」

杏樹と日比谷、ドアを開けて、
「お疲れ様です。何か…???」

尚登、
「選さん、宮越弁護士と、アポ取ったって…。」

杏樹、
「わぁ、凄~~い。」

日比谷も、ニッコリと、
「さすが、おとうさんでしょ、ベストセラー作家、顔、広~~。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,114.   「一瞬で誰かを魅了するほどの人物として成長…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋