ドキドキ その場にいる全員が葉子を見る。

葉子、
「とにかく…、今回のこの件。万が一にも、全容がハッキリとしなければ、横浜トランキルマンヘブンズホテル、今後は、当然の事。中国北京のホテルキャッスルチャイナの傘下として…。」

みな葉子の話に…。

葉子、続ける。
「でも…、横浜トランキルマンヘブンズホテルは、独自の方法で、稀に見るホテル経営で、さっき言ってましたように、世界からも注目される。そんなホテルを…、全く予想だにしなかったホテルから、買収されるような…。…そんな事があっては…。」

「その通りよ、選さん。」
いきなりタブレットのスピーカーから、日比谷。
「守らなきゃいけない。」

葉子、画面に、
「はい。」

「ヨシ。じゃあ~~。…うん。北…取締役。」
尚登。

「…と、言う事は…。」
杏樹、
「もしかして…、北取締役も…???…日比谷部長…???」

日比谷、ニッコリと。
「もちろん。…ただ、川峯取締役や北取締役、だけじゃなくって…。とにかく、他の役職者も全て…。ただいま…ふふ、捜査中。」
そして日比谷、思わず口に右人差し指を…。
「…でも、これは…、それこそ極秘で…。世間様から言わせれば、プライベート侵害。告訴されても仕方のない。…いわゆる、違法捜査。まっ。それでも協力してくれる私の…、昔の相棒が…、いればこそ…なんだけどね。はは、そんな相棒からは、言われちゃったし。おまえ、今は、刑事じゃない、違法捜査も甚だしい。ある意味、犯罪だよって。間違ったら、逮捕されるよって…。何かあったら、俺たちが…。ってね~~。」
そこまで言って日比谷、
「…でもね~~。その…、何かあったら俺たちがって…。それじゃあ遅すぎるんだよって。150人以上の人の、これからが掛かってる。」

海江田と尚登、
「おっと~~。」

日比谷、
「私がそれ言ったら、ったく~~。おま、現役時代と全く変わっちゃいねぇなぁ~~。」

紫、
「日比谷部長、その…、刑事時代の相棒って…。男の…。」

日比谷、画面に向かって、
「そうよ。新米の私を育ててくれたベテラン刑事。あと1年で退職なんだけどね…。俳優の佐藤浩市に似てるぅ~~。」

いきなり海江田、都沢、
「ぷっ。」

紫も、
「うそ。」

都沢、思わず、海江田を見て、右眉を歪ませながら、
「か、課長…。部長と…。」

海江田、変顔をして、
「何てこったい。」

葉子、目をパチクリとさせて、
「俳優の…、佐藤浩市…。って…、どんな人…???」

瞬間、都沢、
「わっ!!!選さん、佐藤浩市、知らないんだっ。うっそ~~。」

葉子、口を搾って、
「知りません。」

いきなり海江田、
「ぷっ。くくくくく。」
そして、海江田、
「部長、凄い人…、いたんですね~~。」

日比谷、画面に向かって、笑顔で、
「ふふ。お蔭様で。ありがと。」

ドアをノックする音。

杏樹、
「はい。どうぞ。」

画面の全員も姿勢を正して。

ドアを開けて入ってきた人物。北大祐である。

部屋に入るなり怪訝そうな顔で…、
「失礼します。どぅも…。」

杏樹、北に、
「お疲れ様です。」
そして、
「2度も、ありがとうございます。お座りください。」

北、タブレットの席を見て、
「はい。」
けれども、北、杏樹を見て、
「専務、そちらは…???」

日比谷、笑顔でニッコリと。そして椅子から立ち上がり、
「初めまして。百貨店扶桑のシステム企画、部長を任せられております、日比谷汐里と申します。」
北に自分の名刺を渡して…。

北、
「ありがとうございます。横浜トランキルマンヘブンズホテル、取締役を務めさせて頂いております、北大祐と申します。」
そして、
「失礼します。」
椅子に座り、
「…で、私に…何か…???…先日のお話で、私が、ホテルキャッスルチャイナの事は…。」

杏樹、北に軽く頭を下げて、
「先日は、ありがとうございました。ご協力感謝致します。」
そして杏樹、
「確かに…、ホテルキャッスルチャイナとは…、特に…。ですが…、ひとつ、気になった点がございまして…。」

「はぁ…。何か…???」
「北取締役、同じ事を繰り返すようですが…。」

「どうぞ。」
「幼少時代、中国から日本に来て、その後、小学、中学、高校、大学と…。その大学は、東京六大学のひとつ、齋政大学、日本でも有名な法律の専門学校。国際ビジネスを…。そして、そこを卒業して、今度は、オーストラリアに留学。2年間。…その…、2年間の留学の目的…、と言うのは…???」

その話に北、ふたりから焦点を外して、数秒の沈黙。

そして、
「その話…、おふたりに…、話す、必要…、あります…???個人的、プライベートなんですけど…。…人には、他人に触れて欲しくない部分も、あるじゃないですか~~。」

杏樹、
「そ…、それは…、そうですけど…。」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,111.   その場にいる全員が葉子を見る。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋