ドキドキ そんな秀美の声に匡子、ニッコリと、
「ふふん。そっ。ヨウちゃんのおとうさん、あの、ベストセラーの…。」
と、そこまで言って、輪湖と葉子を見ながら、
「へっ…???…って、まだ…、秀美ちゃん、ヨウちゃんのおとうさんの事…???」

その声に輪湖も葉子も、
「あっ。」
「ふん。話…、してなかったね~~。」

匡子と獏、同時に、
「おやおや。」

「…とは、言っても、私は…、読んだ事は…、ないんだけどね~~。その…、ベストセラーの本は~~。」
チロリと舌を出しての匡子。

「あん。それ言ったら、私だって~~。ねぇ、葉子~~。」

そんな輪湖を見て葉子、顔だけをニコリとしただけ。

匡子、
「なんであんたもニコリなのよ、ヨウちゃん。」
匡子、ブスッとして。

獏、いきなり、
「かかかかか。まっ、確かに。」
朗らかな顔で、
「読む、読まないは本人の自由。」
そこまで言って獏、また、
「かかかか。…けどさ。小学3年生で、父親の書斎の本、全部読んで、しかも…、ベストセラー作家の父親の本は全然つまんなくって読まなかったって…、くらいだからね~~。」

秀美、葉子の顔に、
「うっそ――――――っ!!!」

瞬間、輪湖、
「えっ!!!嘘って…。秀美ちゃん、もしかして…???…選稜平の本。」

間髪入れずに秀美、
「全~~部、読んでます。はい。」

葉子、目をパチクリさせて口を窄める。

匡子、
「わ~~お、すんご。」

獏は、
「おほ~~。ここで唯一の、僕の理解者。」

秀美、少し顔を前に、
「へっ…???課長…???」

匡子、秀美を見て、
「獏も選稜平のファンのひとり。」

瞬間、輪湖、目の前を見て…。
「へっ…???サブちゃん…???」

カウンターの中で左手を肩まで挙げている佐武郎。

思わず匡子、右側を見て、
「えっ…???」

途端に獏、思いっきり両手をパン、
「イェ~~~イ、佐武郎く~~ん、もしかして、君も読んでる…???選稜平…???」

すると2度程頷いての佐武郎、両手の平を前に。

獏、
「おっと~~。10冊か~~。」

佐武郎、ニッコリと。

匡子、
「うっそ~~~。いつの間に~~???」

獏、
「かかかか。いいねぇ~~。」
すぐさま立ち上がり、佐武郎に握手を求める。

匡子、
「かっかかかか。」

葉子、顔を少し傾げて、
「ふ~~ん。なんだか~~。まっ、確かに、とうさんも…、少し探ってみるって、言ってたから~~。ホテルキャッスルチャイナ~~。…まっ、少しは、分かってきたかな~~。あの秘書の画像もとうさんからだし~~。」

その声に獏、
「おっと~~。」

「…で…???…今は、その…、会って話さないと分からない状態の…、川峯取締役と~、北大祐取締役。」
陣屋。

こちらは高村家の食卓にて。

蔵井氏、紫の左隣で、
「少しは…収穫はあったかと…。」

紫、
「はい。」

「ふんふんふん。面白くなってきたじゃない~~。ねぇ、姉御。」
話を聞きながらにんまりと通。

その声に陣屋、
「な~~にが面白くなってきたじゃな~~いよ、こっちは毎日、仕事と、M&Aで、中々どうして…。」

「けどさ~~。その…、宮越弁護士って、どんな人…???紫…???」

紫、
「あ~、それ…。」
そこまで言って、紫、顔を顰めて、
「えっ…???あ…、っと~~、何だっけ…???…何処の法律事務所だっけ…???…確か、その法律事務所の…、シニアパートナー…???」
右隣の陣屋を見て、左隣の蔵井氏を見て、
「シニアパートナーって…???…何…???」

陣屋、いきなり、
「はっ…???」

蔵井氏、いきなり右手を振って、
「いやいやいや。姉御が知らなきゃ、私なんて…。」

「法律事務所の…、まぁ~~。運営…???…若しくは経営を、トップと一緒に、任されているって…、弁護士だ~わね~~。シニアって言うのは…。」
そこまで言って通、
「…ってか愛生~~。」

その声に、
「はいはいはいはい。ほぃさ。」
通の前にタブレットを。

そして、そのタブレットを見て通、
「おんや~~~。かかかか。この人か~~ぃ。」
通、にんまりとした顔で…。そして左手で顎を撫でながら…。

陣屋、
「へっ…???…知ってんの…、通ちゃん…???」

紫も蔵井氏も、そんな通を見て、
「ん~~???」

「ふふん。」
通。
「まっ、そんな…、悪人みたいな人では…、ないと思うけど~~さ。…って、言うか、この人、弁護士さんだった…訳だ。ふふ~~ん。」

蔵井氏、
「…と、仰いますと…???」

陣屋、
「おぃ。」

通、
「姉御。ちょいと、重要人物。…と、だけ、言っとこぅか…。シッシッシッシッシッ。」

その声に陣屋、
「は~~~ぁあ…???」

「この人…、裏の顔も…、あるよ。…つぅ~~か~~。俺は、そっちの方…しか、知らない。」

蔵井氏、
「はい…???」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,090.   「ちょいと、重要人物。…と、だけ、言っとこぅか…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋