コロナが世に出てくるまでの今の時期、子供の学校では老人ホームを訪問して歌を披露したり、ビスケットを食べながら話をしてみたりと、そんな訪問があった。
身寄りがない、訪問者が来ない老人は楽しみにしてくれていた。

娘がロックダウンを長らく経験したのは小4と5年の時。
それまでは毎年行っていた。
ある時、娘が訪問した先で担当になったおばあちゃんの手がガサガサだったのを見て、おばあちゃんに「ハンドクリーム持ってる?」と聞いた。
おばあちゃんは「あら、ガサガサで恥ずかしいわね、買わなくちゃね」と言い、娘のまだ柔らかいプクプクした手を擦りながら笑っていたと、後日担任から聞いた。

老人ホームから帰宅した娘は、亡き義母に「ハンドクリームを買いに行きたい。そしてあのおばあちゃんに届けたい」と言ったと、私は亡き義母から翌日聞かされた。
亡き義母はクラランスのハンドクリームを使っていた人で、ネイルサロンにも欠かさず行っていた人であるから、手は本当に綺麗な人だった。
寝る前はハンドクリームとオイルでケアしていた。
多分、老人ホームで会ったおばあちゃんの手があまりに自分の祖母と比べてガサガサしていたから、目に留まったのかもしれない。

義母は娘を連れクラランスへ行き、ハンドクリームを買った。
それを後から私は知ったわけであるが、ニベアで良かったのにと私は言った。
が、義母は私に「私のプリンセスの要望に答えてあげたいと思ったから」とウィンクした。

その週末、夫が運転して娘を老人ホームへ連れていき、おばあちゃんにそれを渡したのだった。
あれから3年、ふとそんな事があったなと思い出す。
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Source: イギリス毒舌日記