出勤途中の社内のニュースでは、毎日のように生活費の高騰による市民の叫びが流される。
暖房費か食費か‥
これを毎日聞きながら走る。

私はそれを聞きながら、私には仕事があり、契約時間の倍は常に残業があるから収入も少ないながらある。
だから暖房も必要最低限に使えるが、仕事のある現状の有り難さを考える。
だからこそ、仕事だけは絶対に辞めたくない。
だから誰よりも働き、必要価値を保つようにしてきた。

先日親友のヒラリーと茶に行った際に、自身がマネジメントを務めるアクセサリーの仕事の人材が集まらないという話になった。
人材が足りないから、5人分の店舗を一人で回らねばならず、クタクタなんだと言った。
イギリスには珍しい交通費やガソリン代が給与と別に出る。
時給も2000円は超えている。
が、ずーっと誰も来ない。

一日2時間でも良い、週2回でも3回でも毎日でも良い。
空いている時間に来てくれたら‥土日祝も休んで良い条件であるが、来ない。
私など、一瞬その仕事に行こうかと思った程に条件が良い、が誰も来ない。

こんなに仕事があるのに、人が来ない。
しかしニュースではチーズとパンが値上がりしてお腹いっぱいになるだけの量が買えないと言う女性。
仕事をしていても、本当にパンが買えないのだろうか‥
求人量に対し、人の数が間に合っていないのだろうか‥

先日、息子の小学校で収穫祭があり、食べ物が買えない人への食料品の寄付があった。
いつものように缶詰やパスタを持ってこいと言われるかと思っていたが、パスタは茹でるのにガス代電気代がかかるので、パスタは欲しがる人が減った為、缶詰にしてくれと要望があった。

来月には靴箱のクリスマスプレゼントの寄付がある。
貧困国の子供達へのクリスマスプレゼントである。
10年ほど前は新品でなくても良かったが、ボロの衣類を入れたりする人が多かった理由もあり、全て新品でないとアカンとなった。
衣類やぬいぐるみ、お菓子、文具、歯ブラシと歯磨き粉を入れたら、まあまあかかる。
今年はクリスマスプレゼントがどれだけ集まるか‥
学校の缶詰寄付も去年よりは少なかった。

求人はあれど、皆何処へ行ってしまったのか‥
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Source: イギリス毒舌日記