いつも飲んでいる薬を取りに、仕事帰りに薬局に行った。
私の住まい周辺に薬局はなく、町まで出るか、大手スーパーの中にある薬局まで行かねばならない。
仕事を終え薬局に行ったのは午後2:50。
薬局の人に「オンラインでお願いしていた薬を取りに来ました」と告げると薬局の人は「3時まで開きません」と言われた。
開いているが3時まで客対応はしないのだなと判断し、私は待つことにした。
すぐにおばあさんが来て「薬を取りに‥」と薬局の人に告げかけると、薬局の人は「3時まで閉めてますから」と言いながら、中にいるスタッフ他4人と薬を袋に詰める作業をしていた。
おばあさんは「3:05のバスに乗らないと帰れないから、今薬をくれないかしら?昨日で切らしてしまったから、今日から飲まないと‥」と言った。
薬局の人は「出来ません。あなたにしたら、他の待っている人にもサービスしないといけない」と言った。
エエやん‥10分位‥しかも一人のおばちゃんにだけやってあげても‥
と思いながら様子を見ていた私。
おばあさんは困った様子で「バス停まで私の足で5分かかるから‥」と話しかけたが、薬局の人は手で静止。
仕方無しにおばあさんは最後尾の列に並んだ。
3時になり薬局の人が列の先頭のおばちゃんに「何でしょうか?」と話しかけた。
先頭のおばちゃんは「あの後ろの方を先にしてあげて。そもそも10分前にしてあげても良さそうなものだけど‥」と嫌味を含み言った。
薬局の人は「決まりですから。人材不足でしてね、1時から3時まで薬の袋詰の時間を取らないと回らないんですよ。その時間です」と言った。
にしてもやがな‥
バス乗らなアカン言うてる老人ならば、今回だけですよと釘を刺しながらも薬渡したったらエエのに‥
おばあさんは薬を貰い、急ぎ足で去っていった。
私がスーパーを出たら、おばあさんはバス停に立っていた。
まだバスが来ていなかったのだと思うが、先程の順番を譲ったおばちゃんが「バス逃してない?本当に?逃していたら送っていくわ」と言っていた。
優しい人がいるもんである。
おばちゃんは、おばあさんが乗るバスの番号を聞き、携帯でバスの居場所を検索、バスはすぐ近くまで来ていたが、逃していなかった。
3時の壁の話。
Source: イギリス毒舌日記