ドキドキ 店を出て4人共に駅の方向に。
そして、途中の地下鉄の入り口で陣屋と蔵井氏とお別れ。

葉子と輪湖が駅に、そして同じホームに…。
向かう駅は違うが方向は同じ。葉子が三鷹。そして輪湖は国分寺。
ホームに足を、すぐさま電車がホームに。乗り込む二人。
シートに落ち着き、ふたり共にただ、だんまりと。

そして、輪湖から、
「しっかしね~~。」

葉子、
「な~~んとね~~。」

「どう思う、葉子~~???」

その声に、
「ん~~。とにかく、まずは会ってみない事には、なんともなんない。」

「だ~~よね~~。…しっかしまぁ~~。人事異動やら、新人やら…。」
輪湖、向う側の窓を見ながら、
「海江田…獏。」

その声に葉子、輪湖に顔を、
「ふん…???輪湖、何かしら、気になっちゃってるとか…???」

間髪入れずに輪湖、慌てたように右手を振り、
「いやいやいや。ないないない。全然、レベルも違うし、雲の上の人。かかかか。」

「ふん。」
「それより、葉子の方が~~。呼吸困難。」

「いやいやいや。だから、あの時は全く、気が付いたら、そこに顔があった。それだけの話。僅かに数秒。…そして、今日で2度目。まさか扶桑の人とは、全然。」

「ふ~~ん。」
瞬間、輪湖、
「あっ。まさか、その時も…、あの、ビシーッとしたスーツ姿…???」

葉子、目をパチクリと、顔を僅かに傾げて、
「ふん…???確か、普段着。」

輪湖、口を丸く、
「へぇ~~。」

帰宅して葉子、リビングに、
「ただいま~~。」

テーブルで母の由佳理が、
「はい、おかえり~~。何、輪湖ちゃんと匡子さん…???」

「あ~~、ううん~~。部長から誘われて高村家~~。」

由佳理、パソコンの画面を見ながら、
「ふ~~ん。」
そしてクリスタルの茶器にお茶を…。そして一口啜り、
「葉子も飲む~~???カモミール。」

「ふん。いいかも~~。」

ソファから立ち上がり由佳理、キャビネットから茶器をもうひとつ。

「とうさんは、書斎…???」

その声に由佳理、
「うん。今度、雑誌に新しい連載始まっちゃうんだ~~。」

葉子、目をパチクリと、
「また~~~???他にも連載抱えてて~~。何本目~~???…それでなくても新しい小説…。…体…、大丈夫なの~~???」

お茶を茶器に、由佳理、
「はははは、あんたからそれ、本人に言ったら~~。」

その声に葉子、口を尖らせて、
「まっ。言う事を聞く人じゃ…、ないしね~~。」

「まね~~。まっ、寝るときは死んだように寝てるから…。ははははは。」
「…で、時間があれば、ジョギング…。」

「そっ。まっ。自身で、しっかりと、自分の体の事、考えている。…らしい。」

「ふ~~ん。」
そして葉子、パソコンの画面を見て、
「わお。かあさん、中々いいじゃん、それ…。」

由佳理、そんな葉子に、
「あは。そぅ…???」

翌日の朝、財務企画部。出社時間帯。

輪湖と葉子に尚子、
「はいはいはい~~。ニュース、ニュース~~。」

輪湖、その声に、
「おっと。」

尚子、
「営業推進部新課長の海江田獏。シカゴではかなりのやり手だって話~~。」

輪湖、
「へぇ~~。」

尚子、
「何やら…、3年で、右肩下がりのシカゴ支店、右肩上がりに軌道修正。社長命令の約束の11年で日本に凱旋。」
葉子と輪湖に自分のスマホの画面を見せて。

輪湖、その、社長命令の言葉で、
「社長命令…???」
そして葉子に目を…。

葉子、その目に顔を傾げて…、
「どういう事…???」

輪湖はそのまま、
「分かんない。」

「ふん。」
葉子は口を尖らせて、
「ふ~~ん~~。」

輪湖、
「いやいやいや。凄いわ。…って言うか、今度は、伊賀丸じゃなくって、姫獅子って…???…とにかく、いるよね~~。尚子さ~~ん。」

「当然でしょ。」
ニッコリと尚子。
その時、ピョコ~~ンと、また別のメッセージ。

輪湖と葉子、
「あっ。」

そして輪湖、
「…それより、例の話はどうなった…???鈴村紫(すずむらむらさき)~~。」

瞬間、尚子、
「あ~~~っと、それは~~。」
いきなりふたりの前からスマホを抜き出して、
「えっへっへっへっ。ナイショ。」

葉子、目を見開いて…。

輪湖は、
「ややややや。尚子さん、鈴村紫って、主任~~~???」

葉子、
「わお。」

輪湖、
「何々…???鈴村主任が何…???どうしたの~~???」

尚子、いきなり顔をクシャリと、
「やややや。ナイショ、ナイショ。ナイショだよ~~。」

「あやしい~~。」

そして、それから数分後…。
「…では。」
蔵井氏。

そして輪湖、ミーティング終了して、自分の席に…。
「社長命令って…ねぇ~~。…とにかく、凄いんだ。…ってか…。」
輪湖、両眉を吊り上げて、
「主任がどうした~~???」

こんな私です。~選葉子(すぐりようこ)~   vol,023.   「社長命令の約束の11年で日本に凱旋。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋