ドキドキ 将輝、ゆっくりと椅子の背もたれを自分の前に。そして座りながら、
「…あのさ。」

理沙、そんな将輝を見て、
「うん。」

理沙に今までの事を話し始める。

理沙、話を聞きながら、
「あ~~。うんうんうん。確かに、いた。うん。」
 

 

そして…。

理沙、いきなり口に左手を、
「えっ…???うそ。涼香さんが…???」

将輝、
「…でさ。」

そして理沙、その話に、
「わ~~~お。」
そして、
「うそっ!!!うそうそうそ。」
理沙、目を閉じて、大きく口を、
「キャッハハハハハ。将輝、将輝、あんた、椎名からようやく~~。かかかかか。」
そして理沙、将輝の右肩を左手で、バン。

よろける将輝、
「痛ぇだろ。」
しかも笑いながら。

理沙、
「いいじゃん、いいじゃん。あんた、将輝、その子…と、うん。付き合えばいいじゃん。うん。私が許す。…だ~~って~。こんな…、人見知りの口下手なあんたを…。しかも…、バスケバカのあんたを、好きになったって…。凄いね、その人。名前、何て言うんだっけ…???」

将輝、
「…篠崎…柚花…。」

「ゆかさん…、かぁ~~。うんうん。いいんじゃない、付き合っちゃえば~~。私、応援するよ。」
そして理沙、笑いながら、
「かかかか。将輝~~。あんた、そんな事で、中途半端な~~。」

そんな理沙に将輝、
「おま…、理沙…。それで…いいの…???」

その声に理沙、目を真ん丸く、パチクリと、
「ふん。当然、いいに決まってるし~~。はははは。」

そんな理沙を将輝、口を尖らせながら…。そして頭の中で、
「…一体、どうなってんだよ…。」

練習の後、いつも通りに将輝、リビングで理沙の隣でお菓子とジュースを。
理沙は体が温まるココアを。

理沙、キッチンの母親に、
「ねね、おかあさん。」

和奏、リンゴの皮を剝きながら、
「ん~~~。」

「将輝君さ。」
「ふん。」

「今度、女の子と付き合うんだって。」

その声に、瞬間将輝、
「ぶっ!!!」

和奏、いきなり顔を上げて、
「はっ…???」

将輝、理沙に、
「お、おま。いきなり何言い出すんだよ。」

そんな将輝に一向に構わず理沙、
「いいじゃん。あんたがここんとこ、何だか元気がないって、おかあさんだよ、私に言ってたきたの。ねぇ~~おかあさん。」

和奏、理沙の声に、
「えっ…???あ。あ…、あ~~。うん。」

将輝、
「おばさん…。」

和奏、
「なんかね~~。先週の火曜日の部活~~。」

「はい。」

「そして…、木曜日。…で、土曜日と…。な~~んか将輝君、口数少なくって、なんだか、悩んでいそうな…、そんな感じかな~~。ちょっと変だな~~って思って、昨日の帰りに、理沙に言ったのよ。」
リンゴをナイフで。
「よし、オッケィ。」
そしてトレイを持ちながら、
「でも、理沙は、いつもと変わらないって…。」

「将輝君ね。その子が、将輝君の事、好きで。…でも、将輝君、どうすればいいのか迷ってて…。」
母親を見ながら、そして将輝を見て理沙。
「だから、そんなの簡単。その子と付き合えばいいじゃん。私が許すって…。ねっ、将輝君。」

将輝、
「あ、あ~~。はい~~。」

和奏、思わず困ったような表情で…、理沙に、
「…って言うか~~。」
顔を傾げて、
「理沙が…、許すって言うのも、変だけど~~。」

その声に理沙、
「あっ。」
目だけ空を…。
「そか。」
そして、
「かかかかか。だよね~~。」

「でも…。」
和奏、
「理沙、あなたは、それで…、いいの…???」

母の声に理沙、
「へっ…???…どうして…???将輝君が、その子と付き合いた…いん…なら…。」
理沙、将輝を見て。

和奏も将輝を見て。

そんなふたりに将輝、
「えっ…???あ…、いや…。あの…。その…。」

和奏、何気に将輝を慰めるような面持ちで、
「まぁ…、確かに。その子が将輝君を好きだから、付き合いたいっていうの。あるんでしょう。…でも、肝心なのは、将輝君が。将輝君自身が、その子の事を…、好きなのか…。そして、これからも好きでいられるのか…。」

そこまで聞いて理沙、
「…将輝……くん。」

和奏、続ける。
「それと~~。」

理沙、
「うん。」

「さっき、おかあさん、言ったけど。理沙は、それでいいの…???」
「えっ…???」

「…と言うのは~。将輝君がその子と付き合ったと、仮にそうする。」

「うん。」
理沙、顔をコクリと。
「でも、そんな将輝君から、理沙、あなた、これからも車椅子バスケの事、お願い出来る…???」

瞬間、理沙、
「あ。えっ…???」

「将輝君、あなたから言われて、あなたに許すって言われて、その子と付き合って、その子を好きになってしまう…、かも知れない。」

信じて…良かった。   vol.204.   将輝、「…あのさ。」理沙、そんな将輝を見て、「うん。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋