ドキドキ 将輝、浩紀を見て、
「おんなじ事、言われた。」

柚花、
「え〜〜〜〜ぇ〜〜。」

浩紀、
「それみろ。」

「病院のご飯…何とか食べられるようになって…。それからだったんだ。雑誌あげたの…。」
「…で、それから…???」

「何日かして…。その子の部屋に行って、雑誌あげた事、謝ったんだ。」

柚花、カウンターに腕組みしたままで、口を尖らせて…。

浩紀、
「ほぅ〜〜。」

カウンターに戻ってきた結奈、
「はは、やるじゃな〜い。」

「僕、その時、丁度、バッグ持ってて、中にバスケットボール。」

浩紀、また、
「ほぅ〜〜。」

「ポール。貸してって言うから、ホール渡したら、バスケのポール持つの久しぶりって言って、いきなり僕にパスしてよこした。」
「へぇ〜〜。」

「結構…、力強かったの…、覚えてる。」
将輝、顔を傾げて。
「それから…、また、何日かして、部屋に行ったら、車椅子バスケやるって…。」

結奈と浩紀、
「へぇ〜〜。」

「妹が病院、退院してもその子とラインでやり取りしてて。」

柚花、
「……。」

浩紀、頷く。

「その子、学校のバスケ部、見学したらしい。…けど…、名城のバスケ部、動きが遅いんだって。」

思わず浩紀、
「ぷっ。」
そして、
「あ、ごめん。失礼だよね。」

将輝、
「その事、妹がその子から電話で聞いて、それを僕に教えて。それから。…んじゃ、鴻上のバスケ部、見に来ればって…。それからなんだ。その子の車椅子バスケ、僕が…、練習相手…???…に、なっちゃった…って、言うか…。」

結奈、
「へぇ〜〜〜。良い話じゃな〜〜い。」

浩紀も、結奈に顔を、
「なぁ。」

「…って言うか…。逆に、その子のおかあさんとおとうさんからも、お願いされちゃって…。」

浩紀、
「えへぇ〜〜。」

「毎週…、日曜日の昼から3時頃までは…、その子の家に…。」
「そっか〜〜。その子のおかあさんとおとうさんに頼まれちゃ〜〜、なぁ〜〜。」

柚花、今までの将輝の話に少し、複雑な気持ちになりながらも、
「もしかして…。ある事に関わっているって…。その子の事…???」

浩紀、その声に、
「ある事…。」

将輝、柚花を見て頭をコクリと、
「うん。今まで半年ほど、ずっとそうなんだ。」

結奈、
「へぇ~~。ある意味、凄いよね。」

浩紀、
「まっ、その子の両親からもお願いされちゃ、断る事も…。」

将輝、浩紀と結奈を見て、
「…って、言うか、そもそも、車椅子バスケ、教えたのは、僕の方からだし。それが、あいつに…。あ、いや。その子に取って、何かに向かう切っ掛けが…。」

浩紀、数回頷いて…。けれども、両目を右左に、
「えっ…???あっ…。あのさ。…でも、なんでこの前、小野倉の名前…。」

将輝、
「あ~~。小野倉さん。小野倉さん、実は、障害者スポーツセンターのセンター長、やってるんです。」

浩紀、顔を歪めて、
「障害者スポーツセンター…、センター長…。あいつ、そんなのやってんだ…???」

将輝、コクリと、
「はい。」

浩紀の傍で結奈、
「パパの1年後輩のその人…???」

浩紀、結奈を見て、
「あぁ。」

将輝、
「実は、障害者スポーツセンターも、弓狩監督から紹介されて。」

その声に浩紀、
「へぇ~~。」

柚花、口を尖らせて、
「ん~~。また、話しがややっこしく…。」

そんな柚花を見て将輝、
「ごめん。」
一言。そして将輝、頭を掻いて、
「ん~~。去年の…夏頃から、僕、瑞樹家にはお世話になってて。たまに、僕の友達も…なんだけど…。」

浩紀と結奈、
「瑞樹家…???」

将輝、
「その子の苗字なんです。」

浩紀、
「あっ、あ~~。うん。ほぅ。」

結奈、
「…で、その…障害者スポーツセンターって…???」

「あ、あ~~。」
将輝、
「実は、弓狩監督からその子、そこ見学してみたらって…言われて。将輝、頼むぞって言われて…。」

浩紀、
「…で、その子、障害者スポーツセンターに…???」

「えぇ。退院して…。」
将輝も頭を傾げながら、
「しばらくして…からかな…。その子の両親からも僕、頼まれて…。」

浩紀、腕組みしながら、
「そっか~~。へぇ~~。小野倉…、障害者スポーツセンターのセンター長…かぁ~~。」
今度は腕組みを解いて台に両手を、
「まっ、小野倉、大学時代、大怪我してバスケ…出来なくなったからな~~。」

結奈、
「へぇ~~。そうなんだ~~。」

浩紀と将輝、
「あぁ。」
「はい。そうらしいです。弓狩監督から聞きました。」

柚花、いきなり、
「なんかつまんない。」

信じて…良かった。   vol.198.   将輝、浩紀を見て、「おんなじ事、言われた。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋