ドキドキ 結奈、将輝に、
「高2の…、女の子って…。」

その時、窓際の女性客から、
「すみませ~~ん。」

その声に応える結奈、
「あ、は~~い。」
浩紀の後ろを…。

浩紀、口を尖らせて、
「ふ~~ん。」

柚花、将輝の顔を見て、
「じゃ、将輝君、もしかして、部活を見に来ている、あの子…???」

将輝、
「うん。そっ。」
そして将輝、僅かに下を向いて、
「あいつには、何とか、車椅子バスケ、上まで、目指してもらいたい。」
口を捻じ曲げながらも…。

その声に柚花も浩紀も、
「えっ…???」

柚花、
「どういう…事…???」

将輝、一瞬、焦点が合わなくなっていた。

僅かの沈黙。

瞬間、将輝、
「えっ…???あっ…???」

柚花、
「どういう事…???…将輝君。」

将輝、
「あ、あ~~。…あいつ…、事故で、車椅子生活…してるんです。」
柚花の顔を見て。

浩紀は黙って話を…。

柚花、
「うん。彼女、車椅子に乗ってたから、それは…分かる…けど…。」

将輝、
「今、あいつ…。立つこと、出来ない。…歩くこと…、出来ない。」

浩紀、
「えっ…???…でも、それって…、身体…、治れば…。」

その声に将輝、顔を右左に。

結奈、客の注文を取って将輝の後ろを…。
「どうしたの…???顔、振っちゃって…???」

柚花、
「将輝…君…???」

浩紀は、
「……。」

将輝、
「あいつの…脚…、と言うか…、身体…。もぅ…治らない。これからも…、車椅子のまま。」

浩紀、
「えっ…???」

結奈、
「何々、どうしたの…???」

柚花、いきなり真顔になって、
「将輝君…???」

浩紀、口を尖らせて…。

将輝、
「脊髄損傷って…、分かる…???」

その声に浩紀、
「マジ…???」

柚花、僅かに顔を傾げて。

結奈、
「脊髄損傷って…。」

将輝、また、
「下半身…不随。」

浩紀、
「うそだろ。」

僅か、5秒程の沈黙。

柚花、結奈と浩紀、そして将輝を順に見回して…、
「…って、どういう…???」

浩紀、
「脊髄損傷、つまりは下半身不随。…もぅ、立てなければ、歩けないって事だ。下半身が、利かない。…自分の意思では動かないんだよ。一生、車椅子生活。」

その声に柚花、両手を顔に。
「うそ。」

将輝、黙ってコーラの入ったグラスを見つめて。
結奈は客のオーダーの…。

浩紀、
「あっ。でも将輝君、なんで…、そういう事に…???」

柚花も、
「あ~~。うん。そうだよ、そうだよ。」

将輝、
「僕の…妹がさ。」
将輝、思わず口の中の物を飲み込んで…。

瞬間、柚花、
「わっ。妹さん、いた…んだ…。」
語尾を低くして…。

「妹が、足を骨折して病院に…。…で、入院していた時に、その子が入院。その子と妹が仲良くなっちゃって…。」

浩紀、今度は腕組みをして、
「へぇ~~。」

柚花、
「あの…、車椅子の子が、妹さんと一緒の病院…???」

「うん。」
そして将輝、
「事故で…、手術をして…。手術は成功したんだけど…。」

浩紀、そして隣で結奈、
「…だけど…。」

「ある日、屋上で、妹とその子が、遊んでいた時に、ひょんな事でその子、身体にいきなり大きな痛みが…。」
将輝、真剣な顔で…。
「僕、何がなんだか分かんなくって。」

浩紀、
「その時、屋上には…、将輝君と…、その…、妹さんと、その子…だけ…???」

その声に将輝、頭をコクリと頷いて、
「急いで看護婦と先生に。」
そしてまたコーラのグラスを見て、
「…けど…。結局は…、ダメだった。…もぅ…、歩けない、立てないって。…だから、僕、何とかして、あいつに…。何か、してもらいたくって…。」

将輝、柚花を見て、浩紀を見て、そして結奈を見て、
「あいつも、あいつのおかあさんやおとうさん。そして学校の友達も、いつも…、暗くって…。あいつ、病院のご飯も全然。」

柚花も浩紀も結奈も、黙って将輝を…。

「僕と妹、あいつと一緒にいたのに…、何も出来なかった。あいつ…、高校でバレーボール、やってたんだ。アタッカーだって、言ってた。…けど、そのバレーも出来なくなって…。」

浩紀、腕組みしたままで、
「ふ~~ん。」

「僕…、バスケ…やってるじゃん。」

柚花、頭をコクリと、
「うん。」

「その子、家族からも学校の友達からも負けず嫌いって言われてて…。僕、その子に、障害者がやってる雑誌を何冊か…、あげたんだ。車椅子バスケも載ってある雑誌を…。」

浩紀、
「へぇ~~。」

結奈、客のオーダーのものが出来てまたカウンターを…。
「そしたら…。」

柚花、そして浩紀、
「そしたら…???」

「いきなり、本、僕目掛けてぶん投げられた。」

柚花、
「うそ。」

浩紀、腕組みしたままで、
「ん~~~。そっか~~。…でも、その子の身になれば…。うん。分かる。」

柚花、浩紀に、
「どうしてよ~~。折角何か…、できる事…。」

その声に浩紀、
「バカ、柚花、その子、下半身不随で、神経も通ってないんだぞ。事故でショックな上に、治ると思っていたはずの下半身が、今度は動かなくなったんだぞ。そんな状態の子に、いきなり車椅子バスケ。悲しいに決まってるだろ。まだ、精神状態…、半端なく、これからどうすればいいのか、全く分からない状態で…。おまえがもし、そんな状態になったとしてみろ。」

信じて…良かった。   vol.197.   結奈、将輝に、「高2の…、女の子って…。」
 

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋