ドキドキ 柚花、店を出て、表通りに。
…けれども既に将輝の姿はなし。
「早~~や~~。」

将輝、駅に向かって全速力で走りながら、
「やべ、やべ。飯、飯。」

その時の将輝の所持金、僅かに1000円足らず。

柚花、店に戻って…。

結奈、
「あら…。」

浩紀、
「ふ~~ん…???」

「足、早~~や。全然姿、見えなかった。」

その声に結奈、
「へぇ~~。」

浩紀、
「ほぅ~~。さすがに、バスケやってるだけあって、早いか~~。」

柚花、口を尖らせて、
「もぅ~~。」
そしてバッグからスマホを…。そして耳に当て…。けれども…。

結奈、
「な~~に、バカな事やってんの~~。バッテリー切れって、言ってたじゃな~~い。」

その声に柚花、目だけ上に、右左、
「あっ、そっか。」
そして、
「…った~く~~。」

浩紀、
「…けど、彼…。うんうん。イケメン、イケメン、かっこいいよな。」

その声に柚花、笑顔で、
「でしょ、でしょ。」

「それに…。懐かしい名前だ~~。弓狩…監督か~~。」
腕組みをして。
「…けど…。どうして…彼、小野倉淳の事、知ってんだろ…???ふん。」

柚花、
「誰なの、その人…???」

「ふん。俺の1年後輩で、同じバスケ部。」

「ふ~~ん。」

凡そ30分掛けて将輝、自宅に到着。
「ただいま―――――っ!!!」
ドタドタとキッチンに。

麗亜は既に夕食を…。

流美、
「遅~~い。何度も電話したのに~~。な~~にやってたの~~。」

そんな流美に将輝、申し訳ないように、
「ごめん、ごめん。」
流美にペコペコと頭を下げて。

麗亜も、
「お兄ちゃん、遅すぎ~~。何処行ってたの~~。いつもは部屋に閉じこもっているくせに~~。」

麗亜に返す言葉のない将輝。麗亜にも右平手を顔の前で縦に。

「おじさんもおばさんも、お兄ちゃんの事、心配してたんだからね~~。」

その麗亜の声に将輝、いきなり眉を歪ませて、
「えっ…???」

流美、笑いながら、
「麗亜が理沙さんと和奏さん、蒼介さんの前で、あんたがこの半年間は、瑞樹家に関わってばかり。日曜日なんて、部屋にばかりいる~~って。」

麗亜、
「もぅ~~。お兄ちゃん、理沙お姉さんの事、どぅ~思ってんのよ~~。」

その声に流美、思わず、
「ぷっ。」
そしてジャーからご飯をよそって将輝の前に。

将輝、麗亜の声に、今度は右目を歪めて、
「えっ…???…何の話…???」

そんな将輝を見て麗亜、顔をグンニャリさせて、
「もぅ~~、鈍感。」
そしてご飯をモグモグと食べて。お味噌汁を啜って、
「あのさ~~、お兄ちゃん。」

ようやく将輝、ご飯を食べ始める。

「お兄ちゃんのスマホの…、あの猫が2匹のアイコンって何…???…誰なの…???」

その声に将輝、
「えっ…???…あっ…。いや…。」

今度は麗亜、口を尖らせて、将輝の顔を怒ったように見る。

そんな麗亜を見て将輝、目の前の流美に、
「流美姉ぇ…、麗亜、どうしたの…???」

その声に流美、顔を傾げて、
「さぁ~~。」

麗亜、食事を終えて将輝に、
「私は、理沙お姉えさんとじゃなきゃ、やだからね~~。ごちそうさま~~。」
自分の食器を持ちながら席を離れてシンクの方に。

将輝、
「えっ…???」
麗亜を見ながら…。

そして麗亜、将輝を見て、ツンとしながら、
「勉強する~~。」

流美、おかずを食べながら、ニッコリと、
「うん。」

麗亜、廊下に出てゆっくりと歩きながら…。

将輝、流美に、
「…何か…、あったの…???」

そんな将輝に流美は、
「ふん…???さ…ぁ…。」

次の日の朝。

涼香、柚花から日曜日の事を聞いて、
「うそ…。え゛――――――っ!!!」

柚花、ニッコリと、
「ふふふふふ~~。」

そんな柚花を見て涼香、
「ふふふふふ~~って…。あの…、いや…。…で…。…なんとも…なかったの…???」

智花と和咲、柚花の肩をなでなでしながら、
「や~~ったね~~。」

実は、智花も和咲も、日曜日に都合は特になかったのだが、
まずは柚花のお手並み拝見と言う事で遠慮したのだった。

柚花、キョトンとした顔をして、
「うん。特に問題なく…。丁度さ、今度、従姉の結婚式あって~~。そのお祝いの贈り物買いたいと思って~~。将輝君に付き合ってもらった~~。」

涼香、
「ふ~~ん。」

「そしたらさ、何と。」
3人を見て柚花、
「私のお目当て、じゃないのを将輝君見つけちゃって。」

3人、
「ふむふむ。」

柚花、ニッコリとして、
「結局、そっち買っちゃった~~。」
ご機嫌に。

智花、和咲、
「へぇ~~~。」
胸に両手を合わせて。

涼香は、口を尖らせて、
「ふ~~~ん~~。」

信じて…良かった。   vol.188.   流美、「遅~~い。何度も電話したのに~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋