ドキドキ 既に店を出て歩いていた柚花と将輝。

将輝、柚花に、
「何を買うか、決まってんの…???」

その声に柚花、
「あ~~、うん。一応はね~~。…でも、いろいろと見ようかと思って~~。ほら、自分が、これ、いい。…って、思っても、お店に行くと、結構他にもいいのって、あるじゃない。だから…。」

「ふ~~ん。」
「将輝君って、こんな風に、女の子と一緒に…って、ないの…???」

「えっ…???…俺…???」
そこで将輝、いきなり躊躇って…。
「あっ、あ…、いや~~。」
首を振って…。

瞬間、柚花、
「あ~~。あるんだ~~。今の、そのリアクション~~。」

「あ、あ~~。…いや…。その~~。…個人的には…、あんまり…、思い出したく…、ないって…いうか…。」

そんな将輝を見て柚花、
「へっ…???…そうなの…???」
そして今度は前を向いて、
「な~~んか、そんな風に言われると~~。逆に聞きたくなっちゃう。…ってね~~。」
すると柚花、
「あっ、ここ、ここ。」

デパートである。

1階のフロアから2階、3階と、具に見ての柚花と将輝。
中々いいのが決まらない。

柚花、
「ふ~~ん。ないなぁ~~。」

将輝、
「…どういぅ…のが…???」

「ふ~~ん。おばちゃんには、壁掛けの絵…。それも、結婚にふさわしいのっ…。お店の人に聞いたら教えてくれるよって…言われたんだ…けど~~。…って言うかさ~。なんで1月に結婚するのって話~~。」

その声に将輝、
「えっ…???」

「春とか、夏とか、秋なんて、それこそ、ジュンブライド…。まぁ…。12月も…、もしかしたら、結婚式、いいかも…知んないけど~~。」

将輝、その話に、
「ふ~~ん。」

そして6階まで上がってきて…。

「ここって…、子供服、高級雑貨…かぁ~~。」
柚花。

けれども、一通り見ても…。
「なんで~~。いいのがあっても、高過ぎ~~。上、行っちゃお。何、あるんだろ…???」

将輝、首を傾げて、
「さあ…???」

そして7階。

「ふ~~ん。今までとは一新。全然雰囲気違~~う。」
体をぐるりと一回転しながらの柚花。

将輝も、
「うん。」

その時、柚花、
「あっ、あった、あった。うんうんうん、こういうの~~。」

柚花がインテリアのショップで見つけたのが壁に掛けられるような絵である。
しかも、結婚した夫婦にはお似合いのデザイン。

将輝、
「ふ~~ん。うん。それにすれば…。」

柚花も、
「うん。だ~~ねぇ。」

そうしながらも将輝、あちらこちらを…。
すると、あるアイテムに目を止めて。
「あっ。」
そしてそのアイテムをじっと見つめる将輝。

柚花、そんな将輝を見て、
「将輝君…???」

声が聞こえないのか将輝、そのアイテムを見たままで。

柚花、将輝に、
「何、見てるの…???」

将輝、柚花の顔は見ずに、
「なんかさ。世の中に、こういうのって、あるんだね。ガラスの中に、バラが入ってる。へぇ~~~。」

そこに、店員が来て、
「お気に召しましたでしょうか…???」
笑顔で…。

その声に振り向く柚花と将輝、
「あ。」
「あ~~。」

店員、ふたりが見ているアイテムに、
「こちらも今、人気のブリザードフラワー。ガラスドームケース入りになっております。お部屋のインテリアには、よろしいかと…。」

その声に柚花、
「えっ…???…もしかして、結婚式のプレゼントにも…???」

その声に店員、笑顔で、
「もちろんでございます。年間通して、人気とされる商品でございます。」

柚花、目をパチクリとさせて、
「あ、あの…。」
そして自分が選んだ絵を店員に差し出して、
「こっちと、これ…、どっち…???」

その声に店員、
「どちらも…、よろしいかと…。」

その声に柚花、首を傾げて、
「え~~~???」

そんな柚花を無視して、そのガラスドームの中の花に見入っている将輝。

柚花、
「ねね、ちょっと、将輝君。」
絵を見ながら…。

将輝、
「奇麗だぁ~~。」

瞬間、柚花、
「えっ…???」
いきなり両眉を歪めて。すぐに目を真ん丸に。口を尖らせて、そして、
「決めたっ!!!」
柚花、左手、人差し指を出して、
「これにする。」

将輝の見ているガラスドームケース入りのブリザードフラワーを。

将輝、
「えっ…???」

店員、
「畏まりました。」

将輝、
「いいの…???」

そんな将輝に柚花、ニッコリと、
「うん。」

店員が、その商品を取り上げてレジの方に。

すると柚花、
「あっ、すいません。」
バッグからスマホを取り出して、
「写真、一枚。」

「どうぞ、どうぞ。」

そして柚花、
「あ、あの…。結婚式のプレゼントの…、ラッピングで、お願いします。」

「畏まりました。」

「何を買うか、決まってんの…???」

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庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋