ドキドキ それぞれのコートで練習をする選手たち。

観覧席では丈師、流美、麗亜、馨。そして栞奈と杏美。それぞれが、
「いや。凄ぇなこれ。」
「うんうん。」
「凄~~。」
「車椅子ばっか。」

そんな馨の声に、杏美。馨の頭を右拳でコン。
「あったりまえでしょ。」

栞奈、
「うんうんうん。でも、凄いよ。車椅子なのにしっかりと自分の足みたいに。」

丈師、
「あんなに動けるもんなんだな~~。」

その時、丈師の隣の流美、いきなり顔を伏せて…。思わず鼻を啜る。

そんな流美に丈師、
「…ん…???流美ちゃん…???」

流美、
「うん。えへっ。なんかさ~~。物凄い、嬉しくって~~。感動もんだよ~~。」

丈師、
「えっ…???」

栞奈や杏美、麗亜も、そんな流美を見て…。

流美、
「だってさぁ~~。あの、理沙さんが…。脊髄損傷で下半身麻痺。それなのに、こんなところまで来れるなんて…。」
流美、ハンカチで鼻を押えて。
「車椅子生活でさ、これからどうすればいい。そんな人たちがいっぱいいる。まだまだそんな世の中。でも、体にハンデを抱えてても…。脚…、動かないんだよ。彼女たち。それでもさ、あんなに体…、動ける。そして目標に向かって。凄いよ。」

その声に丈師、腕組みをして、
「うん。だ~~な~。」
そして丈師、
「栞奈さん。杏美さん。」
そして、
「ありがとう。これからも将輝の事。」

その声に栞奈、杏美、
「えっ…???」
栞奈と杏美、顔を見合わせて…。

流美、丈師の左肘を突っついて、
「義兄さん、何、的外れな事…。」

麗亜は、思わず、
「ぷっ。」

丈師、
「あ、いや…。でも、そんな理沙さんをここまで、あいつ。」

「うん。」
麗亜。
「そうだよ。お兄ちゃん、理沙お姉ちゃんの事となると物凄いもん。」

その声に栞奈と杏美、
「えっ…???そうなの…???」

麗亜、頭をコクリと…。
「何とかしなきゃ。何とかしなきゃって。いっつも言ってる。なんで動けねぇんだよ。って、自分で悔しがったり。」

麗亜の話に顔を向ける栞奈と杏美。

馨は、
「へぇ~~。家じゃ、あいつ、そうなんだ…。…あっ、でも、うん。教室や部活でも…、なんか、そんな時も…、あったか…。うん。」

麗亜、
「でも、いっつも、お姉ちゃんから宥められて、いるけど…。」

流美、
「うんうん。将輝、あの子、とにかく、心配なんだよ。」
そして、
「未だに忘れてないよ、あの子。理沙さん、車椅子で神経、やられた時の事。…その時、屋上には麗亜と将輝、そして理沙さんしかいなかったんだから…。」

麗亜、
「物凄い怖かった。お兄ちゃんなんて、訳が分からなくなって、いきなり走ってったから…。それからすぐに先生と看護婦さんたち。」

流美、
「将輝も、怖かったんだよ。自分もいて、何も出来なかったって…。そして、悔しかった。」

栞奈、
「そんな…。将輝君のせいじゃ、絶対に。」

流美、それでも首を振って。
「ううん…。でも…。だからこそ、理沙さんに着いていたい。そんな風に思ってるんだもん。」

杏美、
「ぷっ。その割にはふたりとも、会えば会ったで、いっつも喧嘩しているようなんだけどな~~。」

栞奈、
「かっかかかか、言える~~。」

丈師、
「まぁ~~。喧嘩するほど、仲がいいって。…しっかし、凄ぇなぁ~。車椅子に乗って、あんなに簡単にシュート、入るか~~。」

「鍛えてますよね~~。完璧に。」
馨。
「それに…、車椅子も完璧に。まるで。自分の足だよ。見てると。普通、あれだけ、くるくる、回れる…???」
隣の栞奈と杏美に。

栞奈と杏美、
「うんうん。」
「けど…。」

栞奈、杏美も、
「理沙も、あんな風に、出来るように…。」

栞奈、
「うん。」

杏美、
「なってきた。」

そして栞奈、
「菅田将輝…効果。」

その声に流美と麗亜、
「えっ…???」

杏美は、
「ぷっ。そっか~~、うんうんうん。菅田将輝効果…かぁ~~。」

丈師も、その声に、
「かっかかか。」

栞奈、
「前に…。あれって…、確か、車椅子バスケ、やる気になった…。…んだけど~~。あの子、ウジウジしてた時、あったの。…で~~。私が、何、いつまでウジウジしてんのよ。もぅ、頭では決まってるくせに~~って。」

流美、
「へぇ~~。」

「その時、かあさんが、車椅子バスケ…???…って。そしたらあの子、首をコクリと。…で、とうさんが…、こりゃ、菅田将輝効果かって。」
そして栞奈、大きく息を吸って、
「かあさんが、菅田ファミリーには、感謝だね~~って。」

信じて…良かった。   vol.163.   流美、「物凄い、嬉しくって~~。感動もんだよ~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋