ドキドキ すかさず元の位置に戻る波浦。

和真、
「うそだろ…。つまりは、温存…???」

尚哉、ドリブルしながら、
「…らしいな。丁度いい。ファールみてぇな姑息なやり方にはうんざりしてんだ。な〜〜に。このヒョロっとしたヤツが最終で、どんだけ動けるか…。って、訳だろ。」

己龍、
「見届けて、やりますか。」

尚哉、
「おぅ。」
そして、尚哉から和真に。
「行くぞ〜〜。そぃっ。」

鴻上、変わらぬオフェンスでシュート。
けれども、波浦も、そのヒョロっとした選手の一人舞台でシュートを決めて行く。

理沙、
「凄い、あの選手、ひとりで…。それに、なんで、あんなに手が伸びる〜〜???」

確かに。相手側のパスをリーチのある手で掴み、
そしてシュートの体勢にもしっかりと手が伸びる。
しかも、アシストが凄い。彼のパスだけですぐにシュート体勢に入れる。

将輝、
「や〜〜るじゃない。」

点差は10点。波浦が10点のビハインド。

「けどさ〜〜。俺たち、そういうのにも、慣れてんだよね〜〜。」
馨、そんなヒョロっとした選手から同時にジャンプされてのスリーポイントの体勢。

杏美、
「うそ――――っ。馨君、180だよ〜〜。」

残念ながら馨のボールの位置には及ばず。

馨、
「バイバ〜〜イ。」

奇麗な放物線を描いて、ネットの中にザシュ。

涼香、
「オシ。」

そして将輝も滞空時間を生かしたシュートで得点を。

そして、最後に、ヒョロッとした選手のスリーポイント。
リングに当たり、リングの中をぐるぐるとボールが回り、ボールは回りながら上に、
そしてリングの外に。そして、ホイッスル。

理沙、
「…勝った。勝った――――――っ!!!」
両手を天井に向けて、そして拍手。

涼香、
「ヨシッ。」

和奏、
「えぇ。」

麻都香たちも、
「やった、やった。」

結果は82対63。

和真、戻りながら、
「まっ、敵さんとしては…、ん~~。あんなもんかな…。」

尚哉、
「ばか言え、ファールがなんぼのもんだ。ルール違反猛々しい。」

己龍、
「だ~~なっ。」

将輝、
「ふぇ~~。」

涼香、
「うん。いいよ、いいよ~~。」

和奏、
「とにかく、将輝君、馨君、試合出れて良かった~~。」

その声に将輝も馨も、和奏に頭を下げて、
「はい。ありがとうございました~~。」

そんなふたりに弓狩、
「おぃおぃ、おふたりさん、お礼言う相手、間違えてませんか~~。」

そんな弓狩に便乗しての尚哉、
「あのな~~おまえら~~。」

涼香は、
「かかかか。」

「理沙ちゃんのおかあさんじゃなくって理沙ちゃんだろうが~~。しかも、今日は、観覧席に理沙ちゃんの友達も来てるんだろう~???」

将輝と馨、いきなり真っ赤になって、縮こまり、
「…でした~~。」
そしてふたり、理沙に、頭を下げて、
「ありがとうございました。」

その姿勢が何とも小さい男。

理沙、思わず、
「くくくくく。うん。」

更に、理沙に頭を下げて、
「ほんとうにありがとうな~~、理沙ちゃ~~ん。」
尚哉。

理沙、いきなり、
「へっ…???尚哉先輩、どうして…???」

和真も己龍も、その他の部員も、
「うんうんうん。ありがとう~~。」

理沙、今度は自分が真っ赤になって、
「え…???えぇぇぇぇぇ…???」
両手の平を前に、そして左右に振りながら…。

弓狩、
「かかかか。」

涼香も、
「ふふふふ。」
そして、
「だ~~って、理沙さんたちがふたりに家庭教師やってくれなかったら、バスケ部、ここまで来れなかったかも、知れないのよ~~。」

和真、
「その通り~~。」

「そう言う意味では、私たちの方も、ありがとうだよ~~。」

その声に理沙、困った笑いをして、
「え~~~~~???」

和奏はそんなメンバーに、丁寧に頭を下げて、
「ありがとうございます。」

弓狩、
「ヨシ。帰る準備だ、次の試合が始まる。」

メンバー全員、
「はいっ!!!」

そして体育館の玄関。

鴻上高校男子バスケ部のファンたちに囲まれながらのメンバー。
特に3年の尚哉や和真の人気は高い。

そんな鴻上高校のファンたちに挨拶だけをしての涼香と弓狩。
トイレから出てきてゆっくりと自分たちを待っているであろうグループに車椅子毎ゆっくりと。

そして、女子たちの声。
「理沙~~~~。」
手を振りながら。

理沙もそんな光景に手を振りながら。
和奏もニッコリと笑顔でお辞儀を…。

一樹、右手で、
「ヨッ。」

丈師、流美、
「こんにちは~~。」

理沙、ニッコリと、「こんにちは~~。」

「理沙さんたちがふたりに家庭教師やってくれなかったら…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋