ドキドキ 目を真ん丸にして、口を尖らせている理沙。

そしてその声に食事をしている蒼介も栞奈も…。
そしてキッチンの和奏も理沙に注目。

理沙、スマホを耳から放して、
「将輝君も馨君も赤点クリア~。しかも、平均点とほぼ同じ。」

瞬間、蒼介、
「へぇ~~。凄ぇ~~。」

栞奈も、ニッコリと、
「や~~り~~。」

和奏、
「はははは。うん。」

スマホから将輝の声、
「もしもし。」

理沙、
「うん。分かった。私からみんなにラインしておくから。」

その声に将輝の声、
「あっ。うん。ありがと。頼む。」

「うん。あっ、一昨日だっけ、あんたに電話した夜。朝、スマホのバッテリー、大丈夫だった…???」

将輝、
「スマホバッテリー…???あ、いや…、全然、なんともなかったけど…。…えっ…???…電話…くれた…んだ…???」

理沙、
「ふ~~ん。じゃ、おとうさんかな、流美さんかな…、通話切ってくれたの…???」

将輝、目の前の父と流美に、
「ねぇ、一昨日か、俺のスマホ、通話、切ってくれた…???」

その声に丈師は流美の顔を…。

流美、
「あぁ、うん。ベッドから右手スマホ持ったままで、床にぶら下がったままだったから…。しかも、通話中。あっ、そっか、相手は理沙さんか。」

将輝、スマホに、
「流美姉ぇだって。」

理沙、
「あ~~ん。ふん。分かった~~。じゃね~~。…うん。」

通話を切って将輝、
「ふぅ~~。」

「それにしてもおま、将輝~~。」
丈師、食事をしながら、
「勘弁してくれよ~~。ま~~た瑞樹さんに迷惑~~。」

流美も、
「まっさか、理沙さんたちから、家庭教師って…。麗亜から聞いてび~~っくり~~。」

丈師、
「何か、瑞樹さんにお礼。」
流美を見て、
「なぁ~~、流美ちゃ~~ん。」

その声に、
「あ~~。義兄さん、それはもぅ、大丈夫、私、準備しておいたから。…それに、家庭教師って、理沙さんだけじゃないみたいだから…。」

丈師、思わずキョトンとして、
「はっ…???」

理沙からラインで将輝と馨の事を知らされた杏美に麻理絵、そして麻都香、芙美に雅美、
それぞれから帰ってきたメッセージ。
「ほぅ~~。」
「や~~り~~。」
「良かった~~。ふぅ~~。」
「や~るじゃん。」
「おし。やったね~~。」

そして今度は名城高校の期末試験結果。
各々が、前回とほぼ、変わらず。

オンラインで一樹、理沙に、
「瑞樹~~。聞いたぞ~~、おかあさんから~~。将輝君と馨君の家庭教師、やってたんだってな~~。」
上体を前に傾け、両手で机の両端を。

その声に理沙、思わず目を見開いて、
「へっ…???」

一樹の不気味な笑み。一樹、モニターから目を窓の方に。
そして左耳たぶを左指で撫でながら、
「まっ、なんだ。そのせいでおまえらの成績、いきなり右下がりガックンになったら…。ひとつ…。…と、思ったら…。」
一樹、今度は腕組みをして、
「結果、まずまず。誰だ~~言い出しっぺ~~。水森か~~。まっ、誰でもいいが、今度からは気を付けてくれ。勉強方法は幾らでもあるが、とにかく、個々の問題だ。自分の勉強そっちのけで他人の勉強を見る。なんて事は論外。ただ、複数が集まっての勉強会って言うのはいいが。まっ、今回のも、そういう形を取ったんだろうから…。」

その声に理沙、ニッコリと、
「はい。」
そして、頭の中で、
「…うんうんうん。みんなでの勉強会。さっすが~~、いっき、いいとこある。」

「…で…???」
顔を傾げての一樹。
「その結果は…???」

理沙、
「はい。ふたり共に、赤点クリア。平均点にほぼ近い結果で。」

「おほ~~~。そっか~~。」
「はは、マリ~と麻都香もいたから。」

一樹、
「へぇ~~~。や~~るもんだぁ~~。…んじゃ、これでようやく、将輝君、馨君、試合に出れる。」

瞬間、理沙、
「へっ…???なんで先生、その事…???」

「何言ってんだ~~。彼らが期末、成績悪かったら、試合、出してもらえないから、家庭教師、だったんだろ…???」
そして一樹、顔を斜めに、
「…一度、鴻上のバスケの試合、見てみてぇな…。」
左手で頭の後ろを掻きながら…。

理沙、目をパチクリさせてのおちょぼ口。

そして数日後から開催された東京都高校バスケ、ウィンターカップ。
鴻上高校も出場。既に2戦は勝利となっている。
そして3戦目、日曜日と言う事もあり、観覧席も半分程埋まっている。

弓狩の手配で部員たちと同等扱いの理沙と和奏、涼香の隣で観戦。
観覧席には杏美を始めとしてバレー部のみんなが…。そして…。

目を真ん丸にして、口を尖らせている理沙。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋