そして…。
麻都香、
「結果発表~~~。」
一同、瑞樹家のリビングで。
麻理絵、
「ではまず将輝君。」
将輝、
「おし。」
「平均で行くよね~~。将輝君、56点。」
女子、
「え―――――――っ!!!」
麻都香、
「…で、馨君、65点。」
女子、
「まじ~~~~???」
女子、それぞれが、
「あんなに勉強したのに、たった~~???」
なにやら重い雰囲気。
芙美と雅美、問題と解答用紙を麻理絵と麻都香から。
理沙と杏美も…。
「どれどれ…。」
そして、数分後。それぞれが、
「あ、あ~~~…。」
杏美、
「な~~るほ…。」
芙美、
「いやいやいや、もしかして…、これ、私でも、分かんない。」
雅美、
「わお。」
理沙も、
「へぇ~~~。」
麻都香、腕組みしながら、
「ふん。まっ、当然、満点なんて有り得ないっし。」
それぞれが、頷きながら、
「確かに。」
麻理絵、
「…けど、これが30点以下だったら、どつく。」
芙美、
「まね~~。」
杏美、
「まっ、あれだけ勉強したんだもん。」
将輝と馨は、ただ、ただ、力をなくして…。
「お~~~。」
麻都香、
「まっ、なんとか…。及第点…、かな~~。」
将輝と馨、また、息を吐いて、
「お~~~。」
麻理絵、
「これで…。君たち~~~。期末まで、2週間ない。みっちり行くよ~~。」
杏美、
「うんうん。とにかく、自信、付けなきゃ。」
将輝も馨も、自分の解答用紙と点数を見て、
「まじで、56点…。」
「俺も…。65点て…。」
ふたりともに、にやけながら…。
理沙、溜息を突いて、
「なんで、そこで納得するかな~~。」
芙美と雅美、
「かっかかかかか。」
理沙、
「まっ、みんなで頑張ったんだから、いいけど…。」
麻理絵、
「うんうん。」
そして、
「理沙のためにも、頑張んな~~。」
瞬間、理沙、
「いやいやいやいや。なんで、私のため…???」
首を捻りながら。
杏美と芙美、そして雅美、理沙を指さして、
「ぷぷぷぷぷ。」
「だから、なんで、そこで笑う~~???」
麻理絵、
「まぁまぁまぁ~。」
将輝と馨の成績結果を聞いて和奏と蒼介、
「へぇ~~。」
「おほほほほ。なんとか及第点。」
理沙、
「うん。」
蒼介、
「そっか~~。2学期、期末まで…。2週間、切ったか~~。」
和奏、
「ふたりとも、試合、出れるといいけど…。」
「だ~~な。」
そして蒼介、
「あっ、お姉ぇは…???」
「あ~。今日は、友梨佳ちゃんと帰り、食事して帰るって。」
「お~~、ほぅほぅほぅ。」
理沙、一瞬、
「いいなぁ~~。外食~~。」
蒼介、そんな理沙に、
「かかかかか。だ~~ね~~。理沙、なかなか、あっちこっち、行けなかったからな~~。スポーツセンターの帰りにファミレスだけ…、だもんな~~。うん。じゃ、今度、一緒に、どっか、食べに行こう~。」
瞬間、理沙、
「やった~~。かかかかか。」
そして名城高校バレー部。
一樹、練習を見ながら腕組みをして、そして頭を傾げながら、
「おっかしぃなぁ~~。なんか、あいつら、何かあったか…???」
そして傍の1年の部員に、
「おぃ…???」
1年の部員たち、頭を左右に振りながら、
「……。」
一樹、頭の後ろを左手で掻いて、
「すぅ~~~???」
鴻上高校バスケ部。
尚哉と和真、
「あいつら、期末…、大丈夫なのか~~。まっ、やたら調子はいいみたいだけど。」
「ふん。はははは。」
「和真、おま、何かあいつらから、聞いてねぇか…???」
その声に、
「いん~~や。」
涼香も、弓狩に、
「あの子たち、期末、大丈夫なんでしょうか…???」
その声に弓狩、椅子に座ったままで、そして腕組みをして、
「ん~~~。そればっかりは~~。まっ、何とか、してもらいたい…。とにかく、試合に出てもらわないと…。ただ、しかして…、成績だけは、学生、何はともあれ、学業がねぇ~~。」
「えぇ。」
恵、涼香に、
「涼香先輩、これ、新しい動画です。」
「おっ。サンキュ~~。」
理沙の練習の姿を見て小野倉、にこやかに、
「何だか、見ているこっちが、楽しくなってくるなぁ~~。」
その声に和奏と将輝、
「え~~~???」
そこに、
「こんにちは~~。」
その声に振り返る小野倉と和奏、そして将輝。
小野倉、
「おぅ~~。はい、横峯さん。」
邑、
「センター長、お電話、入ってます。」
小野倉、
「あっ、あ~~。すみません。かかか、僕、スマホ、机に置きっぱなし。ちょっと、失礼。」
和奏、その場を離れる小野倉に会釈を。
将輝、邑に、
「この前は、理沙さんの怪我、ありがとうございました。」
邑、そんな将輝に、
「いいえ~~。」
信じて…良かった。 vol.145. 麻都香、「結果発表~~~。」
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庄司紗千「海をこえて」
※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。
Source: THMIS mama “お洒落の小部屋