その瞬間、将輝、馨、共々、上半身前にバッタリ、
「げぇ~~~。」
杏美、
「終わった~~~。」
麻理絵、
「はい、集める~~。」
麻都香、
「はい、結果は明後日~~。」
将輝、頭を抱えて、
「ダメだ~~。全く手応えねぇ~~。」
馨も、
「俺もだわ~~。」
理沙、
「はぁ~~あ~~???…あんだけ勉強したのにぃ~~???」
その声に馨、
「…いや。やる事は…、やったけど…。どうなるか全く分かんない。」
将輝も、
「俺も同じ~~。ん~~。けど、俺も、何とか…、やれるだけは…。」
芙美、
「まっ、でも、ふたりとも、結構、いい感じでやってたじゃん。」
芙美の声に杏美、
「うんうんうん。いつも、あんな感じで授業受ければいいじゃ~~ん。」
将輝、
「そ…、それは…、まぁ…。そうなんだ…けど~~。」
困ったような笑いで…。
麻都香、
「ヨシ。理沙、私ら、そろそろ。」
理沙、
「うん。」
「ただ~~いま~~。」
玄関からの声。
メンバー全員、
「わっ!!!」
麻理絵、
「栞奈さんの声~~。」
雅美、
「うん。でも、私たちは、帰ろ。」
芙美も、
「そうだね~。理沙。」
理沙、
「うん。分かった。」
メンバー、リビングから出ると…。
「わっと~~。かかか、みんな~~。」
栞奈。
その栞奈の後ろから和奏も、
「あん。みんないるね~~。家庭教師、お疲れ~~。」
そして栞奈、袋の中から各々に…。
「ほぃ、お疲れおみや~。キャンディとチョコ~~。」
麻都香、
「すみませ~~ん。」
杏美、
「ありがと、栞奈さん。」
栞奈、
「おぅ。」
和奏、キッチンに入って、
「みんな、お茶でもどぅ…???ジュース買ってきたよ~~。」
栞奈、
「甘えちゃえ、甘えちゃえ。」
メンバー、申し訳なさそうに。
将輝と馨、首筋を撫でながら、
「じゃ、ちょっとだけ…。」
「なっ。」
杏美、将輝の頭をペン。
「あんたがそれを言うなっ。」
芙美が、
「ぷっ。」
麻都香、メンバーの顔を見て、
「じゃ、すみません。甘えちゃいます。」
和奏も栞奈も、ニッコリと、
「うんうんうん。」
栞奈、
「へっ…???抜き打ちテスト。」
麻理絵、
「はい。」
和奏、
「へぇ~~。」
麻都香が、
「期末まで、あと2週間ですから~。」
ジュースを飲みながら…。
和奏、トレイを抱えながら、
「…で、将輝君、馨君、どんな感じ…???」
すぐさま将輝、思いっきり頭を傾げて、
「それ…がぁ~~。」
杏美と雅美、
「殆ど手応えなし。」
和奏、
「あらら。」
そして和奏、
「な~~んでかな~~。ふたりとも、スポーツは万能で、まっ、今で言えば~~。ある意味、イケメンなのに~~。なんで、そんな…。」
瞬間、女子メンバー、いきなり、フリーズしたり、噴き出したり、咳き込んだり。
いきなり理沙、
「ちょっと~~~。おかあさ~~ん。」
杏美、
「やばやば。いきなりフリーズした~~。」
麻都香、両目で右左…、
「イケ…メン…???」
栞奈、そんなメンバーを見て、途端に、
「ぷっ。」
そして横にいる理沙を見て、
「やだ…。くっ。」
そんな姉の左肩を右手で撫でての理沙、
「お姉ぇも~~。」
芙美、
「イケ…メン…、なんだ…???」
和奏、
「えっ…???」
そして恥ずかしそうにしている将輝と馨を見て、
「…じゃ…ないの…???」
女子たち、各々、顔を見合わせながら…。
「ぷっ。」
「くっ。」
「かっかかかか。」
「キャッハハハハ。」
そしてメンバー一同、
「あははははははは。」
和奏、その光景を見て、
「いやいやいや。そ~~んな~~。」
栞奈、致し方なく、
「かあさん。あのね。」
和奏、
「ん~~ん~???」
「つまりは…、悪いけど~、名城や鴻上、どちらの学校にも、将輝君や馨君みたいな感じの男子って、それこそ、当たり前のように、いるの。」
その声に和奏、目を見開いて、
「こういうイケメンが~~???」
「はい~~。」
杏美、可笑しがりながら、
「…だから、そのイケメン…。くくく、おっかし。」
けれども、
「…でも、なんて言うかな~~。ウチのクラスには、将輝君や馨君みたいな男子って、いないんだよ。それに、一番は、理沙をここまでやってくれたって言うの…???」
その声に理沙、思わずドキン。
けれども他のメンバーも杏美の声に、数回、頭をコクリと。
「それだけで私たち、将輝君と馨君には、感謝だし。」
馨、目をパチクリと、
「あのぉ~~。俺、特に…、何も…。」
芙美、鬼のような形相で、
「あんたは黙ってろ~~~。折角、アズが良い事、言ってんのにぃ~~。」
瞬間、各々、クスクスと…。
信じて…良かった。 vol.143. 杏美、「終わった~~~。」
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