長年イギリスで接客していると、不愉快極まりない白人女性客に出くわす事がある。
それは決まって子連れの母親で、私は一時期白人女性で小さな子を連れてきている女性のレジを打つのも苦手になった時期がマジである。
今は根性が座ったせいか、平気になったが、目を合わせるのも怖くなった時期がある。

イライラ、トゲトゲして喧嘩腰、欲しいものが品切れだと「来て無駄だったわ」とか「来たけど期待はずれ。これ程欲しいものが何もない店に来たのは初めて」と言ってくる。
子連れで買い物は自分一人の時の買い物とは違いイライラするのは私も経験している。
が、店の人にわざわざ言うことはなかろう。

ブレグジットからコロナを経て、今まで入荷していた商品が思うように入って来なくなった。
品切れが続くし、売り切れたらもう入って来ないというのもブレグジット前は無かった。
そういう色々な事があり、消費者だってほとんどの人は理解する中、たまに当たってしまうイライラ女。

先日も未就学児3人を連れた母親が入ってきた。
母親の両親らしき二人も一緒だった。
祖母が子供らに「好きなの買いなさいね」と優しく言ったが、母親は子供らが散々試して、さあ今からレジヘ!という時になり「手から商品を離しなさい。ここの商品は何もかも好きになれないわ」と言い、子供は泣き出した。
祖母は我が娘に「私が払うから買わせてあげなさい。こんなに楽しみにしているのに」と言ったが、「お母さんは黙ってて。好きじゃないものを私の家に持ち帰り、洗濯する度、嫌いだわと思わされるのは私なのよ」と言った。
祖母は黙る。
祖父は泣き止まぬ女のコを膝に乗せ、説得している。

結局、祖父は女のコを店外へ連れて出た。
母親は一人をバギーに乗せ店外へ。
もう一人の子供はバギーに乗ったまま売り場に放置された。
私は一瞬、え…子供置いて行くの‥?と3秒くらい見てしまった。

母親は大きな声で「マム(お母さん)!私は腕が2本しか無いのよ、分かってて?私一人で2台のバギーが押せるわけないでしょ!どうしろと?あなたがアレを持ってきて」と、我が子の乗るバギーを指して祖母に指示。

その間、バギーの子供は母親や祖父母が視界から消えても顔色一つ変えずに座っていた。
3人産んで大変なのだろう。
イライラしているのだろう。
しかし感謝がない女である。
元気な子を授かり、それを支える両親だっている。
助けてもらえる事の当たり前がどれだけ幸運で貴重であるか知る由もない。

3人目のバギーを押しながら店外へ出ていく祖母と私は目が合い、祖母は私に「ありがとう」と言った。
助けてくれる母のいる有り難さ。
いつかわかる日が来るのだろうか、あの母親にも。
またトラウマになりそうな子連れ客であった。
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Source: イギリス毒舌日記