娘が学校に通い始めた頃、保護者達は決められた指定駐車場に車を停めて学校の送り迎えをしていた。
それが2年ほどしてからか、駐車場以外の場、それがバス停であったり、学校向かいの家々の車の出入り口に堂々と車を停める保護者が入ってきた。

近隣からクレームが増えた為、最初はメールで注意が来たが改善見られず、今度は教員らが立って注意を呼びかけるも見えない場でまた車を停め、仕方が無いので何度か警察が来たが、姿が見えたら駐車場に行き、姿が消えたら人の家の出入口にとキリが無い。
タチの悪い親が入ってきたと、15年前から長女、次女、三女をこの学校に連れてきているお母さんは嘆いていた。

そんな中、先日仕事を午後2時に終えた日があった。
お迎え時間は3:20なので一度自宅に戻って静かにコーヒーを飲み、それから徒歩でお迎えに行った。
仲良しお母さんと喋りながら歩いて帰っていたら、学校を出て30秒ほど歩いた平屋建て住宅が並ぶ家の前で、犬を連れたおばあちゃんと、うちの学校に子供を連れてきている保護者の母親が言い合いして怒鳴り合っていた。
Fワード連発で、おっと‥子供も聞こえてまっせ状態であったが、凄い言い合いであった。
これぞイギリス女の喧嘩を久しぶりに見た。

すると仲良しお母さんが、「あのおばあちゃん、また怒鳴ってはるわ〜」と言った。
おばあちゃんの家の前に車を止停めて学校に歩いていく保護者は一人やなく、その日も3台止まっていた。
恐らく、自分が戻って来た際に車が邪魔になるからだと思う。

次の日も、また別の車が2台あった。
学校駐車場にはスペースがあるのに、何故面倒くさがって人の家の前に停めるのか‥
学校の注意など無視するから注意され、逆ギレイギリス女が怒鳴っておばあちゃんに怒鳴り返され、あんな事になるのである。

私が知る限り、うちの息子のクラスメイトのお母さん二人も、必ずその家の前に停めるから、それ以外に一体何人が入れ代わり立ち代わり車を停めるか知れない。

そうこうして数日前、娘と歩きながら自宅に向かっていたら、再びおばあちゃんを見かけた。
なんと、おばあちゃんの家の前にある垣根に潜む姿であった。
そうして減速してきた車が路肩に乗り上げたらバァ〜ン!!と出て来て注意する。
アミダばばあを思い出す。

しかし凄いのは、翌週から駐車する車が無くなった。
あれほど警察が来ても学校から注意されても止めなかった親たちが、今度は別の家の前に車を停めるようになった(まだアカンがな…)
おばあちゃんの家の前は、ひとまず車が無くなり、バスがバス停に止まれるようになったし、確かに歩きやすくなった。
もしかしたら、その車が無い事により、お年寄りが住む平屋建てに電動車椅子での出入りがスムーズになったかも知れないと思った。
確かそこは年寄りしか住んでいない平屋建てだと聞いたことがある。
激怒する理由があったのだろう。

性悪の私は、そのおばあちゃん家の前に朝夕ドでかいシボレーを停めていた息子のクラスメイトのお母さんに、何気に
話を振ってみた。
するとお母さんは「キチガイババアから怒鳴られて気分悪いから、もう停めるのやめた」と言った。
キチガイ行動は効果抜群である。

しかしまだ先日怒鳴り合っていた赤い車の母親だけは喧嘩上等で朝夕車を停めている。
そこに車を停め、トランクからバギーを降ろして広げ、チャイルドシートに乗っている赤ちゃんをバギーに乗せ、それから学校に向かう。
多分この母親だって、スペースがいるのだと思う。
赤ちゃんを取り出す際にドアを全開にせねば太った体が中に入らず、赤ちゃんを抱き抱える作業は難しい。
だから駐車場ではない場所で停めたいのではないか‥
知らんけど‥

先輩お母さんによれば、このおばあちゃんしか違法駐車を退去出来ないらしい。
警察は立っているだけしか出来ないが、おばあちゃんは喧嘩出来る。
おばあちゃんはまず注意する。
最初から怒鳴りはしない。
が、注意された母親が怒鳴り返したらおばあちゃんは倍で怒鳴り返す。
たいてい若い母親は引くらしいが、稀に言い合いになるという。
だから、この村では英雄らしい。
いつか銅像が建つだろうか‥
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Source: イギリス毒舌日記