スポーツセンターの帰りに、また以前のファミリーレストランに寄って。
そこでも麗亜と理沙はニコニコとお喋り。
蒼介は将輝とビデオで動画を。あれこれと話ししながら…。
そして菅田家。丁度ガレージに車が…。
車から降りてきたのが男性。
家の前に止まった車を見て、車にかけ寄り車の中を見ていきなり運転席に。
そして男性頭を下げて…。
麗亜、
「はは、お父さん。」
蒼介、窓を開け…。
いきなり丈師、何度も頭を下げて、
「いつも、いつも、ありがとうございます。将輝と麗亜の父親の菅田丈師と申します。」
将輝、
「とうさん。」
蒼介もいきなり頭を下げて、
「どうも、どうも~~。お世話様です~~。」
助手席の和奏も、
「初めまして~~。瑞樹です~~。」
丈師、
「どうも、どうも。あっ、失礼じゃなかったら、中で…。」
そして、5分後…。玄関のドアを開けて、
「流美ちゃ~~ん。」
リビングの方から、
「は~~い。」
丈師、
「どうぞ、どうぞ。狭っ苦しい家ですが…。」
玄関に出て来た流美、
「あら~~~。はは、瑞樹さ~~ん。」
和奏、
「丁度、今、お父さんとそこで…。」
丈師、
「将輝、おぃ、おま、そっち持て。」
将輝、
「あ、あ~~。」
丈師、腰を下ろして、
「お嬢ちゃん、ちょっとごめんなさいね。」
そう言って丈師、車椅子をひょいと。
それに負けじと将輝も。
理沙、
「わぁ。」
車椅子がすぐさま浮き上がる。
その大胆ぶりに蒼介、
「うわお。」
和奏も、
「凄~~。」
麗亜はまだ入り口で、
「はは。」
フローリングにゆっくりと降りる車椅子。
蒼介、
「あっと。」
持っているタオルで車椅子のタイヤを。
丈師、
「おほ。さすがですね~~。」
流美、
「理沙さん、いらっしゃい。」
理沙、流美に、
「こんにちは~~。」
「和奏さん、いつも、お世話になってます~~。」
「いえいえ。こちらこそです~~。ふふ。」
和奏、ニッコリと。
そしてリビングで丈師、蒼介と和奏に、両太ももに両手を。そして改めて頭を下げて、
「いつも、本当にありがとうございます。お礼に伺おうといつもいつも思っていては、ずるずると。」
蒼介、そんな丈師に、
「いえいえ。そんな~~。」
和奏、
「こちらこそ~~。将輝君にはいつも、甘えてばかりで~~。ねぇ。」
そんな和奏に丈師、
「いやいやいや。とにかく、こいつは、まず、とっつきにくいって言うか。」
蒼介、
「いやいや。なんの、なんの。将輝君がいなかったら、理沙、ここまで…。はぃ。」
丈師、何度も頭を撫でながら。
流美、台所から、
「何もありませんけど…。」
理沙、
「凄~~。」
凡そ1時間少々。蒼介と和奏。菅田家のもてなしにご満悦。
そして…。理沙は車の中。窓を開けて麗亜とペチャクチャ。
和奏も窓を開けて流美と。
そして蒼介、ドアの前で丈師に、
「じゃ、お邪魔しました~~。」
丈師、
「気を付けて、また。」
「ありがとうございます。」
車は出る。
蒼介、
「すっかりごちそうになっちゃって。」
和奏もニッコリと、
「ねぇ~~。…それにしても、将輝君のおとうさん、凄いガタイ。がっちりしてるよね~~。消防士さんだっけ…???」
顔だけ後部席に。
理沙、スマホを手に、
「うん。」
蒼介、ポツリと、
「俺の…気のせいかな~~。」
その声に和奏、
「ん~~???」
「なんだか、将輝君、今日は気分…、調子悪かったのかな…???」
「あぁ~~。それ…、私も気になった。理沙、何か…???」
後部席に顔を…。
蒼介はバッグミラーで理沙を。
理沙はスマホの画面に…。
「知る訳ないよ。」
蒼介、
「何気に将輝君に、また明日。なんて言っちゃったけど…。」
和奏、
「うん。」
次の日。またふたりでバスケの練習をしている。けれども…。
将輝、
「なにやってんだよ。何回も言わせんなよ。…ったく~~。」
その声に理沙、
「悪かったわね~~。でも、どうしたってこっちは、ハンドルリム握んないと動けないの~~。何度も言ってんじゃないよ~~。何、どうしたのよ~~、朝から、ぶつぶつと~。機嫌悪いったらありゃしない~。」
そんな瑞樹家の、家の前を通った杏美と麻理絵、ニコニコと。
ふたりが瑞樹家の庭に入って…。コートの方から何かしら言い争いの声が…。
杏美、
「な~~にぃ~~、口喧嘩~~???」
信じて…良かった。 vol.123. そして菅田家。
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庄司紗千 きっと大丈夫
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