ドキドキ 瑞樹家の庭でバスケのフットワークを披露する将輝と馨。
自分より10センチも身長のある馨を前に、全く引けを取らない将輝。
バスケットコートの隅でそのフットワークを見る理沙と栞奈。
顔を見合わせながらニコニコと。

そしてリビングでその光景を見ている蒼介と和奏。

蒼介、腕組みしながら、
「かかかか。しっかし、凄ぇよな〜〜、ふたりとも〜〜。おほっ、将輝君、馨君抜いて〜〜、シュッ。」

和奏、
「はは、凄〜〜い。」

そして今度は将輝がディフェンス。

和奏、口を真一文字にふたりを見つめるように、
「でも、馨君も負けてない。」
一瞬の隙に、
「わ〜〜お、あのタイミングで、わっ。」

高い放物線。

栞奈、
「えっ!!!あの高さで…。」

理沙も、
「凄〜〜い。」

ボールはそのままリンクにも触れずにネットに、
「ザシュッ。」

蒼介、途端に、両手でガッツポーズ、
「おっしゃ――――――っ!!!」

床でバウンドしているボールを掴んで将輝。
小刻みなドリブルで馨を見ながら…。
馨、そんな将輝の前で両手を広げて…。
将輝、低い姿勢、ドリブルは続く。そして馨を真っすぐに見ながらも両手でボールは右から左、
そして股の下を…。小刻みに揺れる体。けれども頭は真っすぐ馨を…。そしてフェイク。
けれども馨もそれをかわして…。

けれどもそれでも将輝、そんな馨をかわして低い姿勢からすぐさま体を起こしてジャンプ。
真っすぐに伸びた体。そして右手は真っすぐ真上。

和奏、いきなり目を真ん丸に。そして両手を口に、
「え――――――っ!!!」

将輝のジャンプ力が凄い。馨もジャンプをしているのだが、
その高さより高く、右手のボールには僅かに届かない。
将輝の右手がボールを押し込む。瞬間、バスケットリンクが僅かに上下に揺れる。

蒼介、思わず立ち上がり、
「うそ――――――っ!!!」

栞奈も目を見開いて、
「うそでしょっ!!!あの状態からダンク――――ッ!!」

そして将輝と馨、ゴール下で右手と左手でハイタッチ。
ふたり共に、ニッコリと、
「かかかか。」
「はははは。」

腰を下ろして蒼介、両手で拍手。
「凄ぇ〜、凄ぇ〜〜。かかかかか。」

その時、玄関からチャイム。

和奏、
「は〜〜い。」
リビングに入口の壁に設置されてあるテレビドアホンに。

将輝、また理沙にボールを、
「ほぃ。」

馨、それを見て、
「お〜〜〜。かかかか。」

理沙、
「うん。」
そして理沙、右手でドリブルをして…。

将輝、馨、
「おほっ。へぇ〜〜〜。」

理沙、ドリブルしながら器用に左手でハンドルリムを前に、前に。

馨、
「かかか、や〜〜るな〜〜。」

将輝も、
「おおおお。」

そして理沙、両手でボールを…。
ボールはボードに当たり、そしてリンクにぶつかり、リンクの外に…。

いきなり将輝、
「わっ!!!」

馨、
「へぇ〜〜〜。」

栞奈、両手を叩いて思わず上体を曲げて、
「かかかか、理沙〜〜。」

理沙、栞奈に振り向いて、
「お姉ぇ〜、初めてボードに届いた〜〜。」
車椅子を反転させて栞奈の下に。

そして栞奈とハイタッチ。
「イェ〜〜イ。」

将輝、ニッコリと、
「なんてやつだぃ。先週来た時なんて、ネットに届くのがやっとだったのに。」

その時、
「理沙〜〜〜。」

理沙、その声に、
「へっ…???」

リビングから和奏、
「アズちゃん、来てる〜〜。」

その声に理沙、後ろを見ると…。

杏美が庭に入って来て右手を振りながら、
「おはよう~~。かかかか、来ちゃった~~。」

理沙、笑いながら、
「かかかか、アズ~~。」

栞奈、
「おはよ、アズちゃん。」

杏美、
「おはようございます、栞奈さん。」

すると馨、将輝に、
「おぃ。」

将輝、
「あ~~。」

杏美、男子2人を見て、両手を腰の後ろに、
「こんにちは~~。おはよう~~。」

将輝と馨、キョトンとした顔で、
「こ、こんにちは。おは…よう。」

理沙、ふたりに、
「アズは、知ってるよね。」

将輝と馨、
「あ、あ~~。うん。」

将輝、
「理沙さんの病室で、何度か。」

その声に杏美、
「わっ。」
いきなり口を両手で塞ぐ。

馨も、
「俺…。あ、いや。僕は確…か~~。」
杏美を見て、首を傾げて…、
「病院の…屋上…???」

理沙、
「そぅそぅ。」

栞奈、
「うん。だ~~ね。看護婦さんと一緒の時。」

すぐさま馨、
「あっ。うんうん。そうそう。」

信じて…良かった。   vol.090.   瑞樹家の庭でバスケのフットワークを…。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋