ドキドキ そんな4人と庭で楽しく話している理沙のズボンのポケットのスマホにラインの音。

理沙、
「ふん…???」

麻理絵、
「おっと~~。誰からライン~~???」

その声に理沙、眉を歪めて顔を斜めに…。そして…、
「誰…???」
画面を見ると、
「あっ、麗亜ちゃ~~ん。」
そしてメッセージには…。
「あは…。明日、遊びに来る~~。」
と言って、瞬間、
「ゲッ…。」
すぐさまスマホを右側に隠す。

杏美、
「な~~にぃ~~。どうしたのよ~~、いきなりスマホを隠して~~。」

そんな杏美に理沙、懸命に首を振って、
「ううん、ううん、何でもない、何でもない。」

そんな理沙に芙美、麻理絵、雅美、ニッタリと笑って、
「怪しい~~。かかかかか。」

理沙、顔をグンニャリと…。そのままで、
「あいつも…来るって…。」

杏美、
「あいつ…???」
顔を傾げて…。そして、
「あ~~~。将輝く~~ん。ふ~~ん。」

芙美、麻理絵、
「な~~るほど~~。うんうん。」

雅美、
「うんうん。いいじゃん。」
3人の顔を見て、
「ねぇ~~。」

麻理絵、
「ふん。だって…、理沙が車椅子バスケに…、の…、切っ掛け人。…でぇ~~。正に、このボール、suda masaki~~。」

芙美、
「だって、だって、だって~~。理沙、鴻上のバスケ部、見に行ってるんでしょう~~。」

理沙、まだ顔をグンニャリとさせて、
「そ、それは…。そぅ…だけど~~。」
そして理沙、顔を傾げて、
「な~~んか…。や、なんだよね~~。あの…、いかにも上からの言い方~~。それに~~。私の事、おまえって。言うんだから~~。」

麻理絵、その声に、
「かかかかか。まっ、でも…、理沙をここまで引っ張ってくれた、張本人でしょう~~。」

理沙、麻理絵の声に、
「え゛ぇ~~~え???」

玄関で松葉杖を突いて麗亜、
「ほら、お兄ちゃん、行くよ~~。」

日曜日の昼過ぎ。

流美、
「ほら将輝~~。急いで~~。私、夕方にはクリニック~~、夜勤あるから~~。」

リビングから将輝、
「え゛~~~。俺…、ホントに行かなきゃ…。ん~~~???」

麗亜、
「何言ってるかな~~。お兄ちゃんが、こういうの、見てみてぇよな~~。なんて言うから~~。」

その声に、
「…ん…、つぅ…ても、別に、あいつの家のって訳じゃ…。」

流美、そんな将輝を見兼ねて、
「はい。つべこべ言わない。行くよ。」
にべもなく玄関から外へ。

麗亜も、
「もぅ~~。はぃはぃ、早く~~。」

仕方なく将輝、
「…ったく~~。」

その割りにしっかりと右肩にはバスケットボールの入っているバッグを…。

車に乗って…。

麗亜、
「…で、ちゃっかり、自分のボールまで持っているくせに~~。」

「うるせぇ…。」

流美、運転席から、
「失礼のないようにね。女の子の家に行くんだから~~。」

将輝、その声に、
「わ~~かってるよ~~。」

麗亜、
「理沙お姉さんの家、凄い広いよ。ふふふふふ。」

「ふん。」

流美、
「あっ、そうだ。何か…、買ってこ。」

麗亜、ニッコリと、
「うん。」

車は武蔵野境駅の左を通って…。

将輝、
「へぇ~~。この道、通るんだぁ~~。」

その声に運転している流美、
「えぇ~~???」

麗亜、兄の顔を見て、
「お兄ちゃん…???」

将輝、麗亜の顔を見て、
「えっ…???…あ、あぁ~~。」
一旦シーツから身を起こしていたのを、今度はシーツに背中を付けて、
「そこに…、保育園…あるだろ。」

麗亜、
「あっ、ほんとだ。」

「そして…、もう少し行くと…、ガソリンスタンド。」

その声に流美、パックミラーの将輝を見て…。

麗亜、またまた、
「あっ、ほんと~~。」

「そして…、そこの丁字路、左…。」

流美、
「うん…???」
そして左に曲がる。

将輝、
「うそ…。」

流美、
「うそって、いやいや、瑞樹さんのお宅ってこっち…。」

「え~~~…???」
将輝の脳裏に残る記憶…。

そして車はまっすぐ…。

将輝、独り言のように、
「…で、ここにコンビニ…。うんうん。…そして…、クリーニング屋。」

車は今度は右に曲がる。

瞬間、将輝、
「えっ…???やややや、なんで右…???…大学って…。」

そして車は郵便局を通って…。

将輝、ふと、左の住宅に目を…。
「あっ…。」

その住宅の表札には、「双葉」の文字。

車はそのまま真っすぐ直線。僅かに300メートルの地点で止まる。

信じて…良かった。   vol.077.   理沙のズボンのポケットのスマホにラインの音。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋