大晦日は仕事納めであった。
コロナという言葉が出始め、とにかく客が触る全てのもんにアルコールスプレーをしろと言われて来たし、お客様によっては「これ私が触ったから」とわざわざ触れた商品をレジに持ってきてくれたりする。
お客様が座る椅子にもスプレー命令が出ているからやるが、しかしそこに連れて来た犬を座らせる、子供を当然ながら靴のまま立たせる、履いてきた靴を乗せる‥などなど‥この清潔概念が文化としてなのかマナー的なのか分からんが、そんな国の人に対してスプレーの意味があるのかと、ずっと思いながらやってきた。

だから今更消毒ジェルを使ってくれる客がいないとか、マスクとか以前の問題として、きっと何が汚いとか奇麗という事そのものが意識としてイギリス人に存在しないんじゃないかと、この2年でそう考えるようになった。
だからトイレも神経質に掃除する必要性はなく、ただ便器内にドボドボ漂白剤を入れて掃除とするし、便器の裏の汚れや臭いを気にしているのは世界で日本人だけじゃないかと思えてくる。
私のようにトイレを毎日掃除する人間には、イギリス暮らしそのものがストレスになるか、それに慣れるかしかない。

数日前、職場に懐かしい知り合いが会いに来てくれた。
3年前、娘のスイミングで一緒だったお母さんでイスラエルから来ている。
娘さんがうちの娘の2歳上で既にグラマースクールに入っている。
3年前、日本に旅行に行くからと色々情報を教えてあげた。
それからコロナになり会わないまま来た。
高校に入りスイミングスクールもやめてしまったそうである。

「日本どうやった?」と聞いた私に高校生の娘さんがまず、「街の中が奇麗で、どこのトイレに入っても奇麗で驚いた!ね?お母さん!」と言った。
最初の感想がトイレの綺麗さというのは、何とも見る目のあるエエ子やと思う。
道にマクドナルドのゴミやコーヒーカップが落ちていない事が気になったとご主人も言った。
東京、富士山、広島から大阪に入ってイギリスに帰ってきた。
ユニクロで80キロ分の衣類を買ったという。
ビジネスクラスで行ったから、かなり買えたらしい。

ちょうどスプレーの意味はあんのか?と同僚と笑っていた時だったから、何だか腑に落ちた。
年明けからはスプレーせんでエエんちゃう?と同僚らと話し、週1やったらエエか‥という頑張らない方向で始める事にする。
新年も自己管理で乗り切るのみ。
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Source: イギリス毒舌日記