先日、娘とドキュメンタリー番組を見ていた。
息子は8時には寝てしまうので、いつも8時から9時まで娘は私や夫と映画やドキュメンタリー番組を見る事が多い。
たまたまやっていたのが肥満により精神的に生きる事が苦痛になっている人々の特集だった。

「ダイエットや運動、世に出回っている全てのダイエットはし尽くしてきた。それでも痩せない。どうして自分だけがこれほど辛い継続をせねばならないのか‥拷問されながら生きているような気持ちになる」インタビューを受け、痩身手術を受けようと考えている人はそう言った。
イギリスでは基礎疾患があり、その手術をしないといけない条件の人が痩身手術を受けるのは無料。
ただ、糖尿など基礎疾患が無く、自分の努力ではもう頑張れない人、頑張る事が苦痛な人は有料。
一度バルーン手術をし、効果が無かったので胃を摘出する手術を受けた元同僚は肥満症は全て遺伝的要素が原因であり、自分の意思でそうなったわけじゃないから無料にすべきだと有料制度に憤慨していた。
手術を受けて60キロ痩せた同僚は、胃を95%全摘している為、ポテトチップス4枚ほどをいつもランチに食べて終わるが、受けて5年で20キロ戻った為、結果的には40キロ痩せた事になる。

私の知っている限りで言うと、同僚と義兄嫁がこの胃を摘出する手術を受けた。
2人に共通しているのは両親が糖尿である事、毎日2~3本の白ワインを開けてしまうこと、そしてケンタッキーフライドチキンやマクドナルドなどが大好きで、1日1回は食事の間にこれを食べる事にある。
また夕飯が遅い上、午前0時から生クリーム1箱を苺1パックにかけて食べたり、ピーナツバターを1瓶スプーンですくいながらヨーグルトのように食べてしまう。
体に良い悪いの概念は無く、食べたいと思った時に行動に移してしまう。

ドキュメンタリーに出ていた人は、「本当に何も食べていない。けれど信じてもらえない」と言っていたが、問題は何を少しだけでも食べているのか‥である。
私の同僚は1日2食、ポテトチップスを主食としている。
それは子供の頃からの食生活習慣らしい。
夜は大ジョッキ6杯の生ビールを飲む為、炭酸で満腹になり夕飯は食べない。
最近会っていないが、オーストラリアに住む兄嫁も年々体型が戻りつつあるが、白ワインは1日数本、以前は1日2回だったマクドナルドも1日一回になった。

痩せられない深刻さを見ながら、娘が「結局でも何も食べてない事ないんやろ?」と私に聞いた。
欧米人の遺伝的要素は確かにあると思うが、例えば私がイギリスで暮らし、同僚らの食べ方を見ていると、食に関する義務みたいなものが薄弱なのと、やはり食するものに時間を費して作る手間を趣味にできる人と、そうでない人の価値観もかなりあるのかと思う。
「ただ、この手術を受けないように自制出来るのが理想やけど、無理やから医師に委ねるわけやし、この人が100悪いとは思ったらアカンよね…」と娘に伝えておいた。
肥満人工が増えるイギリスにおいて、こういうドキュメンタリー番組を子供のうちから見て話し合う、これも非常に大事かと思う。
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Source: イギリス毒舌日記