ドキドキ 「茉祐子さん。あなただったら…、こういうときって…どっちが…、その男性と…???」
侑里、茉祐子の顔を優しく見ながら…。

茉祐子、そんな侑里を見て、
「羽田…さん。」

「言っておくけど…、恋愛に、正解は…、ない。」
そして…、
「…では…あるけど…。誰にでも、その人のための…、人としての、愛…は、ある。…まっ、逆に、世の中、奪う愛もあるけど…、支えあう愛もあれば…、与える愛も…、ある。そして…、守ってあげたい…、愛もある。」

まだ…、口を噤んだままの茉祐子。

そんな茉祐子をニッコリと見ながらの侑里。
「…ふふ。答えなんて…、ないよ。…ただ、茉祐子さん、あなたの愛を守れば…いいだけ…。そして、自分自身に受け止めれば…、いいだけ…。」

茉祐子、
「羽田…さん…。」

侑里、
「うん…???」
ニッコリと…。そして、
「茉祐子さん…。あなたが、霧島君に言った、ありがとうございました。…って、言葉は…、これからも…生き続けていくと…、私は思う。」

茉祐子、その侑里の言葉に、瞬間、目が潤んで…、
「羽田…さん…。」
そう言うと…、自然に目から涙が…。
「…私…、おかあさんに…、しあわせになってもらいたい。」
そして茉祐子、
「私の…、私の…、たったひとりの…おかあさんだから…。…おとうさん、死んじゃって…、それからおかあさん…。」
涙を拭いながら茉祐子、
「へへ…、ごめんなさい、なんだか…、涙…出てきちゃった。」

そんな茉祐子を侑里、ニッコリと、
「ううん。いいよ、いいよ。泣いちゃって…。うん。」

茉祐子、次第に小鼻を赤く、そして目も赤く。涙を流して…。
「私、私ね。おかあさん、凄い、大好きだから…。私を産んでくれたおかあさんも愛してるけど…。それと…、同じように、今のおかあさんも大好き。愛しているから…。」
そして茉祐子、懸命に口を噤んで、顔を涙で濡らしているけど…。
それでも我慢するような顔で…。顔をクシャリとさせて、
「うん。…だから…、おかあさんには…しあわせになってもらいたい。」

侑里、始終笑顔で、
「うん。そうだね。」
そして、
「茉祐子さん、ごめんね。茉祐子さんには、辛いことかも…って、思ったけど…。」

そんな侑里に茉祐子、首を振って、
「ううん。」

「今までのままでいくと、ほんと…、何も変わらなくって…。それに…、何か、新しいものを形にしたくとも…、出来ないような感じがして…。ただ、成宮先生は…、そんな…弱い人では…ないって…分かってはいるんだけど…。…でも、本当のことを知ることも…、ひとつの人生なのかもって…。」

そんな侑里を茉祐子、ただじっと見つめて。

「な~~んてね。偉そうな事…、私も…言える立場じゃないけどさ…。かかかか。私だって、散々恋愛には、悩んだ方だから…。」

そんな声に茉祐子、
「へっ…???」

首を傾げて侑里、
「私ね…。実は…、今の旦那の前に、ひとり、付き合っていた男性がいたのよ。なんとも恥ずかしいけど、ふたりとも…、好きになっちゃってた。」

茉祐子、そんな侑里を見て、目を真ん丸く…。

侑里、
「そんな私を今の旦那と結び付けてくれたのが…、宇治川愛耶乃。」

茉祐子、
「ほ…、本部…長…。」
目をパチクリと…。そして…、口をポカーンと…。

「そっ。本部長。」
そして侑里、
「かっかかかか。宇治川愛耶乃、凄かったもん。あんた、侑里、今のまんまでいたら、人生、棒に振っちゃうよ。そして私の頬っぺた、ペン。…強烈に…。」

茉祐子、流した涙が引っ込むほどに…。
「わお。」

侑里、
「フリーランスの冒険好きだった人と、法律家の今の旦那。どちらかと言うと、あの頃、私、冒険好きだったもんなぁ~~。ある種、冒険好きのその人、今の旦那より凄いイケメンでスポーツマン。サッカー選手だったの。全くの無名だったんだけど…、それでもその人が欲しいってチームがあったのよ。…で、そんな彼が今度は海外に…。それに、私…、着いて行こうって…。」

茉祐子、小さな声で、
「凄っ。」

「そんな話を先輩。あっ、宇治川愛耶乃、本部長に言ったら…。」

茉祐子、
「うん。」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.229.   「言っておくけど…、恋愛に、正解は…、ない。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋