ドキドキ 侑里、
「要するに…、親心って…。」

凛久、
「あ、あ~~。うん。…そうなんです。先生も…言ってました。僕から、茉祐子さんが僕に好きですって言われた時から、先生、僕を好きになるのやめたって…。つまりは、茉祐子さんを大切にしてくれっていうような…。」

侑里、
「先生…、自ら茉祐子さんのために…、身を引いたのよ。自分の娘…。まぁ…、血は繋がってはいなくとも…、戸籍上では…、親子…なんだから…。」
そう言って侑里、
「幾ら自分の好きな人が、霧島君とは言え、その自分の好きな人を娘も好きになってしまった。…そんな人を自分も好きになれると思う…???…当然、母親である訳だから…。それよりは…親より娘。茉祐子さんには霧島君としあわせになって欲しいって…。」
そこまで言って侑里、
「先生…らしい…。」

「えぇ…。」

「…とは、いうものの~~。…さて。これって…。…どうなる…???」
凛久を見て…。

目の前には既に伊芽里亜の店舗が…。

そして侑里、ドアを開けて、
「こんにちは~~。お世話様で~~す。お電話したナターシャ編集部の羽田と申しま~~す。」

その日の夕方。侑里のスマホにライン。

侑里、スマホを見て、
「うん…???おっと~~、来たか。来ると思った。」
メッセージを見て侑里、そのまま履歴を見て指でトン。

2回のコールで相手が出る。

「もしもし。お世話様です。成宮です。」

侑里が電話した相手は、茉祐子である。

侑里、
「はい。私、羽田です。」

茉祐子、
「すみません。私の方からライン送って、電話頂けて…。」

「ううん、いいのよ。…で…、いつ会える…???」
「明後日…大丈夫ですか…???…土曜日なんですけど…。」

その声に侑里、
「ううん、平気。大丈夫よ。」
そして侑里、
「じゃあ~~。茉祐子さん、そこからちょっと遠いけど…。茉祐子さんと一緒に初めて食事したあのお店…、大丈夫かしら…。」

茉祐子、
「え~~。はい。分かりました。大丈夫です。」

「うん。じゃあ、そのときね。」
スマホに侑里。

「はい。ありがとうございます。」

茉祐子から侑里へのライン、「会って、お話し…出来ませんか。」という内容のメッセージだった。

そして……。
あの日、初めてプライベートで侑里と凛久と一緒に会った店、絵夢絵瑠(えむえる)、に茉祐子。
前回と同じように2階のテーブル席に…。

先に待っていた侑里。茉祐子に手を振って。

茉祐子、お辞儀をしながら侑里の席に近づく。
「すみません。わざわざお願いして…。」

そんな茉祐子に侑里、
「ううん。いいのよ。茉祐子さんからのお誘いなら大歓迎、ふふ。アイリーン、良い感じじゃない。うん…???」

茉祐子、
「えぇ…、ありがとうございます。お蔭様で…。」

侑里、
「あっ、茉祐子さん、何にする…???」

茉祐子、侑里の飲んでいるものを見て、
「あっ、私も同じもので…。」

その声に侑里、
「うそ…???これ…レモンソーダよ…。」

いきなり茉祐子、
「えっ…???」
目をパチクリさせて…。
「えぇ…???」

侑里、途端に、
「かかかか。冗談よ。レモンハイ。」

茉祐子、思わず顔を崩して、
「羽田さ~~ん。」

「かかかか。ごめん、ごめん。」
そして侑里、テーブルのボタンを押して…。

5分後、ふたり共に、
「かんぱい。」

仕事の話を少々。

そして、侑里、
「…だよね~~。うん。そぅそぅ。」
そしてレモンハイを一口。
「さて。」
腕組みをして、
「どうした…???…私に話って…???」

茉祐子、その声に、少し身体を縮こまらせた感じで、
「…実は…。」

茉祐子、今までの事を話し始める。

侑里、話しを聞きながら、口を噤んで…。
そして口に左手人差し指を…。
「うんうん。」
遠くを見るような目で…。
「そっか~~。」
特に驚く事はなく…。

茉祐子、
「羽田…さん…???」

侑里、
「うん…???」

茉祐子、侑里に頭を下げて一言、
「ごめんなさい。」

その声に侑里、
「へッ…???…どうして私に謝る~~???」

茉祐子、
「私…、羽田さんに言われて、何とか…、霧島さんに…。」

「なになに。でも…、それは…、逆に私の方が…霧島君には茉祐子さん…って…。」
そして侑里、
「そういう意味では…、逆に私の方が茉祐子さんに…、謝んなきゃ…。」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.226   「自分の好きな人を娘も好きになってしまった。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋