ドキドキ 薫子、凛久の顔を見て、
「…と、思うでしょう。…じゃ、なぜ、夢の中でふたり、同じ映画のタイトルが出てきたか…。そして茉祐子が見ていた雑誌、ナターシャ。そして…、何より、ふたりがお茶しているガーデンテラスのあるカフェレストラン。」

凛久、口を尖らせて顔を傾げて…。

「しかも…、その夢の中での霧島さんといた女性…。当然だけど…、私たちには知らない女性…。」

そこまで話を聞いて凛久、いきなり冷や汗。
「す~~っごっ。」

薫子、途端に、
「えっ…???」

凛久、いきなり右手を振って、
「いやいやいや。ふたり…、共に同じ夢、見るなんて…。」

「ふん。…多分…、だからかな~~。あれから、もしかしたら、茉祐子も私も…、同時に霧島さん…好きになったのかも…。」
そして、凛久を見て、
「そして、あの時、霧島さん、私に言ったじゃない。」

凛久、
「えっ…???」

「茉祐子から、好きだって言われたって…。」

瞬間、凛久、
「あっ。」

「あの時、私、好きになりかけてた霧島さんの事、好きになるの…、辞めたの。」
そして薫子、
「当然、血は繋がってなくっても、私の大事な娘だもん。そりゃ、娘には…しあわせになって欲しいじゃない。…単純な…親心…。」

その話に凛久、口を尖らせて、
「ん~~~。」

「…と、言う事で、送ってくれて…、ありがと。」

自宅の前まで…歩いてきていた。

薫子、凛久に振り向いて、右手を、
「じゃ。お疲れ様~~。おやすみ~~。」
そして薫子、笑顔で凛久に手を振り、玄関までのアプローチを…。

凛久はそのまま数秒その場で立ち尽くして…。
その後、踵を返して今来た道を…。

薫子、玄関の前…、ノブに手を…。
口を噤んで…、そして、一瞬目頭が熱くなったのを…、何とか抑えて。
2、3度、瞬きをして…。
「ふぅ。」
ノブを引く。

そして玄関の中に、
「ただ~いま。」

「えっ…???…今、霧島さん…なんて…???」
千晶、凛久の前で、多少なりとも身を乗り出して…。

凛久、そんな千晶を見て、
「えっ…???…あっ、いや…。」

「そりゃあさ。私は、とにかく、マユがしあわせになってくれればそれでいい。…だって、一番の親友だもん。」

凛久、腕組みしながら、
「ふ~~ん。」

「でも…、でも~~。マユの気持ちが一番…って、言っても、霧島さんの気持ちだって…。」
そこまで言って千晶、
「あっ、ごめんなさい、仕事の話の途中で…、私…。」

場所はエトランゼ。実は、ナターシャが単独取材した茉祐子の取材、
そして次には朱莉と凛花。
そして今回は千晶担当の化粧水、「愛椰香(あやか)」の取材の打ち合わせでの、
ほぼ終わり掛けの頃に千晶が凛久に詰め寄ったのだった。

取材の予定が詰まっていた凛久、実は今日予定の夕方近くの取材が、
先方の都合で、午後一からとの事。
ダメ元で千晶に連絡して昼食を摂りながらの打ち合わせと…。
千晶もそれを了解してのエトランゼでの打ち合わせとなったのだった。

更に、凛久とのコンビだった侑里も、この時、別件の取材が前倒しになり、
千晶との取材の打ち合わせは凛久と千晶のみと言う事になったのだった。

凛久、そんな千晶に、顔を少し頷かせて、
「いやいや。参ったな~~。」
けれども千晶に詰め寄られて、
「でも…、渡会さん、茉祐子さんの…うん。一番の友達。ですもんね~~。茉祐子さんからも聞かされてます。」

「マユから、何度も聞かされるけど…。霧島さんと何度会っても、会うだけで、それ以上の事は…何もないって…。」

それを聞いて凛久、口を噤んで、
「……。」

千晶、
「その…答えが…、マユを…、妹みたいにしか…って…。」

凛久、
「渡会さん…。」

千晶、
「あっ、いえ…。」
そして千晶、少し顔を傾げて、
「あっ、ごめんなさい。」
凛久に一度、頭を下げて、そして髪を右手で掻き上げて、
「マユの事になると私…。」

凛久、
「あっ。」

「あっ、でも、ごめんなさい。マユの事が気掛かり…。…って言っても、これは、当然、お互いの…。霧島さんの…、気持ちも…。…って、なる訳なんだけど…。私…。」
そして千晶、
「ごめんなさい。私…、一方的に…。霧島さん…。」

凛久、
「あぁ~~~。いえいえ。とんでもないですよ。」
そして凛久、
「ただ…、僕の今の…気持ちが…。」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.213.   「そりゃ、娘には…しあわせになって欲しいじゃない。…」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋