うちの子の小学校はコロナ前まで柔道部があった。
触れ合っての稽古が許された時は、当日いた子供達が卒業していまっていて、再開されぬまま今に至ったが、今週から再開する事になった。
4~6年生だけの部活である。

教えるのは保護者のお父さん二人で、日頃は柔道を他の地域で教えている。
このお父さんは娘のクラスメイトのお父さんでもあるから、私は部活初日の朝にお父さんに声をかけた。

幼稚園から一緒なので、もう何度も話しているが、改めて再開の礼を言いたかった。
うちの子は空手であるが、柔道であれセルフディフェンス、自分で見を守る術を身につける事は、全ての子供達に必要だという話に花が咲いた。

お父さんは、柔道に出会う前は居合道をやっていた。
そこから柔道に入り、日本人の先生に教えを受け今に至る。
礼儀作法なども自分は日本人から教えを受け非常に幸運であるが、残念ながらイギリスの多くの空手は欧米空手になっており、日本柔道を継承されておらず、また習う側の意識も喧嘩技術と勘違い違いしていると感じる事が多々あり、それを正しながら継承していきたいという話をしてくれた。

最近、夫と子供が通う空手道場の大人のクラスに50代の初心者の男性が入ってきた。
初心者であるが、既に8箇所もの空手道場を経て、この広告も出していない宣伝もしていない秘密倶楽部みたいな空手道場に突然やってきた。
カーライルを中心に北はスコットランドから南はマンチェスターまで東西南北にある8箇所に通い自分に合う場を探して今に落ち着いた。

しかし、稽古の中で礼儀作法が無いことに皆が気付いた。
アカンで、それは…と何度も注意され、よくよく聞けばその人は前の道場で喧嘩テクニックを
ひたすら習い、一礼とか敬いとか、そんなことは8箇所において一つとして言われなかったと言った。
今はきちんと一礼して道場に入るし、稽古の後の掃除も手伝うようになったという。

日本で教えられている武術の心得を純粋に正しく継承し続けるというのは、一度世界に出てしまった際に100%で継続されるというのは難しいのだと、このお父さんのお話を聞いてそう思う。

結局、部活に集まったのは47人という、予想外の人数であった。
この部活で柔道に触れ、ちゃんと道場で習いたいと思う子供達が増えれば良いなと思う。
このお父さんが言った。
黒帯はゴールじゃない。
そこからの積み重ねだと。

エエ言葉や…
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Source: イギリス毒舌日記