ドキドキ そんな素っ頓狂な声に侑里、
「はぁ~~~あ…???…じゃないでしょ、はぁ~~~あ、じゃあ。」

凛久、唇を尖らせて…、
「……。」

「もし…さぁ。…もし…、ふたりとも…、好きなんて言ったら、それ…、とんでもないことだよ。…もし…そうだったら、私…。」
そして侑里、凛久に横顔を向けて、ツンとして、
「霧島凛久を、私、軽蔑するぅ~~。」

凛久、
「え゛~~~っ。…たく…。…勘弁してくださいよ~~。」

「な~~に言ってんの~~。勘弁してくださいよ~~は、こっちのセリフ~~。…今、仕事上でも、大事な時なんだよ~~。ある種、そんな…、茉祐子さん、それに先生まで、弄んでいるなんて事…、だったら、完璧に、女性として軽蔑するし…。ハッキリ言って…。」

凛久、段々体を縮こまられて…。

侑里、凛久を睨んで、
「女性を…敵に回しちゃう~~。」

「そ…、そんな~~。弄んで…、なんて…。」

「いい。」
侑里、席を立ちあがり、
「とにかく、茉祐子さん、悲しませないで。それは肝に銘じて。」

凛久も椅子から立ち上がり…。

共に会計をして店を出て…。

侑里、
「…でもさぁ~~。」
その時、
「あっ。」

凛久、
「はい…???」

「あっ。そっか~~。」
そして両手を打って、
「うんうんうん。それでか~~。」

凛久、
「なん…すか…???」

「…と、言う事は~~。霧島君、あなた…。」
「はい。」

「トライアル・スクエアで…。もしかして…、しょっちゅう…、成宮先生と…、一緒に…、なっちゃう…んだぁ…???」

そう言われて凛久、思わず右目を瞑って…。顔を少し揺らして…。

侑里、
「そういう…事…かぁ~~。…それで…、あの時…。」

「あの時…???」
「ほら、この前、打ち合わせの後に、先生と一緒に、お茶…。」

「あぁ~~。」

「あの時、霧島君、妙に口数少ないって思ったけど…。」
そして顔を頷かせて、
「ふんふんふん。そう言う事か~~。既に、一緒に、何度か…。」

凛久、黙ったままで…。
「そっか~~。そういう共通点…、あったか~~。」
そしてすぐに、
「あっちゃ~~。それで…???…霧島君…。」

凛久、そんな侑里に、口を尖らせて、目を真ん丸に…。

「霧島君。トライアル・スクエアで…、成宮先生と一緒になって…。今も言ったけど…、その度に…お食事…???」

凛久、そんな侑里の声に、もう…どうにも黙っている事が出来ずに…。
ペコリと頭を下げて、
「え、えぇ~~。何度か…。あっ。でも…、誤解…しないでください。僕から先生を誘ったのって…。たったの…一度…ですから…。」

その声に侑里、その場に立ち止まり、
「へっ…。そうなの…???」

「そうですよ~~。…最初なんて、逆に、先生から食事…誘われた方ですから…。特集の御蔭で番組の視聴率も上がって、書籍も売れてるって…。そのお礼がしたいって…。」

侑里、
「あら…。」

「…で、その時は、しっかりと先生からご馳走されて…。で~~。今度は僕がご馳走されたお返し、させてくださいって…言って…。それでまた、ジムの帰りに…。…けど…、その時は先生の知っているお寿司屋に…。」

侑里、突然、
「はぁ~~あ…???お寿司屋~~???…なんとまあ…。」

「やたら…人気の寿司屋で、なかなか予約でも、結構…。…で、そこの寿司屋…、結局僕がご馳走するはずが…、割り勘に…。そんなこんなで…。まっ、ジムで一緒になれば…。一緒になったで、自然に先生と帰りも…。」

侑里、歩きながら、
「ふ~~ん。」
けれども、
「へっ…???…なんで帰りも一緒に…。」

凛久、思わず顔を傾げて、
「まぁ…、それは…僕も特に意識…してないんですけど…。いつも…、帰り…一緒になっちゃうんですよね~~。それに…。」

「それに…。」
「これも…、羽田さん…、誤解されると困るんですけど…。僕…住んでいるとこ…。」

「あ~~。田園調布。」

「えぇ~~。」
そこで侑里、
「へっ…???…あれ…、確か…。」

凛久、
「はい。先生も…自宅…、田園調布。同じ方角なんですよ~~。…で、仕事上、一緒に…。だから~~。」
そこまで話して凛久…。

薫子と茉祐子~その愛~   vol.174.   「女性を…敵に回しちゃう~~。」

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※ご本人の承認の下、紹介させて頂いております。

 

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋