昨日の夕方、いつものようにスイミングスクールに行く前に夕飯を手早く作っていたら携帯が鳴った。
出ると学校の校長先生からであった。

開口一番「娘さん、大丈夫ですか?動揺してない?」と校長先生は心配そうに聞いた。
その前の日、学校でシラミ発生メールが再びあり、私はイギリス子供はどんだけ頻繁にシラミわくねん!!と怒りまくって我が子の髪をチェックし、大丈夫なのを確認。今朝も、また確認して送り出したから、まさか、うちの子にシラミ発生か!!と構えたが、校長先生は「今大丈夫?」と切り出した。

先生によると、学校の終わりの時間に、たまたま教室内にいた体育の先生がうちの娘が悲しそうな表情をしているのが目に止まり声をかけた。
理由を聞くとクラスメイトの女子生徒から「チャイニーズヘアのヤツとは横に座りたくない」と言われ、両手でこめかみを引き上げ吊り目にして見せたという。
これを同じクラスのインド人とイギリス人の両親を持つ女の子にも「インディアンヘアの横に座りたくない」と言ったという。
それで嫌な気持ちになり、悲しい顔になっていたと娘は先生に話した。

校長先生はすぐにうちの娘に話に行ったが、話している最中に毎日文句を言うてくる親に邪魔されてしまい、最後まで話せず家に帰してしまい申し訳無かったと私に電話をくれた。
私はそれを聞くまで娘にそんなことがあったなどと知らなかった。
娘は何も言わなかったが、言った子はクラスに2人だけ既存しているジプシー家族の娘で、入学して来た2年の時から問題児として名を知らぬ人はおらず、また親にしても、そもそも法を守る事を拒否するジプシー家族に何を言うたところで反省とか謝罪とか教育などクソくらえという価値観を継承してきた人達に何を言うても無意味であるのは、ジプシーと共存するカーライルの人々は承知しており、校長先生でさえ私に「あの子はご存知の通り素行に問題も大ありで、人の痛みを全く理解出来ない問題があり…」と言ったが、私も「ええ、先生。知ってます。これが初めてや無いんです。もう何度も前にオマエはタイ人のくせにとか、かなり言われて来ています。娘が私に言わなかったのは、またいつもの事の一つとして流したからだと思います。わざわざありがとうございます。今から話し合い、しっかり私なりにケアしますので」と伝えた。
校長先生は何度も謝り、「来週1週間は罰として、その子は学校に来れない罰を与えました。親には来週来てもらい話します。明日一番にクラスメイトを集め、見た目やバックグラウンドの違いを口に出していう事はどういう事なのかという臨時授業を僕がします。」と言い電話を切った。

すぐに娘を呼び話を聞いた。
案の定、「いつもの事やから」と言った。
「わざわざ取り沙汰される事でもない」と言ったが、娘は「お母さんがいつも言うように、どこに住んでも見た目の違いで卑劣、不愉快な事を言う人はいる。だから言われたら、この人は自分の周囲にいる人間以外見たことが無いのだな。外国に行ったこともなく、この世に外国人がいる事も知らないのだろう。言われたらまずは気持ちを強く持ち、怒るのでは無く流し、そこから立ち去る」これを私は実践しているだけの事だと言い、おやつを食べはじめた。
弟と一緒にテレビを見ながら笑っていた娘の横顔を見ながら、小さなときからどれ程に見た目やお弁当の事でこの子は嫌な思いをして来ただろうか…と辛くなった。
娘が私の気持ちに気付いたのか、「自分が日本人で申し訳ないなんて思わんといてよ。世界一美味しいご飯作ってくれる最高のお母さんやねんから」と言って私の膝に座った。

これから先も、きっともっと色々な事があると思う。
娘が一番辛い。
私が強くあってこそ、娘も外で戦えると思う。
申し訳ないなんて一瞬でも思った自分に反省。

Source: イギリス毒舌日記