そして…。
当然の事ながら…。薫子、
「えっ…???茉祐子ちゃんが…、モデル…???うそ~~~???」
自分より早く帰宅して夕食の準備をしていた薫子に茉祐子、バッグをテーブルに置いて、
「うん。今日、会社に篠田真理と、アシスタントの人が来て、いきなり。」
薫子、
「え~~~。凄いね~~。うんうん。…で。茉祐子ちゃん。」
「うん。その時は、とにかく…びっくりだったから…。本部長も全然。全く前触れもなく…だったもん。篠田真理が、私を見て、急に、肩に両手を…。そしてぐるりと回ってみてって…。…で、私もひとりでぐるりと回って…。」
薫子、茉祐子が着ている透かし編みのロングニットワンピースを見て、
「ん~~~???んふふふふ。」
顔を少し傾げて笑みを。そして、
「茉祐子ちゃん。その服…。」
「へっ…???」
薫子、
「かかかか。茉祐子ちゃん、あなた…、やっぱり…ワンピース、似合うよ~~。」
茉祐子、首を横にコクリと。
「へぇ~~。それでも…、茉祐子ちゃん…。」
その時、薫子のスマホに着電。薫子、
「ん~~???」
そして画面を見た途端、目を真ん丸く。そして口を尖らせてすぼめて。
そして茉祐子に画面を見せて。
茉祐子、
「わっ!!!真純おばちゃん。」
薫子、スワイプして、
「あっ、はい。薫子です。」
いきなりスマホから大きな声、
「か、薫子さん、茉祐子、何、CМのモデル…???」
薫子、その声にいきなり耳からスマホを離して、右目を瞑って。
そして口をへの字にして…。薫子、
「ま…、真純さん…???」
真澄、
「ねね、薫子さ~~ん。今、勇吾から聞いてび~~~っくり~~。…で、今さっき、聖子さんにも電話して…。んもぅ~~。凄いじゃな~~い。」
薫子、スマホを右手で持って、そのままスピーカーを…。
「何々…???…で、茉祐子、まだ…相手にOKの返事してないんですって…???」
その声に薫子、
「えっ…???そうなの…???」
茉祐子、口を尖らせて、
「うん。」
「もしもし、薫子さん。」
薫子、
「あ~~。はい。聞こえてます~~。ここに茉祐子もいますから~~。」
「あらまっ。茉祐子~~。」
茉祐子、
「はいはい。おばちゃん。」
「あなた~~。凄いじゃな~~い。いい、ちゃんとよろしくお願いしますって…、お返事なさい。おばちゃんたち、絶対、応援するから。」
遠くから、
「応援するって、かあさんたち、CМ、見る程度だろ。」
勇吾の声。
そして、
「そぅそぅ。…けど。確かに、凄いこった。CМなんて…。」
真純の夫の克樹の声も…。
薫子、茉祐子にニッコリと。そして笑顔で…。
「茉祐子~~。おじちゃんもしっかりと…見てるぞ~~。かかかか。」
茉祐子、
「は~~い。ありがとうございま~~す。」
薫子、
「ふふん。」
真純、
「じゃね~~。また電話する~~。」
薫子、
「は~~い。わざわざ、ありがとうこざいま~~す。」
そして通話を切る。薫子、
「おやおや。ふん。」
茉祐子、
「あ~~~。」
すると、また薫子のスマホに…。薫子、画面を見て、
「ぷっぷぷぷ。」
また茉祐子に画面を…。
茉祐子、へこたれた顔をして、
「今度は…、聖子おばちゃん…。」
薫子、今度はスワイプして、すぐさまスピーカー。
「もしもし。薫子さん。ねねねねね。さっき、真純さんから聞いたんだけど…。」
薫子、
「はい。たった今、真純さんと電話…、終わったところです~~。」
スマホの向こう、
「あら。じゃ、茉祐子、CМのモデルって…???」
「え~~。本人も私の前にいるんですけど…。」
聖子、
「あらら。茉祐子~~。」
茉祐子、
「笑いながら、ちゃんと聞いてるよ~~、聖子おばちゃん。」
スマホから、
「うんうんうん。うんうんうん。茉祐子~~、頑張って~~。おばちゃん、応援してるから~~。」
薫子、
「ありがとうございま~~す。」
茉祐子も、
「ありがとね~~。聖子おぱちゃ~~ん。」
聖子、
「もぅ~~。嬉しくって、嬉しくって~~。私の方が、心臓ドキドキしてる~~。」
薫子、
「はははは。」
そして、茉祐子を見て、今度はスピーカーボタンを押して、自分の耳に。
「聖子さん、ありがとうございます。…うん…???うんうんうん。」
茉祐子、
「ふぅ~~~。さて…、着替えよっと~~。」
薫子と茉祐子~その愛~ vol.144. 「えっ…???茉祐子ちゃんが…、モデル…???うそ~~~???
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庄司紗千 きっと大丈夫
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。
Source: THMIS mama “お洒落の小部屋