ドキドキ 「地~~味。」
多喜、口を真一文字に。
「まっ、確かに…仕事はできる…ようではあるけど…。それに、面倒見も良くって、凄い…気の利く人って…。噂では…ある。」

凛久、その話に、
「はぁ…。」

「…けど、結構…彼女…、うん。誰かから、磨かれれば、その…、個性と言うの…???…出て…くるとは…思うんだけど…。とにかく、表には一切出てこない…。そんなタイプの…女性…かしらね~~。」
そこまで言って多喜、
「あぁ~~。それでか~~。元木…七星…。彼女…、総務部長の古野上さん…おばさまだからね~~。ふふん。そういうこと~~。」

その話に凛久、
「へぇ~~。凄~~い。編集長、そんな事まで、知ってるんだ~~。」

多喜、そんな凛久に、
「ふん…???…まぁ…。一応、こう見えても、ナターシャの編集長、務めさせて頂いておりますから~~。いろんなところに、アンテナは…立ててますよ。」
そう言いながらも顔を傾げての多喜。
「そうは言っても…、あの総務部長が、おばさまで…。…なんで、霧島君…???…古野上さんなら、霧島君以外にも、素敵な殿方…知っていそうな…???」

凛久、多喜に、
「すんません。僕…、まだ…総務部長…顔…知らないんです…けど…。…そもそも、総務に…、行った事も…なくって…。」

多喜、
「あっ。そっか。」
そして、けらけらと笑い、
「事務から案内されて、すぐに、私のところに来たもんね~~。それからはもぅ~~。侑里と一緒に、仕事…入ってたもんね~~。かかかか。そうだ、そうだ。」
そして多喜、思わず、
「ぷっ。」
右人差し指を鼻先に…。
「ふん。着いて来て。」

凛久、その声に、
「はい…???」

「私もうっかりしてた。かかかか。」
編集会議室から出てすぐさま、
「侑里、いる~~???」

侑里、その声に、
「あ~~、はい。」

「ちょっと、霧島…借りる~~。」

「あ…、はい…。分かりました~。」
侑里、顔を傾げて、キョトンと…。

編集部を出て多喜と凛久。廊下を…。
そしてエレベーターに乗り、5階に…。

「さてと。参りますか。」

凛久、
「編集長…???」

ツカツカと歩く多喜。その後ろに従うように凛久。
そして、ふたりの目の前には「総務部」

多喜、
「お疲れ様~~。添川で~~す。」

その声に、ところどころから、
「お疲れ様で~~す。」

ナターシャ編集部の…凡そ半分程度の…。いや…、それ以下のひっそりとした雰囲気の中…。
10数名いる総務部の職員。ひとりひとりが多喜とひとりの男性を見て、顔を上げてコクリと…。

瞬間、ひとりの女性が多喜と男性を見て、いきなりビクン。元木七星である。
七星の前で多喜、そして凛久、軽くお辞儀を…。
壁際では西蔵綾女がふたりを見ながらも、こちらもコクリと頭を…。

凛久、ただ、ただ、だんまりとして…、
「……。」

多喜、一番奥のデスクに…。

すると、
「あら、添川編集長。お疲れ様です。」

多喜、
「お疲れ様です。古野上総務部長。」
そして多喜、そばにいる凛久に、
「こちら、鳳出版社総務部長の古野上理美(このうえりみ)部長。」

凛久、初めて見る古野上に、いきなりドキン。頭の中で、
「…この…ひとが…、総務部長…。」

多喜、古野上に、
「部長、大~~変っ、ご挨拶が遅れて、申し訳ございませんでした。私ども、ナターシャの新しい編集者、霧島凛久。是非、今後ともに、お見知りおきを…。」

その声に理美、
「あら~~。あなたが霧島凛久さん。お噂は兼ねがね。」
椅子から立ち上がり、
「古野上と申します。」
丁寧に凛久にお辞儀をして、
「こちらこそ、よろしくお願い申し上げます。」

凛久、恐縮したような面持ちで、
「霧島凛久です。よろしくお願いします。」

そして多喜、後ろに振り向いて、
「ナターシャに新しく入った編集者です。みなさんもよろしく~~。」

凛久も丁寧にお辞儀をして…。

多喜、理美に、
「古野上部長、ご挨拶が大変遅れてしまって…。」
そしてにっこりと、
「それでは…、この辺で…。」

理美もにっこりと…、そして、
「あぁ…、添川編集長。」

多喜、にっこりと、
「うん…???」

「ナターシャ…、良い感じですね~~。」
机の上で両手指を組んでその上に顎を乗せて…、
「ふふん。」

多喜、
「ありがとうございます。」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.111.   「総務部長の古野上さん…おばさまだからね~~。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋