ドキドキ 「考えてもみなさいよ。薫子さん。人気の料理研究家、しかも、あの容姿。そんな薫子さんに、いきなりのテレビ番組の特集。それに料理教室も一緒に取材。聞けば、月刊ナターシャ、凄い売り上げって言うじゃない。マユのだって、あの…霧島さんの取材で、売り上げ増々好調。」
一気に千晶。

茉祐子、
「……。」

「確かに、特集での仕事の付き合いって言っても…。私…、個人的に、マユから、そういう事を聞いたら…、普通、そこまで、考えちゃうよ~~。」

「ん~~~。」
茉祐子、腕組みしながら…。

「…って、言うか、マユが霧島さん…、好きだって、薫子さん…、気づいてないのかな~~???」

茉祐子、その声に、顔を傾げて、
「ん~~。分かんないな~~。」

「もしかしたら…、気づいていない…振りをしてたりして…。それでいて…。薫子さん自身も…、自分が霧島さんが好きなんだと…、感じられないように…、している…とか…。」
「……。」

「まっ、確かに、私は…薫子さんと霧島さんのツーショットは…、見たこと…、ないんだけど~~。」

瞬間、茉祐子、
「あっ。それなら、私だって、おかあさんと霧島さん…、一緒のとこ、見たことない~~。」

「いやいや。それを言うんなら、薫子さんだって、同じじゃん。マユと霧島さんふたりが一緒のとこ、見たことないでしょ。」
「あっ、そっか。」

「かっかかかか。だから~~。今まで、ふたりともに、勘ぐらないような状態で、来られたんでしょうが~~。何かあったら、何かしらのモーションかアクション、するでしょ。」
「ん~~~。」

ど真剣な茉祐子を見て千晶、
「かっかかかか。マユ~~。でも、そ~~んな…深刻にならなくても…いいでしょ。…単に、私が、そんな風に感じた、だけだから~~。」

茉祐子、唇を尖らせて…。

千晶、
「逆に。…やだよ、私が感じた事、真に受けて、薫子さんと仲が悪くなったなんて…。」

その声に茉祐子、
「あ~~~。それはない。」
懸命に千晶の顔の前で両手を左右に振って、
「それはない。それはない。」
そして茉祐子、また下を向いて、
「逆に、もし…おかあさんが…霧島さんの事、もしかして…好き…だと…したら…。…私は…。…うん。凄い嬉しい。」
少し顔を赤らませて。

千晶、そんな茉祐子を見て、
「うん。」
にっこりとして、
「かか。それでこそマユ。私の好きな茉祐子だよ~~ん。」

「おかあさん…、おとうさん亡くなって…。物凄い…可哀そう。」
そして、
「今は…、もぅ…、とにかく…、仕事、仕事。それに…。」

「それに…???」

茉祐子、
「ふふん。完璧に…家事まで、熟してる。…だから、そんなおかあさん見ていると、物凄い嬉しい。」

「かっかかか。だから、そんな薫子さんだから、みんなに愛されるんだよ。ファンも多いもんね~~。榛名課長なんて…、凄いもん。」
「おかあさんには…、幸せになってもらいたい。」

千晶、にっこりと、
「ふふん。…でも、マユだって、幸せになんないと…。」
そこまで言って千晶、
「あっ。私…また…。」
茉祐子の顔の前で両手を合わせて、
「勘弁。」
そして、
「ただ、これだけは言える。恋愛…、フィフティ、フィフティだよ。相手の幸せを願うから、自分も幸せになれるんだから…。」

茉祐子、そんな千晶に、
「だ~~ね。」

「ほぃ。仕事、仕事~~。…あっ、そうだ。」

茉祐子、
「へっ…???」

「あの…さぁ~~。かかか。勇吾、なんで文香と付き合い始めたのか…、分かっちゃった~~。」

茉祐子、途端に、
「へっ…???なんで、なんで…???」

「後で、教えたげる~~。ふふ。」
「わ~~お。」

昼休みに薫子、スマホでポン。2回のコールで相手が出る。

スマホの向こう、
「お世話様です。霧島です。先生…???」

薫子、
「あ~~。はい。成宮です。お世話様です。…実は…。」

凛久、デスクから離れて、
「先生、すみません。私の方からお電話…。」
歩きながら…。

そんな凛久を見て自分の席に就く有里。
「ふん…???」

薫子、スマホ越しに…。
「あ~~。いえいえ。とんでもない。」

薫子と茉祐子~その愛~    vol.107.   「気づいていない…振りをしてたりして…。」

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋