最初のロックダウンで人員削減とマイナーな場所にある店舗の閉店がわが会社でもあり、うちの店舗も人員が相当減った。
そうして今また平常に戻りつつある中で店は忙しくなり、再び人員を増やす事になったが、募集してもしても追いつかない状態で、とりあえず夏休みだけの人員を今も採用し続けている日々である。

私は役職を持たないので、新人が入っても基本、研修には携わらない。
手当が付かないのと、その役職の女がそれを含む給料を貰っているのだから、その役職の人間がやるべきだからである。
が、今は同時に新人があまりにも多数入社し、そうもいかなくなってきて、二人を見ながら自分の仕事をする事になっている。

私の中で人を育てる、それも英語で物事を教えたり励ましたり、褒めたりする事に恥じらいや不安無しにこれほど手応えを感じたのは、多分今年が初めてでは無いかと思う。
自分の英語がヨレヨレ故に、常にコンプレックスを持っていたせいかと思う。
だから自分が教えても、日本語のようには通じない場面もあり、率先してはしてこなかった。

が、この夏はそうも言ってられないからなのか、それとも自分が担当する新人さんの理解能力が高いからか、すんなり上達が見られ、すっかり自分の不安など持っている事すら忘れていた。

昨日は難しい客ばかりに何故か当たる新人さんが、私にどうして良いか分からないと駆け寄ってきた。
「よっしゃ!私が行ったる!」と客に近寄り、その子連れ不機嫌アグレッシブ白人女を対応した。
新人さんに「良くできたやん。あれは難しいタイプやから、あんなのが来たら私にまた振って」と褒めて伝えた。
新人さんは「私がこんなだからですか?」と、トランスジェンダーである故に見た目に違和感があるから悪態を付かれるのかと私に聞いた。

「ただの不機嫌アグレッシブ女なだけや。夏休みになると、あんなのが増えるねん、イギリスは…今日は当たり日やねん多分」というと新人さんが笑った。
帰宅時になり、彼から「今日はありがとう。自分には向いていないと思ったけど、あの言葉で当たり日かと思えた」と言われた。
この言葉がまた、私の不安を無くすのである。
住めば都、異国の地も悪くない。
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Source: イギリス毒舌日記