ドキドキ 「かっかかかか。」
瑛子、自然に笑顔になって。
「だって…、穂成美…、顔に書いてある。兼倉さん、好きだって。」

「ぶ――――っ!!!!」
いきなり飲んでいたビールを吹き出す健匠。
「な…???な…に、おま…???え~~~???」

その健匠に思わず仰け反る澤田。

穂成美、動転して、
「け、健匠、き…、汚ったないって。…んもぅ~~。」
咄嗟にバッグからハンカチを取り出して、健匠の前のテーブルを拭く穂成美。

そんな穂成美を見て瑛子、
「穂成美…。」

健匠、
「穂成…、おま…。」

穂成美、ぷ~~たれた顔をして、
「もぅ~~。あんたは~~。」
膨れっ面の穂成美。

瑛子、にっこりと、
「ありがと。」

穂成美、
「えっ…???」

瑛子、
「あっ。…何か…食べる…???ねっ、澤田さん。」

澤田、
「あっ。えっ…???あ~~。うん。そうですね。」

その声に健匠、
「あ、俺…、チャーシュー麺。」

途端に穂成美、健匠の頭を右手で、パコ~~ン。

健匠、頭を手で…、
「痛ってぇ~~~。おま…。」

穂成美、
「あんたねぇ~~。」
般若のような顔で…。

そのふたりを見て瑛子、また、
「かかかかかか。おんもっしろ~~い。」
そして瑛子、
「ねね、兼倉さん。」

健匠、そんな瑛子に、
「えっ…???」

「穂成美の事。よろしくお願いします。」

「ちょっ…、ちょっと…瑛子、あなた…。私…。」
真っ赤な顔をして穂成美。
「きょ、今日は、あなた、瑛子のために…、ここに来たんだから~~。もぅ~~。私の事なんて、どうでもいいんだから~~。」
思わずムキになる穂成美。

瑛子、笑顔で、
「うん。分かった。」
そして何かしら椅子の背もたれに背中を預けるように、
「ふ~~~。なんだか…。体が、急に…楽になったって感じ。」

穂成美、
「えっ…???」

隣の健匠も…、
「ふ~~ん…???」

澤田、
「…瑛子…さん…???」

瑛子、
「私ひとりでだったら…、全然、前に進めなかったもん。」
顔を赤らませて。
「だって、だって…。こんな私…。穂成美に比べたら、物凄い…太ってるし…。…そんな私に…、こんな…かっこいい人が…。完璧に…、何かふざけてるとしか…、感じなかったから…。」

その声に穂成美、にっこりと…。そして、
「うんうんうん。良かったね、瑛子。……でも、なんで、教えてくれなかったの…???」

「だって…。」
そこまで言って瑛子、いきなり縮こまって、
「恥ずかしかったもん…。こんな私に、かっこいい男の人なんて…。全然似合わないし。…それに…。澤田さんから、そういう話って…、訊けなかったから…。なんか…、ひとりでウジウジしちゃってて…。」

「まっ、確かにね~~。瑛子から電話が来るなんて、殆どがご飯食べよって事…くらいだったから…。…でも、全然電話来なくなったから…、どうしたかと思って…。」
穂成美。

「うん。ナイスタイミングだった。あれからおかあさんに相談して…、そして、穂成美に話して…。」
瑛子。

「ほらほら、瑛子、何食べる~~???」
穂成美、瑛子に勧める。

瑛子、
「あっ。そうだ。…澤田さん…???」

澤田、にっこりと、
「そう…ですね~~。はは。」

「俺は…っと~~。」
健匠。

穂成美、瑛子に、
「大丈夫、大丈夫、今日は健匠の奢りだから…。」

瑛子、
「うそっ!!!!」
いきなりはちきれんばかりに喜びの表現で…。

その瞬間、健匠、穂成美に、
「ぅお~~~い。」

その声が大き過ぎた。

カウンターにいる3人まで、その席に振り向き…。

いきなり穂成美、健匠に、
「バカッ!!!周りの人に…。」

カウンター席でナポリタンを食べながらの茉祐子と千晶、
「ん~~???」

凛久もビールを飲んで、ピラフを食べながら、
「おっと…。」

穂成美、
「ばか、健匠、茉祐子さんや霧島さんに聞こえるじゃん。」

途端に健匠、
「お~~っと~~。」
けれども、
「だって、おま…、いきなり、俺の奢りなんて言うから…。」

穂成美、そんな健匠を細い目で睨みながら…、
「…んな訳ないでしょ。大体、あんたより私の方が、給料高いのに、あんたに奢れなんて…。冗談じゃない。」

その声に健匠、
「うそ…。」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.94.   「穂成美…、顔に書いてある。兼倉さん、好きだって。」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

《PR》
庄司紗千 きっと大丈夫

※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。

 

 

 

 

 

 

 

Source: THMIS mama “お洒落の小部屋