ドキドキ 茉祐子、会社のエントランス。そこに後ろから千晶、
「マユ、マユ、マユ。」

茉祐子、
「うわぉ~~。びっくりした~~。どうしたの、おっきな声出して~~。」

千晶、
「ねね、知ってる…???勇吾、昨日…、デートだったんだって。」

その声に茉祐子、
「ふん。知ってる~~。昨日、和沙さんからライン来たから。」

「おっと~~。」
千晶、左肘で茉祐子の右肘を突っついて。

茉祐子、笑いながら、
「何よ~~。」

千晶、真一文字に笑顔で茉祐子を睨みながら、
「どうするよ~~。勇吾から追い越されたよ~~。」

茉祐子、
「いやいやいや。それは…まぁ…、それで…。いいんじゃない…。」

「やだよ。」
間髪入れずに千晶。茉祐子と一緒にエレベーターに乗りながら、
「来栖ちゃんと和歌葉には…負けないでよ~~。」

そんな千晶に茉祐子、
「えへ~~???」
笑いながら…。

エレベーターのドアが閉ま…。
「っと~~~。待って。」
エレベーターに駆け足で入ってきた男性…。
「ふ~~~。間に合った~~。」
壁に左手を突いて、
「へぇ~~~。はぁ、はぁ…。」
息を荒く。

その男性を見て千晶、
「瑛…輔…???」

瑛輔、ようやく体勢を整え…、
「あっ。」

千晶、
「かかかか。何、そんなに慌ててんのよ。おはよ。」

茉祐子、瑛輔に笑顔で、右手を挙げて、
「ヨッ。」

その茉祐子の顔に満面の笑顔で瑛輔、
「おはようございます。」
にっこりと。そして、少し顔を赤らめて…。

茉祐子、
「瑛輔、汗、掻いてるけど…。」

茉祐子のその声に、何かしら、ますます額にじんわりと汗を掻いての瑛輔、
「課長から今日の朝まで提出するようにって言われた資料、朝まで掛かっても…、まだ…出来なくって…。…仕方なく、残りは会社でって思って、いつもより早く…。」

千晶、
「お~~。うん。そっか。」

茉祐子、
「そっか~~。うん。頑張れ、頑張れ。セールスプロモーション部、ルーキー。」

茉祐子に、そんな風に言われた瑛輔、今度は思いっきり赤くなって、顔を下げて頭を撫でて、
「あっ、いや…。そんな…。」

千晶、
「かかかか。こいつ、照れてるよ。」

茉祐子、
「ふふ。」

そしてエレベーターが止まり、ドアが…。

瑛輔、
「すんません。お先です。」
すぐさまエレベーターを降りて駆ける瑛輔。

茉祐子、
「かかかか。そんなに急がなくっても…。」
ゆっくりと千晶とエレベーターを降りて茉祐子。

「まっ、入社、1年だもんね~~。瑛輔。」
千晶、
「それこそ、勇吾の下で頑張ってるよね~~。」
千晶、歩きながら…。すると、
「ん…???」

「どした…???ライチ~???」

千晶、
「さっきのさ…。瑛輔の…、あの…赤くなった顔って…、あれ…、なに…???」

茉祐子、その声に、
「はっ…???」

「ほらほらほら。マユを見て、いきなり…、顔…。」
その瞬間、千晶、
「えっ!!!…うそっ!!!」
自分の口に右手を当てて…。

茉祐子、
「なに~~???」

千晶、両目をキョロキョロと…。
「あっ。…ううん…。うんうん。かかか。なんでもない、なんでも…ない。」

茉祐子、
「えぇ~~???」
苦笑いをしながら…。

千晶、顔を右左に交互に傾げながら、
「ふんふんふん。」
そして頭の中で、
「…もしかして…。もしかすると…、もしか…するかな~~。」

茉祐子、ドアを開けて、
「おはようございま~~す。」

慌ただしく時間が過ぎていく。

迅と話している愛耶乃のスマホに着電。迅に、
「あっ、ちょっとごめん。」

頷く迅。

愛耶乃スマホの画面を見て、
「ふん。侑里…。」
スワイプして、
「はい、お世話様~~。宇治川です。」

「あっ、先輩。…いや、宇治川本部長。」
自分のデスクでスマホを耳に、口を左手で塞ぐように侑里。

愛耶乃、
「ふん。どしたの…???」

「うん。一応、報告しようと思って…。」
「報…告…???」

その声に迅、
「…???」

愛耶乃、迅の後ろに歩を進めて窓際に…。

侑里、自分のデスク上で、
「実は~~。」

愛耶乃、侑里の話を聞きながら、
「えっ…???」
そして、
「うそ…。」

その声に迅、後ろを振り向いて…。

愛耶乃、
「えぇ…。そう…。うん。」

迅、椅子から立ち上がり、愛耶乃の傍に…。

愛耶乃、
「ちょ…、ちょっとごめん…。」

迅、両手をズボンの尻のポケットに入れながら愛耶乃の顔を…。

愛耶乃、そんな迅の耳に、
「成宮親子、バレた。」

迅、
「えっ…???マジで…。」

薫子と茉祐子~その愛~   vol.71.   千晶、真一文字に笑顔で茉祐子を睨みながら…。

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Source: THMIS mama “お洒落の小部屋